リーダーブルー
2023年2月20日。僕のマネジメントとしてのキャリアが始まった。今日はすっかり疲れきっている。
理由はわかっている。慣れない1on1を3回もやったからだ。本のフォーマットを使ったがうまくメンバーの話を引き出すことができなくてモヤモヤした。
まずメンバーという言い方が慣れない。リーダーという響きにも当然慣れないがリーダーと自称する機会よりもチームの自分以外のメンバーのことを呼称する機会のほうが多い。
リーダーはただのロールであるということは分かっている、つもりである。しかし、やはり責任ある立場になれることは望んでいたので嬉しい。一方で経験の浅くて技術的にも未熟な自分で大丈夫かという不安は気を抜くと押し寄せる。ずっとそんな狭間にいる。チームメイトを「メンバー」と括ることにどことなく傲慢さを感じ、反発を覚えてしまう。
前任者の偉大さがわかる。リーダーとしてやっていたタスクの一覧を見て驚愕した。こんなにも多くの業務をこなしていたのか。
リーダーの話を聞いた時はとても嬉しかった。経験は浅いがその間にやったことには自信があった。ただし、実際に就任が近づくと今の自分に誰かの人生を背負うだけの器があるのか心配でたまらなくなった。自分が実績を残せたのは周りの協力ありきで再現性がないものなんじゃないかという気すらしてきた。マリッジブルーのリーダー版みたいなものか。
今朝は打って変わって新しい日々に向けて希望に満ち溢れていた。だが、慣れない1on1で疲れきって少し早めに退勤してしまった。自分よりシニアなエンジニアの期待を聞くと答えられるか不安になってしまう。
とにかく今は前に進むしかない。最初からうまくいかないことは自分も周りも分かっているのだから周囲を巻き込みながらがむしゃらにもがいていくしかない。キャリアはまだ始まったばかり。