恋と失恋とホルモンと
突然ですが失恋をしました。
詳細を書くと長くなるので割愛しますが、
相手も一時期好きだったけど
今は友達として好き、
そもそも彼女を欲しいと思ったことない
(これは彼の優しさかもしれませんが)
という理由で片思いが終了したわけです。
その流れは私も察していました。
雰囲気とかね言葉尻とかね
読み取れるものです。
それでもぶわっと泣いて、寝たら
1晩でこうやってネタに昇華させているのだから
たくましいものです。
結局、普通に大切な友達としてやりとりしております。
人を好きになって
告白をして
失恋をして
折角経験したのだからまとめておくのも一興。
きっと一度は体験しているあれあれを科学します!
好きとはなんだ?
好きになるポイントは人によって異なるはず。
優しくしてもらったから
相談にのってくれたから
一緒にいて楽だから
ちゃんと叱ってくれるから
自分を認めてくれたから
・・・と理由は様々な気がします。
それでもある程度のステップは踏んでいるはず。
知らない人から知人になり、なんとなく気になる存在へ、そして好きなんだと自覚して、何かしらの行動に出る。
大まかな流れはきっとこんな感じ。
稀に、ひとめぼれも存在するので、真ん中をショートカットする時もありそうですね。
どのステップを踏んでも好きだと自覚すると
胸が苦しくなる、キュンキュンするわけです。
なんでそんなことになるの?
脳にある扁桃体がやらかしてるそうだ。
扁桃体とは
へんとうたい
脳にあるアーモンドみたいな形をした
神経細胞の固まり。
感情による身体の反応や短期的な記憶に関する役割を担っているそうで、感情の処理や恐怖、記憶形成、ストレス反応なども扁桃体が重要。
好きな人が目の前にいる!
この状況に扁桃体がビビッと指令を出してホルモンを出す。
そのホルモンがフェニルエチルアミンやドーパミン。
フェニルエチルアミンって?
私も調べるまではあまり耳にしたことなかったのですが、知らずのうちに分泌していたようです。
快感や性欲を高める物質でもあり、
抗うつ薬にも使われていて
消化を促進させ便秘改善により
肌がきれいになり、痩せたりする作用がある!
食欲抑制効果もあるので
食事が喉を通らない・・・なんていうのもこの物質。
恋をしたらキレイになる!
というのは自分の努力だけでなく
実はホルモンにもお世話になってこそのキレイ。
ちなみに
チョコレート(カカオ)やワイン、チーズに含まれているので
デートでイタリアンレストランでワインを飲みながらチーズを食べて
デザートチョコレート系で攻めていくのは有効的。
(効果時間が短いので注意が必要)
ドーパミンとは
ホルモンの中でも有名どころ。
目的達成のためのモチベーション維持に欠かせない脳内物質。人をポジティブにさせる働きがあるので、恋愛をしてて色々前向きになれるのはドーパミンのおかげ。
どんな行動であれ人のやる気を
起こさせるのだから
本当のやる気スイッチ。
そしてドーパミン、別名脳内麻薬。
一度覚えてしまった快感を、また味わおうと駆り立てるのもこのドーパミン。
中毒性が高いから、
そりゃフラれたのなんだの位じゃ
恋愛を人はやめないわけです。
ホルモンやるなぁ・・・。
2つの暴走を止めるセロトニン
癒し系担当のセロトニン。
勢いが付き過ぎている状態に
ブレーキをかけてくれる役割を担っています。
セロトニンが分泌が盛んになると
リラックスして安心した状態に。
このセロトニンの分泌が少なくなると・・・
今、何してるだろ?
もしかして私に飽きてきた?
と不安な気持ちを抑えきれなくなり
1日に何度も連絡する行為にでてしまうのです。
このセロトニンの働き
女性は男性よりも弱いといわれています。
ということは
女性は暴走を止めにくい!
女性が恋愛に依存しがちだったり
嫉妬からの暴走行為に
走りやすくなるのです。
しかも!
男女関係無く
恋愛初期はドーパミンが大量に分泌されるのに対して、セロトニンは少なくなるという・・・。
恋愛初期でフラれると
ドーパミンの禁断症状とセロトニンの癒し効果が足らず、精神的なバランスを崩しやすい。(特に女性)
過食症とか拒食症とか、うつっぽくなる人もいるのはそのせい。
セロトニン分泌を促進させるには
必須アミノ酸のトリプトファン
ビタミンB6
炭水化物
が必要。
バナナは3つ持ち合わせている救世主!
他、乳製品や玄米、豆類、さつまいも、
くるみ、ブラックチョコレート
などもそれぞれの成分を持っているので
オススメ。
私、玄米でバナナ朝食べて、チョコレート毎日食べているから立ち直り早かったのかな?とぼんやり思ったり。
告白の意味とは
そんな脳内物質の助けにより、
感情が盛り上がりぽーんと告白してしまう。
そもそも告白は何が欲しくてするんだろう。
付き合いたいっていうのは勿論ですが・・・。
付き合うというのは次へのステップ。
それだけじゃなくて
意思疎通、意思確認。
自分の気持ちを知るため
関係を明確にしたり
諦めるためだったり
それが含まれての次へのステップ。
告白をした人は
それ相応の決意をしている。
恋愛だけではなくて
全てにおいて何か行動をしなければ
変化にはならない。
変化を求めて
内に秘めたものを言葉にする。
失恋すると苦しい理由
失恋直後は状況理解に脳はつとめます。
信じたくない
という状態が勝ち現実逃避に近い、軽い錯乱状態に。
そこから状況が飲み込めて
悲しさと虚しさがやってきてやっと涙が出る。
この時といったら
心は押しつぶされそうだし
全身をおろし金で擦られてるような感じだし
それはもう辛いなんてもんじゃない。
一晩で回復した私でも
お風呂で泣いて、寝る前にも泣いて
という行動に出たわけです。
この世の終わりというほど辛い思いを
感じるのだろうか・・・。
今回このnoteをまとめようと
思ったのもここが気になったから。
あっちこっちと調べたら
どうやら
ドーパミンがやらかしてるらしい・・・。
自覚より先に脳が復縁を求める
付き合っていても片思いでも
恋愛って楽しいし
色々やる気が出てきている状態。
その時ドーパミンが大量に出ているから
より恋愛に対して快感を覚える。
ドーパミン=やる気スイッチ
ドーパミンの章でお伝えしました。
ここからが残酷なお話。
失恋してもドーパミンは出ているのです。
脳の状況とは関係なく突然別れがやってきます。
当たり前ながら恋愛時と変わらず
ドーパミンが出続けるのです。
ここからが一番厄介。
恋愛に対しての「快楽」を欲して、
ドーパミンが更に出る。
本人が自覚するより早く
脳が先に復縁を求めている。
これは何と似ているのか。
中毒患者の離脱症状。
離脱症状とは禁断症状のこと。
恋愛の楽しさを
あのキラキラした気持ちを
もっともっと・・・と。
この状況は
精神状態が安定しておらず
通常通り振舞うことができないということ。
そして、恋愛の快楽を求めるため
想い出を振り返る行為に出ます。
その度に心がえぐられて、痛みを感じて。
それでもドーパミンは止まらないから
禁断症状が出て・・・。
しばらく大量に分泌し続けるドーパミン。
失恋が癒えるのには時間がかかることにも納得。
忘れるにはどうすれば?
時間が経てば忘れられる・・・
というのが定説です。
前章で説明したように
ドーパミンが勝手に垂れ流されている
状態が続くわけですから
時間がかかるもの。
単に時間をかけるだけではなくて
どうやって時間をかけるのか・・・
そこを探ってみましょう。
脳内に残された記憶
特に楽しかったなど刻まれたものは
すぐには消えません。
思い出せば思い出すほど
その記憶や思い出すための脳内回路が
よりしっかりとしたものに。
そうなると、思い出しやすくるため
その回路の使用頻度を極力少なくして
最初は高速道路ほど立派だった道路を
徐々に狭くして、最終的には
獣道レベルにまでもっていけばいいのです。
その方法は
恋愛としてのルートではなく
仕事としてのルート
バイト仲間としてのルート
友人としてのルート
を新設もしくは、拡張工事すればOK
この人は同僚
この人は友人
言い聞かせるのも一つの暗示なので
ルート開拓に一役かってくれます。
そしてもう1つ
忘れよう忘れようと抑え付けると
無意識のうちに記憶を復習して
しかも記憶は美化されるので
キラッキラの状態で定着。
これでは脳にこびり付いてしまうので
忘れるのではなく向き合う方向へ。
記憶を消すことは出来なくても
立ち居地を変えてあげることは出来ます。
なぜ好きだったのかな?
関係性の意味合いはどうだった?
振られた理由からの反省点は?
など思い返して向き合い、分析することで
恋愛は恋愛でも、感情といい思い出ではなく
1つの経験・勉強として
立ち居地を変えていけます。
スッキリ爽やか
失恋に限らずですが
何かから立ち直ったりすると
雨の日でも青空くらいの気持ちで
心の底からスッキリしますよね。
その瞬間私は
生まれ変わった!
って思うくらい脱皮した感覚になります。
その感覚は必ず取り戻せます。
だって脳はその快感を覚えていますから
取り返しにきますよ!
失恋を科学する
長文ですがお読みいただき
ありがとうございました。