アスリートの食事
一番大切な人と言われて浮かんだのは母方の祖母だった。
母親はあまり料理をしないのでおふくろの味と言われるとばあちゃんの料理が真っ先に浮かぶ。実家と祖父母の家が近かったので頻繁に行っていたし、母親が入院してる間は祖父母の家に住んで高校に通ったりしていた。
帰省しても実家には帰らず祖父母の家で過ごして東京に戻ることもある。そのたびにばあちゃんは食べきれない量の手料理を振る舞ってくれる。
ばあちゃんは80を越えてるのに未だに毎週バレーボールをしている。元気すぎる。しかも毎日昼からビールを飲むくらいお酒が好き。あれだけお酒を飲んでも健康でいられるのは運動の賜物だろう。だから料理の味もめちゃくちゃ濃い。僕はまだまだ若いので濃い料理が大好きだが、それでもいつもアスリートみたいな食事だなと思いながら食べている。
ばあちゃんはいつも僕のことを気にかけてくれるし、帰省すると泣いて喜んでくれる。自分の帰りを待ってくれている人がいる、こんな幸せなことはない。今月はばあちゃんの82歳の誕生日だったのでお花を贈った。忙しくてなかなか帰れていないが早く味の濃いがめ煮が食べたい。