カーネーションよりハイボール
社会人1年目、華のゴールデンウィークがお酒によって壊される。ジントニックの海にレモンサワーの雨が降る。ウーロンハイの水たまりに足を取られているとブラックニッカのおじさんにとどめを刺される。もし今日のテーマが「嫌いなもの」だったなら憎き酒たちに捧げるクソポエムを書き連ね続けただろう。
何も考えていなかったせいで言われるがままにGWの予定が埋まっていっているが、もう少しゲームする時間を確保しておけばよかった。一人っ子である僕にとって、昔から唯一なんどきでも遊び相手になってくれるゲームという存在。ここ最近はあまり向き合う時間を取れていない。
子供の頃から趣味嗜好も外向的であり内向的な性格もあまり変わっていない。楽しいこと、面白いことを追い求める習性もよく考えるとずっと一緒かもしれない。小学校6年生のときに中学受験に向けて勉強している友人がとても楽しそうであまりにかっこよく見えたので親に直談判して中学受験をさせてもらった。もちろん決して楽しいだけのものではなかったが今考えると人生のターニングポイントの1つであることは間違いない。
中学受験然り、僕はすべての道を自分で選んできた。ここ最近、このことの尊さにようやく気付いた。ここまで自分で選択をさせてもらえた上で、それを全力で支援してくれる家庭に生まれたことは人生で一番の幸運のように思う。決して裕福な家庭ではないが突然言い出した中学受験も全力で援助してくれたし、大学進学を機に家を出るまで両親は常に僕の選択を尊重し、できる限りの手助けをしてくれた。(上京してからも助けてもらいっぱなしだが)
この「自己決定感」の存在がまだまだ拙い僕の人格の形成に大いに作用しているように思う。ここから先、困難な選択がいくつも待ち受けているだろうが、ここまでの人生すべて自分で選択してなんとかやってきたという圧倒的な自信が僕を支えてくれている。その背景には僕の選択を尊重し援助し続けてくれる両親の存在があることを忘れてはいけない。
両親ともお酒が大好きなのだが、冒頭の通りなんだかんだで僕もそれを受け継いでいるらしい。今週末は母の日。飲みきれない量のお酒でも贈ろうかな。