〜今、京都で動き出しています〜 コレクティブハウジング推進の歩み 2/2
◆「京都タウンコレクティブ化構想」私案 公成建設 絹川 雅則さん
去る5月29日「〜官と民『共生型集合住宅』の実験的プロジェクト揃い踏み〜」と言うシンポジウムを開催。公営住宅の空き室を活用し、学生たちと地域自治会との連携を図る「3L Apartmentプロジェクト」。地域のお助け隊を実践してこられた高齢者グループリビング「ことらいふ東寺プロジェクト」。二つの事例を108人にお聞きいただき、交流を企画した。その後、予想外の反響が寄せられ驚いている。
核家族や一人暮らしに傾き過ぎた天秤が、元に戻ろうとしているようだ。懐かしい近所付き合いやちょっとしたお節介や助け合いが起こりやすいcollectiveな暮らし...そこには何故だか、子ども食堂をやる人や、町内会の手伝いやお祭りの世話を焼こうとする人が集まる傾向があると言う。ここ京都でも、同時多発的に水面下で多くのプロジェクトが動きつつある。
私の妄想は...同時多発的に起きているcollectiveな暮らしの事例を繋ぎ、緩やかな連携を京都に作り出すこと。例えば、小学校区に一つ、或いは1キロ四方に1軒、コレクティブハウスが出来れば...子ども食堂が生まれるかもしれないし、子育てがしやすいので、子どもが増えるかもしれない。そして、京 都はよりしなやかにレジリエントな都市になれる筈...
「京都タウンコレクティブ化構想」を目指す緩やかなプラットフォームは、基礎工事の段階に入ったようだ。
◆ぼちぼち活動中「ねこレクティブ」浅野 哲生さん
ねこレクティブは「猫×コレクティブハウス」をテーマに、多様な人々と猫たちがゆるやかにつながれる暮らしの実現を目指しています。
我々のルーツは「一人暮らしでも猫と幸せに暮らしたい!」だけど実際は家を空けづらかったりと大変そう...でも水回り共用のシェアハウスは人間関係が密すぎるし...コレクティブハウスなら一人の時間を大切にしつつ人とつながれて、猫のお世話も助け合えそう。ええやん!と思った人たちが集まり、ねこレクティブが誕生しました。
これまでの活動は二本柱。①自分たちがコレクティブのリアルを知るために、実際の暮らし方を見学させていただきました。②コレクティブな暮らしという選択肢をもっと多くの人に知っていただくために、各SNSでの発信や、京都のコミュニティーラジオへの出演を行いました。
最近は我々も転勤や結婚で環境が変わり、目指す暮らしは地理的・ライフスタイル的に多様さを増しています。一人暮らしもお子さん連れも、多世代をつなぐ方法を考えたり、住まいというハード面に固執せず、ソフト面で猫と人とのつながりを生むしかけを考えたり。そんな新しい暮らし方の選択肢を広げていきたいと思っています。
ねこレクティブFBページ:https://www.facebook.com/necollective
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