再読徒然草

バロン吉元氏のマンガ日本の古典「徒然草」中央公論社を再読した。作者の吉田兼好は1283~1350に生き没67歳。当時としては長寿だ。徒然草を書いたのは47~48歳の2年間。孤独を愛し、下品な振る舞いを嫌い、迷信に拘らない人や木登り名人などその道のプロを称賛する。しきたりが忘れらていくことを嘆き、出家したが女性への興味を捨てきれないなど、700年前とは思えない現代に通じる内容が多い。しかし、徒然草を書き上げたのちの20年は、何をいきがいとしていたのだろう?続編は書かなかったのだろうか?書いてみたが、愚痴ばかりになって、ボツにしてしまったのかも知れない。それにしても、徒然草を臨場感ある読み物に再現してくれたバロン吉元氏の傑出した筆力に感謝しています。

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