見出し画像

世界遺産検定1級合格体験記~勉強法など~

こんにちは、チェ・ブンブンです。

みなさん、世界遺産はお好きですか?
コロナ禍になり海外旅行へ行けなくなってから3年が経とうとしています。大学時代は25ヶ国近く海外を旅してきた旅行好きだった私。旅への渇望を癒すため、ここ数年世界遺産検定1級に挑戦してきました。

5度目の受験の末、世界遺産検定1級に受かったので、合格体験記を書いていきます。主にどのような勉強をすれば良いのかについて語っていきます。

▲動画版です。

▲1年半後、マイスターにも受かりました。


世界遺産検定とは?

世界遺産検定とは、NPO法人 世界遺産アカデミーが主催する資格試験。2022年現在、1,154件ある世界遺産に関する問題をあらゆる角度から訊き、教養を図る資格試験である。

私は大学時代に2級を受験し、たった2週間の勉強であっさり合格しました。「1級も簡単なのでは?」と思い、受験したところ全く歯が立たず撃沈しました。

コロナ禍に入り、リベンジするものの、日本だけでなく中南米からアフリカまで満遍なく訊く範囲の広さ。そして時事問題の対策のし辛さから中々合格しない日が続きました。今回、大学時代の友人を誘って一緒に1級を目指し合格することができました。

対策1.テキストは最新版を買いましょう

さて、恐らくこの記事に辿り着いた方は勉強法を知りたいことでしょう。早速、書いていきます。

まず、社会人になってから3度落ちた理由についてお話しします。

それはズバリ「8年前のテキストを使用していた」ことにあります。

自分が持っていたのは、大学2年生の時に買ったバージョン。当然ながら、この8年ぐらいの間に大幅に改定されています。単に世界遺産が追加されているだけでなく、既存の世界遺産の説明が変わっていたりします。

例えば「ヴィエリチカとボフニャの王立岩塩坑」では、最新版だと2013年にボフニャの王立岩塩坑と掘削作業の管理設備を行なった管理棟が追加登録された説明が追記されている。

実際に今回の試験では、この世界遺産の登録基準と管理棟の組み合わせを問われる問題が出題されていた。古いテキストだけだと登録基準(ⅳ)であることしか分からず、2択の運試しとなってしまうのだ。

また、新規登録された世界遺産をWikipediaで補おうとしても情報量が少なく、過去の試験では太刀打ちできなかった部分が多かった。

なので、久しぶりに受験しようと考えている人は是非とも最新版を購入することオススメする。過去問を解いた時の、「あっこれ教科書でみた!」と気づく確率がグンと上がることでしょう。


対策2.基礎固めの年表作り

世界遺産検定1級の点数配分は、

・基礎知識:25%
・日本の世界遺産:20%
・世界の世界遺産:45%
・その他:10%

つまり、1,154件ある世界遺産を闇雲に覚えるより、「基礎知識」と「日本の世界遺産」を押さえると合格率が上がるのは明白だ。とはいえ、1級になると非常に細かいところを出題してくる。2級と同じ感覚で「基礎知識」と「日本の世界遺産」を固めるだけでは不十分である。2級は単語レベルでどうにかなる問題が多いが、1級は線で覚えておく必要がある。なぜならば、引っかけ問題が多いからだ。

では、どのように対策していくのか?

「基礎知識」に関しては、年表を作ることを強くオススメする。というのも、基礎知識は歴史的流れが重要視されるからだ。

例えば、1994年の奈良文書採択は、1992年に法隆寺地域の仏教建造物群を日本初の世界遺産登録しようとした際に真正性に課題があった。世界遺産登録はヨーロッパ中心の考え方で進められてきた。石やレンガ作りの建築が多いヨーロッパにおいて、修復する際に当時の工法を守ることで真正性を保つ発想は有効であった。しかし、アジアやアフリカの木造建築に関して同様の基準を適用するのが果たして適切か?真正性が保証される範囲内で柔軟な遺産の解体修復&再建を可能にしようとした。

同時期に、世界遺産登録の偏りを是正するためグローバル・ストラテジーが世界遺産委員会で採択され、世界遺産を持たない地域や国からの登録や産業関係の世界遺産登録強化、先史時代の遺跡群の強化、そして20世紀以降の文化遺産登録を目指した。

この流れを踏まえた問題が出題されるのだ。

テキストを読んだだけだと、年号がバラバラに記載されているため、自分で整理する必要がある。実際に年表にまとめると、ある宣言や条約が採択される前提となるものが見えてくるだろう。

下記は、実際に私がnoteにまとめた年表である。

ある程度年表をまとめたら、1978年に登録された最初の世界遺産と登録基準の関係をマトリクスにまとめてみましょう。

・ポーランドの世界遺産は登録基準が(ⅳ)しか認められていない。

・登録基準(ⅴ)の世界遺産は存在しない。

・自然遺産の登録基準(ⅶ)〜(ⅹ)全て認められている世界遺産は「イエローストーン国立公園」と「ガラパゴス諸島」の2件

などといった発見が見つかるであろう。


対策3.日本の世界遺産に興味ない人の勉強法

白状すると、私は日本の世界遺産に全く興味がありません。実際に勉強して行きたいと思った日本の世界遺産は「韮山反射炉」、「端島(軍艦島)」ぐらいですかね。

日本よりもアフリカや中南米の方が興味あるので、ついつい日本の世界遺産から目を背けてしまいます。友人も同様に、日本の世界遺産に関心がありませんでした。しかし、20%のウェイトはかなり大きい。

そこで、幾つか勉強の取っ掛かりを作ってみました。

対策3.1登録基準マトリクスを覚える

世界遺産検定のテキストには、日本の世界遺産と登録基準の関係が一目で分かるマトリクスが掲載されている。これを写経しましょう。そして各登録基準に対して何件、日本の世界遺産が登録されているのかを呪文のようにして覚えましょう。2022年7月時点では、登録基準(ⅰ)〜(ⅹ)まで

5,12,9,11,3,10,1,0,4,2の並びとなっています。

この数字を暗記してください。

そして、暗記した上で、マトリクスを眺めてください。すると、色々なものが見えてくる。

・「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」は日本の自然遺産の中で唯一登録基準(ⅸ)が認められていない。

・日本では登録基準(ⅷ)が登録されている世界遺産はない。

・登録基準(ⅶ)が認められている日本の世界遺産は「屋久島」のみ。

・「古都奈良の文化財」と「紀伊山地の霊場と参詣道」は同じ登録基準(ⅱ),(ⅲ),(ⅳ),(ⅵ)が認められている。
etc

マトリクスを写経して分析することで、世界遺産を横展開しながら理解することができるのだ。

対策3.2ライトな世界遺産から攻める

構成遺産が多く、テキストの熱量も凄まじい「古都京都の文化財」や「古都奈良の文化財」よりも出題範囲が狭いところから勉強するとモチベーションに繋がります。

特に最初に勉強するなら「姫路城」だろう。姫路城は出題頻度が高い割に「昭和の大修理」ばかり訊いてくる。点取り問題になりやすいのだ。同様に「白川郷」も赤字や太文字のところしか訊かれないイメージが強いので取っ付きやすいだろう。

鬼門は自然遺産である。「小笠原諸島」「屋久島」「知床」はテキストに散りばめられた動植物の名前を細かく訊かれる傾向があり、下手すると「この世界遺産にないものを選びなさい」と出題される。つまり、テキストに登場する動植物を全て叩き込む必要がある。余程、自然遺産に興味なければ中盤以降に勉強した方が良いだろう。2022年7月の試験でもここは狙われてかなり難しかったです。

ところで、ここ数年は「百舌鳥・古市古墳群」の出題が多かったが、「北海道・北東北の縄文遺跡群」の出題にシフトしているイメージがあります。確かに構成遺産が複数の県にまたがっており、出題しやすいからでしょう。構成遺産多い系として「北海道・北東北の縄文遺跡群」を山張って勉強するのもありかもしれません。

対策4.世界の世界遺産

世界遺産検定の勉強はある意味オープンワールドゲームといえよう。特に世界の世界遺産を勉強する時に個性が出る。ただ、勉強方法を誤ると沼にハマってしまう部分でもある。ここで幾つかの道標を置いておく。

対策4.1オセアニアから勉強しよう!

恐らく、多くの人は身近なアジアやヨーロッパから初めてしまうであろう。しかし、これは一番やめた方がいい勉強法だ。まず、アジアに関しては範囲が広い。中国だけでも56件世界遺産がある。そして、タイや中東の世界遺産になるとカタカナが読めない問題が発生するのだ。何度も音読して頭に入ってくる世界遺産があまりに多い。かといって中国や韓国に限定して勉強しようとすると、何度も目次と該当ページを行き来する必要があり、序盤で行うとモチベーションが削がれる。

同様にヨーロッパも鬼門だ。下巻の最初のページから読んでいくとギリシャの世界遺産が並ぶのだが、どれも似ている。そして厄介なことに、ギリシャやイタリア系の世界遺産は国をまたいで、レバノンやトルコあたりにも似たようなものがあるのだ。だからいざ、問題で出題されると解けないことが多い。さらにドイツやフランス、イギリスの世界遺産では建築した人の名前、王様の名前が沢山登場する。世界史に強ければいいのですが、私は大学受験をしていないので、深入りしないようにしました。

一方で、オセアニアの世界遺産は最初に勉強するにもってこいである。世界遺産数が少ない上に、本試験が広く出題される傾向にあるため確実に数問出題されます。そして、あまり深いところまで訊いてこないので一番の点取り地域となっているのだ。

対策4.2アフリカの自然遺産を極めよう

毎回、アフリカの自然遺産から出題される。アフリカの自然遺産は危機遺産に登録されていることもあり、執拗に狙われる。なので、自然遺産を勉強するならアフリカを完璧にするところから始めた方が良い。勉強方法としては、世界遺産名-国名-動物名/植物名をセットで覚えることが重要となってきます。アフリカの世界遺産は国名と紐付けば2択or1択に絞れることが多い。さらに動物名/植物も特定の世界遺産しか登場しないものが頻出するので、一発で正解に導けるのだ。

国でいったらコンゴ民主共和国を極めるところから始めると良いと思う。コンゴ民主共和国の自然遺産は昨年まで全て危機遺産に登録されていた。そしてサロンガ国立公園が第44回世界遺産委員会にて22年の時を経て危機遺産を脱したのだ。「ヴィルンガ国立公園」「ガランバ国立公園」「サロンガ国立公園」と似た名前の世界遺産が多い。また、「カフジ=ビエガ国立公園」の説明に「ヒガシローランドゴリラの保護公園」とある次のページに、ニシローランドゴリラの生息域である世界遺産「ジャー動物保護区(カメルーン)」が記載されており出題者側としては引っかけ問題を作りやすい地帯となっている。そこまで世界遺産数は多くないので、集中的に覚えると点取りに化けるであろう。

対策4.3文化的景観/複合遺産/危機遺産

世界遺産検定は文化的景観、複合遺産、危機遺産に注目した問題がよく出題される。でもテキストを読むと、点在しておりイマイチまとめて理解することが難しい。そんな時に便利なのは、Wikipediaである。Wikipediaではそれぞれ、リストとしてまとめられており、これをベースにテキストを読んでいくと形になっくる。危機遺産に関しては、「主な危機遺産登録の理由」も記載されておりかなりお世話になった。

対策4.4私的、勉強するのにオススメな国/避けた方が良い国

ある程度テキストを読み込んだら、興味のある国に絞ってまとめていくと良いでしょう。意外と気づかなかったことが見えてきます。例えば、カナダの世界遺産を調べているとやたらと化石関係の遺産が多いことに気付かされる。ここでは世界遺産検定1級合格の観点から勉強にオススメな国、避けた方が良い国をベスト/ワースト5ヶ国紹介していく。

■オススメな国
1位:中国
世界遺産を保有国ランキング2位の国。56件と多いものの、類似の世界遺産が少なかったり、固有名詞が漢字なので絵を覚えるように世界遺産名と固有名詞が結び付きやすい。世界遺産の引き出しを増やすのに打ってつけの国。意外と穴場。なお、絵として漢字を覚えているためいまだに読み方が分からない世界遺産が多いのはナイショ。

2位:オーストラリア
ほぼ毎回出題されている。世界遺産数が少ない。話題多い。世界遺産とは何かを学ぶ上で、オーストラリアを攻めることで問題が見えてくるだろう。例えば、ウルル、カタ・ジュタ国立公園やカカドゥ国立公園はオーストラリア政府が先住民から所有権を借りて運営している。世界遺産保護と先住民との関係性を知ることができる。併せてニュージーランドも覚えることで正答率が上がることでしょう。

3位:パレスチナ
世界遺産登録で最も物議を醸している国。というのもパレスチナの世界遺産はすべて緊急的登録推薦で登録されており、2017年の「ヘブロン:アル・ハリールの旧市街」が登録された際、アメリカとイスラエルが反発してユネスコを脱退したのだ。世界遺産史を語る上で重要な国である。

4位:南アフリカ共和国
上記のコンゴ民主共和国の他にアフリカ大陸の世界遺産を学ぶなら南アフリカ共和国がオススメだ。難読の世界遺産は少ないかつ、負の世界遺産ロベン島があったり、ナマ族、サン族といったアフリカの世界遺産で重要視される部族に触れることができる。入門となりうる国だろう。

5位:アメリカ

世界初の世界遺産として「イエローストーン国立公園」、「メサ・ヴェルデ国立公園」が登録されたアメリカ。ついつい知った気になって、いざ出題されると分からなかったりする国でもある。というのも、旅行好きでもあまり知らない世界遺産が多いのだ。そもそも、「メサ・ヴェルデ国立公園」自体が世界遺産検定の勉強をして初めて知った。また、アメリカの複合遺産が「パパハナウモクアケア」だけということも、国にフォーカス当てた勉強をしないと気づかなかったりする。

■避けた方が良い国
1位:イタリア
マジで魔界。イタリア好きでも厳しいのではないかと思うほどに魔境。58件と最多の世界遺産保有国でありながら、似たような建築が多かったり、エステ家、メディチ家などといった家柄が沢山登場する。出題のバリエーションが多すぎて太刀打ちできなくなる上、アフリカや中東に建築様式が波及している。世界史専攻で余程自信があるのでなければ、避けた方が良い。

一応、自分は直前に家柄の観点でまとめnote記事を書いたが地獄でした。

2位:インド
王朝が多い、構成遺産が多い、単語が読めないの三重苦となりがちな地域。インド映画にハマっていた時もあったので頑張ってみたが、早々に断念した。パッラヴァ朝、チャールキヤ朝、ガンガ朝etc魔境だぜ!

3位:ロシア

構成遺産が鬼畜さ。なぜならば複数の世界遺産にウスペンスキー大聖堂、ロジェストヴェンスキー大聖堂が混在しているからだ。ロシア語特有の長くてクセのある単語に慣れる必要もあり難易度は敷居は高い。自分は、各世界遺産と構成遺産の関係を図にすることで覚えました。

ロシア・東欧の世界遺産は可読難易度が結構高く、そもそもカタカナよりも原語で読んだ方が頭に入る問題を抱えている。例えば、ポーランドの世界遺産ビャウォヴィエジャの森は「Białowieża Forest」で見た方があっさり覚えられたりする。難読の世界遺産が多いといえばチェコ、タイ(自然遺産)、インドも鬼門だ。

4位:メキシコ
ピラミッド、神殿が多すぎる。「戦士の神殿」、「碑文の神殿」、「魔法使いのピラミッド」、「壁龕のピラミッド」と様々な建造物と結びつけなければならない。マヤ文明関連は、グアテマラやホンジュラスといった周辺国に波及しているため大変だ。さらに歴史地区がかなりあるので要注意だ。

5位:スペイン
スペイン、ドイツ、フランス、イギリスあたりは固有名詞の応酬だ。正直、ここは受験する人の関心によって変わってくるところがある。自分はフランスに留学していたこともあり、フランスは少し勉強した。一方で、スペインのレコンキスタや建築様式周りは複雑に感じたので、ザックリ覚えて捨てました。イギリスやドイツは産業遺産と城系で分けてまとめて覚えると、正答率が上がる。それにしても、本業がシステムエンジニアの私としては世界遺産の登録基準や重複っぷりの混沌は頭を抱える。特にスペイン、フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路関連の世界遺産は重複して登録されているのが多すぎて、スパゲッティコードかよと思わざる得ない。

対策5.時事問題対策

さて、世界遺産検定1級の配分の残り10%は時事問題だ。これはテキストにないことが訊かれる。どうやって勉強すれば良いのだろうか?

対策5.1研究員のブログ/動画を調べる

世界遺産検定では研究員のブログとYouTubeチャンネルが運営されている。これを追っていくと、出題のヒントが見つかる。実際に2022年7月の試験に向けて、調査を行いウクライナの世界遺産と佐渡金山関連をまとめららドンピシャで出題された。

対策5.2前回の世界遺産委員会の結果に目を通す

直近の世界遺産委員会のことはよく訊かれる。開催場所、議長国、議長、登録された世界遺産は覚えましょう。また、次回の世界遺産の開催場所も出題されることがあるので要チェックだ。私はWikipediaの情報と世界遺産検定がまとめたpdfを参照しました。

対策5.3無形文化遺産対策

世界遺産検定1級にもなると唐突に無形文化遺産について訊かれることがある。こちらもWikipediaを確認して勉強した。

対策6.世界遺産クイズを作る

インプットだけだと世界遺産検定1級合格は難しい。アウトプットとして個人的にオススメしたいのは世界遺産クイズを作ることにある。世界遺産検定1級の問題は確かに難しいが、決して意地悪問題ではない。テキストに準じた問題となっている上、選択肢も周辺の関連世界遺産から用意しているケースが多い。実際に問題を作ると、罠の仕掛け方が分かってくると同時に、世界遺産検定1級の問題がいかに考え抜かれていることも理解できるだろう。

今回は、友人と2週に1回ペースでクイズ大会を開いた。毎回「自然遺産縛り」、「日本の世界遺産縛り」と範囲を絞って出題することでお互いに理解を深めた。実際に出題した問題は、当noteの世界遺産マガジンに掲載しているので参考にしていただければと思う。

最後に…

1級が受かったので、今度はマイスターを友人と受験しようと思う。マイスターでは今までとは違い、記述の試験となってくる。世界遺産にまつわることを説明したり、自分の考えを論理的に述べる必要がある。幸いにも私は毎日のように文章を書いている人なので、作文には抵抗はない。しかし、過去問を読んだらクセがありそうなので来月から対策を講じていく。


今まで、漢検2級、仏検2級、映画検定2級とどの検定も2級止まりだった。しかし、今回初めて1級の資格を手にすることができてめちゃくちゃ嬉しかった。単なる資格としてではなく、実際に世界遺産の知識は仕事でも活かしている。例えば、cinemas PLUSmさんにブリュノ・デュモンの『ジャンヌ』論を寄稿した際、アミアン大聖堂の観点から論じた。映画ライターとして世界遺産の観点から映画を語れることは、個性と言えるだろう。

また、世界遺産を点ではなく線で勉強すると問題点も見つかってくる。例えば、ワインの世界遺産は多いのに、ウイスキーやビールの世界遺産が全くないのは偏りがあると感じている。沼に入ると新しい発想が生まれてくるのは楽しいですね。

みなさんも、是非世界遺産検定1級に挑戦してみてください!

■2022/8/23更新-詳細の結果が届きました

後日、詳細の点数が返却されました。かなりギリギリでした。日本の世界遺産が弱いですね。ここはマイスターに向けてさらに勉強していくとします。

1級に合格するとこのようなカードがもらえます。よく資格試験の合格証は紙で届くことが多いのですが、カードだとコンパクトで管理しやすいですね。

お笑いタレントのあばれる君も合格したとのこと。良いですね。

映画ブログ『チェ・ブンブンのティーマ』の管理人です。よろしければサポートよろしくお願いします。謎の映画探しの資金として活用させていただきます。