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就活中の人と面接官に伝えたい面接のあれこれ

久し振りにまとめてみました。
きっかけは、就活の面接に関するツイートとインタビューを拝見したからでした。
圧迫面接をしている人(インタビューでは正論のように言っていましたが)が「就活武装をいかにはがすか、見破るか」というようなことを語っていました。ですが、私からすると就活武装に追い込まれた面接責任者という印象で、見破る力が無いから高圧的や厳しめの質問・切り返しをして面接官としての立場を保っている雰囲気がしました。

私は、150年以上続く花屋の事務作業を10年以上し、採用面接を担当していたこともありました。今は花屋が廃業したことで、保育士をしているのですが、面接をする側になって気付いたことは、就活中の人へのアドバイスになるのかもしれない、そして面接を担当している人にもちょっとした助けになるかもしれない!そう思い、noteにまとめてみることにしました。

最初の就職で失敗したこと、面接を受けていた時に大切にしていたこと、面接をする側になって気付いたこと・・・などなどをまとめていきます。
あまりかしこまった書き方はしないつもりですので、軽い気持ちで読んでいただけたら幸いです。

就活をしていた頃のお話

保育系の大学に通っていたので、同級生の8~9割が保育園・幼稚園、育児支援系などに進み、一般企業に進む人は稀でした。
そんな関係で一般企業への就職情報も少ないのが当大学でした(当時 現在は不明) 

私はその数少ない一般企業。。。しかもアニメや出版系という無謀にも程がある希望抱いていました。
大学の求人をみたところで、そんなものは1社も無いので就職相談課には足を運びませんでしたし、面接練習も保育関係のみだったので参加することもなく・・・そうこうしていたら大学から呼び出しをくらいました(笑)

大学「就職活動してますか?」
私「一応」
大学「幼稚園ですか?保育園ですか?」
私「いや、アニメスタジオか出版系を」
大学「え?」
私「保育系は一度普通に働いてからにします」
大学「そうですか、そうなりますと大学ではサポートするのが難しいですよ」
私「そうですよね。なので、面接対策とか説明会とかも不参加になります」
大学「分かりました」

という会話を受付の人として、自分で就活をすることとなりました。

面接でのマイルール

そんなこんなで、友人たちとは別路線で就活をすることとなり、就活をマイペースに進めていました。面接もそれはそれは独自路線でした。

超絶人見知りですし電話1本するのですら冷や汗もんの私でしたが、アルバイト面接を含め、面接は好きでした。

聞かれることは大概同じことです。

・志望動機
・アルバイトで頑張ったこと
・希望職種以外でもできるか
・どんな仕事をしたいか

そんな内容で、職種によって専門的なことを聞かれることもありますが、あまり変わり映えはしません。

そこで私は退屈なのもあり
1面接で1笑いをとってくる!
それだけを目標に面接をしていました。

この手法は面接する側になって気付きましたが、自分にあった職場を探すためには必要なことでした。(それは後々説明します)

笑いを取った一例

面接官→面    グループ面接で私以外の人→AやB  私→私
で表記します。

面「原稿とかデータ時間通りに完成しないことが多いし、追い返されたりもするけど取ってこれる?」

私「殴ってでも取ってきます!」(キリッとした表情で殴るジェスチャー付き)


面「大学時代のアルバイトを教えてください」

A「フランス料理店でウェイターをしていました」

B「家庭教師をしていました」

私「結婚式場の巫女と忍者やってました」(事実なので笑わせにはいっていませんが…)


こういった流れで笑いをとって、取ることで満足していたので笑いが取れた時は「いい笑いが取れた!」と手ごたえを感じ、取れないと「今日の面接はダメだった」と落ち込んだものでした。

実際のところどうだったのか

笑いが取れた面接は基本的に次の段階に進めました。

・内定
・二次、三次面接
・技術試験

逆に笑いが取れなかったり、緊張が勝った面接では落ちることがほとんどでした。

そして紆余曲折あり、とある出版社に契約社員として入社しました。
実はこの時の面接は笑いも取れなかったですし、希望ジャンルとは真逆の書籍担当採用、書いた小説を読んでもらっての採用といういいのか悪いのかよく分からない状態で就職。

これが失敗だったことに気付いたのは入社数週間後

失敗した就職

希望していなかったジャンルでしたが、出版社の編集だったので気合十分で出勤していました。

が!!!

その編集部の部屋(2つの雑誌で1つの部屋でした)は女性の園。
部屋全体で15人程の中で男性が2人。その男性も完全に女性に圧されて、仕事はとてもできますが存在としては「無」でした。

そして、上司となる編集長が初めて編集長と任された女性でした。
今思えば、気負っている部分があり失敗出来ない不安とにかくいっぱいいっぱいだったのだと分かりますが当時は、苦痛でしかありませんでした。
ヒステリックでしたし、余裕が全くなく周囲が協力しているのではなく恐怖に怯えてやっているのが目に見えていました。

ふと他の部署、総務など含めて社員の方をみると

・目が笑ってない
・色々な部分で雑
・他部署同士がギスギスしている

そんな雰囲気を感じることができました。
何をしても怒られる、やれと言われてやった仕事もなんでやっていると言われる…段々と理解に苦しみ始めてしまい、精神的に追い詰められたのと同時に担当書籍が廃刊になることもあり退職することになりました。
異動も可能と言われましたが、社内の雰囲気に違和感を持ってしまったのでお断りをしました。

そして面接する側になる

次に就職したのは老舗花屋の事務で約14年お店が廃業するまで勤務しました。
最初は注文受注のみでしたが、体制などが変わりHP運営や商品開発、面接担当など多岐に渡り経験をさせてもらいました。

そこで面接する側になったことで今までとは真逆の視点を経験することとなったのです。

勤務していた花屋ではあえて新卒採用などはしておらず、状況に応じて募集をするスタイルでしたので、新卒・第二新卒・中途・アルバイトなど様々な状況の方から応募がありました。

一般常識のテストをせず全員と面接だったので、いい意味で人柄をしっかりと見て、じっくりとお話することができました。

それでは面接官として見ていたことをまとめていきます。

1.人と話ができるか

次の項目で話すことと少し似ているのですが、言葉のキャッチボールが出来ない人はお断り対象でした。

このタイプの方には2通りいて

・基本的に人とはあまり接したくないタイプ
・自分の話をきいてくれタイプ

に分かれています。

最近ではリモートワークなども勤務の1つとしてあげられますが、それでも1人で仕事は完結しません。場合によってはリモートの方が適切で簡潔な会話ややり取りが求められるかもしれません。

仕事は他者とのコミュニケーションが大切になるので、会話が出来ないのは致命的な部分となってしまいます。

2.論点や主語がズレてないか

質問に対して、ちょっとズレて回答してしまう方がいます。

アナタの気持ちを聞いているのに他人(友人や家族)の気持ちを答えたり、現状を聞いているのに過去を答えたり・・・。
仕事をしていく上で会話が重要と1でお話しましたが、その会話の中で論点や主語がズレてしまうと仕事にならなくなってしまいます。

社内・社外問わずやり取りがあって仕事は進められていきます。論点や主語がズレてしまうと、少しのズレがちょっとずつ広がり、最終的には「どうしてこうなった?」というズレに発展することも珍しくありません。

コミュニケーションが円滑に進まなくなるので、やはりお断り対象となってしまいます。


ーーーーーーー余談ーーーーーーー

このズレに関してですが色々なパターンがあるとは思いますが、少し自分なりの考えがあって余談として書かせていただきます。

質問に正面から答えるためには

相手が何を求めて質問しているかを知ることが大切

です。
論点・主語がズレてしまう人はそこを整理できないパターンがあります。

学生時代の経験や前職の経験をどう自社で活かしたいか、という質問に対してどれだけ頑張ったか、賞を取ったという過程や結果だけを話す方がいます。
それはこちらが求めていることとズレていて、で!その頑張りをどう活かすの?質問の答えになってないなぁ・・・となってしまいます。
これがお客様相手で起こったとすると致命的なことになり兼ねないですよね。

また、論点がズレる人は独自の世界を持っている・・・と言われることもありますが、どちらかと言うと質問されたことに対して自分なりに考えて数歩先の回答をしている気がします。

その人の中では、〇〇だから→△△ということもあって→××っていうことになるから→☆☆になるよね。という一連の流れがって回答の☆☆にいきついているのかな?と。

その思考の流れが一切相手に伝わっていないので、ズレた回答と思われて相手を不快な思いにさせてしまったり、会話が成り立たなくなってしまいます。

頭の回転が速いのだとは思うのですが、ちゃんと理由を述べて回答するなり、最初の考えで止まって伝えるべきだと思います。

3.自信を持ち過ぎでいないかor注意を受け入れられるか

学歴が凄かったり、受賞履歴や高度な資格を多数持っている場合など自分に自信を持っている方がいます。頑張ったことで評価された経歴ですしご自身の売りなので、自信は持っていてOKですしどんどんアピールしてください。
ですが、自信が過度となり協調性に欠けてしまう時があり、注意を受け入れられるかどうかという部分にもなります。

こちら側の注意を一方的に飲み込めとは思っていません。お互いに話しながら改善点を見つけていければいいので、逆にこちら側が改善する点もみつかる場合もあります。ただ、その会話にすらならないのは何かを成し遂げていくには大きな壁となってしまいます。

夢は大きく持ってください。こちらとしてもその夢が新しい何かに繋がる可能性を感じますし、やりがいやモチベーション意地・向上に繋がると思います。

4.面接をしていて私が辛くないか

気に入られるかってこと?!
と思われるかもしれませんが、そういうことではありません。

面接をしていて上記3つを含めて判断をしていきますが、面接は雑談や諸々説明など含めて15~20分、長くても30分です。とっても短時間ですよね。
その短時間が苦痛と感じてしまう人がいます。理由を挙げていくのは少し難しいのですが

・話し方
・雰囲気
・態度
・表情

が主な要因でしょうか。
感覚的な部分なので詳細にお伝えするのが難しいのですが、実はとってもこれが重要で大切な部分になります。

ある程度勤務している私が「あれ?」と思うということは、社風(軽い感じでいうとノリ)と合わない場合があります。

例えば、真面目にコツコツと会話も少なめにやっていく職場におしゃべりが好き、人との会話重要視タイプが入社すると、既存社員も新入社員も困惑しますよね。

タイプが異なっても今の会社にこういう人が必要だ!と思って採用する場合もありますが面接時に社風を説明してそれでも大丈夫かを確認するようにしていました。ですが、タイプが異なっても「面接して疲れた~」と思う相手は採用対象から外す傾向にありました。

後ほど説明しますが、面接受けている側からするとこれからともに仕事をしていく仲間になりますので、面接を受けている方も自分と合っているかはしっかりと判断して欲しいと思っています。

正直、こういった社風に合うかという点でも面接官は判断しているので不採用だったとしても気に病み過ぎる必要は全くありません!

面接される側も面接する側である

つい「憧れの会社」「大手だから」というフィルターをかけてしまいがちですが、そういうことを抜きにして客観的に面接される側も自分はこの会社で働くべきかを面接して欲しいのです。

・電話や受付対応の仕方
・面接での話し方
・面接方法
・社内の雰囲気

これらは社風が出ます。
私が学生時代に1面接1笑いを目標にしていたのは、当時はただの遊び心と会話のトレーニング位に思っていました。今思えば、自分の性格と社風が合っているかを確認するために良い方法だったのです。

圧迫面接をしてくる会社はそういう会社ですし、面接官が直接の上司にならなかったとしても、採用されたらそういう社風の会社で働けますか?

転職をする世の中になったとはいえ、やっぱり理由の見えない転職を繰り返している履歴書を見ると採用側は不安になります。少しでもそのリスクは回避して欲しいと思います。


最後に

今はリモート勤務などがあり職場にいる時間は少ない会社もあるかもしれませんが、8時間超の時間いる場所が職場です。
もちろん楽しいことだけではなく、大変で辛いことの方が多いですがそれを乗り越えられる職場なのかを見極めて欲しいと思っています。






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ひとみ
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