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ずんだもん動画を数ヶ月作ってみた結果
おはようございます、チェ・ブンブンです。
6月頃からゆっくりムービーメーカー4を使ってずんだもん動画を15本作ってきたので感想を書いていく。
■1分1時間以上の世界
ゲーミングPCを購入し、ゆっくりムービーメーカー4を使って作った最初のずんだもん解説「ウィリアム・キャッスル」。一般的なずんだもん解説は、立ち絵の口を動かして運用するのだが、最初ということもあり口パクなし、簡単なエフェクトだけで構成されたものだった。転職前の休み期間で作ったこともあり20分に及ぶ超大作であった。
↑テレビ番組風に紹介したギャスパー・ノエ『VORTEX』の動画。これはテロップ等多いが3時間で完成させた(サムネ込み)。
ずんだもん解説は通俗に見えるが、工数はかなりかかる。一般的な映画解説動画が10分1~3時間に対し、ずんだもん解説は1分1時間以上の世界である。これはゆっくりムービーメーカー4の扱いに慣れたとしても同じぐらいかかる。むしろ、慣れれば慣れるほど凝った演出をするので数十秒の演出を作るのに2時間近くかかることがある。
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例えば、「【ずんだもん怪談】オーラが見えるとどうなるのか【VOICEVOX解説】」では、ゲーム作品「UNDERTALE」のパロディをやろうとCLIP STUDIOを用いてストップモーションアニメを作った。文字も一文字ずつ表示させ、そこにビープ音を当てハメる必要があったため、10秒くらいのシーンであるが2時間ぐらいかかった。それだけに、ずんだもん解説を作る人は凄いなと感心した。
■映画系ずんだもん解説は少ない
ずんだもん解説動画を観るのが好きで、研究もかねて色々見ている。すると大きく分けて
・ビジネス系
・歴史系
・○○の闇系
に分類できる。ずんだもん自体が、ネットミームの型として「どのように悲惨な目に遭わせるか」が重要視されているようだ。そう考えると、イケイケどんどんなビジネスに見えたが大失敗した事例や歴史の暗部といったものとの相性が良い。ある種、2020年代におけるフィルムノワール的受容のされ方だろう。そもそもYouTubeやニコ動はアンダーグラウンドな側面が強いので、こうした修羅場や闇物語は好まれるのであろう。私も好きである。
一方で、自分がYouTubeで活動しているのは「マニアックな映画を高みから降りて、面白おかしく紹介していく動画が生まれてほしい」というところにある。正直、自分の観たい映画系YouTube動画があまりない(小原マリアさんの動画は凄いのでオススメ。VHS時代のユニークな作品を手短に紹介してくれるサイコーな方です)。当然ながらずんだもん解説の場合、ほとんど映画系は見当たらなかった。色々思うところはあるが、町山智浩氏の映画紹介はマニアックかつ、ライトなところまで降りてきて話してくれるので高校時代はかなり参考にしていたし、自分を異次元へと連れて行ってくれた。今、専門的かつバランス力の取れた映画紹介をできる人はいるのだろうか?もし、自分が今、高校生の映画ファンだとして参考にしたくなる映画紹介動画はあるのか?なければ、自分が作るを実践しているのだ。
また、自分がペラペラ立ち絵ながら映画系VTuberとして活動するのは、アニメのビジュアルで紹介すれば、どのようなマイナー作品も興味持っていただけるのではといった仮説を持っているからである。『新世紀エヴァンゲリオン』や『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』などといったアニメは実写でやったら難解すぎてシネフィルしか観ないだろうし、考察されないだろう。だが、多くの人に愛され、自分の言葉で解釈しようとされている。また『君たちはどう生きるか』や『風立ちぬ』といった作品は、シネマヴェーラやAmazon Prime Videoにてひっそりと配信されているような白黒邦画を思わせるタイトルと題材。これが実写だったら年に数回しか映画館へ行かない人は観なかったであろう。でも実際にはヒットしている。日本はアニメであれば興味関心を抱く独特な文化があるように思えるのだ。
なので、ずんだもんや春日部つむぎといった可愛らしいヴォイスを用いることで、普段陽の目を浴びない作品に興味を持ってもらえると感じた。自分の声はイケボではないので尚更有効だと感じた。
実際に、カザフスタンの3時間映画『ライフ』をずんだもん解説で紹介したところ、興味を持っていただけた。また、TSUTAYA渋谷店で借りられるVHS作品10本について紹介したら、600回とチャンネル登録者数を上回るほど再生され、グッドボタンも20回以上押された。
■動画制作は体調と要相談
動画制作は楽しい。凝り性だったり、自分でセリフの1秒1秒まで制御して他者たる存在に語らせることで欲望をどこまでも突き詰められるずんだもん動画の魅力があり、一度作業に入ると気がつけば深夜になっていることが多い。好きなことをやっているので、苦はそこまで感じていなかったのだが、ジワジワ体力が持ってかれていた。体調を崩し、家族からストップがかけられYouTube更新をしばらくお休みにすることにした。
でも、また元気になったら体調と相談し、無理ないように活動しようと思う。まだ『泥酔夢』のバークリー演出パロディを実装できていない未練があるので、それはやってみようと思う。
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