Ruta40-転

分岐点で考えた。オプションは3つ。

1.Ruta40を行く→警官は行けるといっているが、戻らぬ人となる可能性がある

2.来た道を戻る→旅の計画が無にきす。確実だがつまらない。

3.警官の警告を無視して、通行止めときいた道を行く→修復される可能性がある。通行止めでも途中の町で宿をとればいい。

マゼランなら3を選ぶはずだ。3に決めた。不安と安易な気持ちを抱え、綺麗に舗装された新道をどんどん進む。途中Hotelを備えた町といえるようなものは全くでてこない。ちらほら家がある程度。しかし、こんな草木がない、石ころだらけの寂寥とした場所にも、生活をいとなんでいる人がいるんだな思う。先にトラックが4~5台止まってのが見えてきた。土砂崩れ現場で立ち往生している。携帯で状況を連絡しようとしたが、圏外でつながらない。車中泊を覚悟した。疲労から自然と眠気が襲ってきて20分程度ウトウトした。

コンコンと窓を叩く音で目が覚めた。私の前で止まっていたトラックの若いドライバーの人だった。窓を下ろしComo?=何ですか?と聞くと、「あなたの車なら、道を外れ左の川岸から土砂崩れの向こう側に廻れるよ。あなたと同じ車がそうやって先に行った」と教えてくれた。本当か?と思った。鋭く割れた岩石がゴロゴロしている川辺、その上を越えていけるのか?だが、プロの運転手さんのお墨付きだ、やってみよう!ゆっくりと、ゆっくりとローギアで岩石だらけの川辺に降りていた。

ゴツゴツと石が車の床裏を打つ。大きな岩石を避けながらゆっくり、ゆっくり進む。本道が遠ざかる。待機中のトラックが小さくなっていく。もし、岩がガツンと車を強打して動かなくなったら一貫の終わり。しかも、どこから本道に戻れるのか?戻れそうな地点がわからない。車を降り周りを見渡した。無理だこれ以上進めない、諦めた。ここならまだ元の地点に引返せる。道路の修復を待とう。Uターンしようと車に乗り込んだその時、~「結」に続く

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