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ハロー、ロンドン!通翻訳者のイギリス奮闘記_3;英語ができる?
どうも、こんにちは。Chayunです。
前回の続きですが、1ヶ月の振り返りを記録したいと思います。前回の記事では、新しい環境に適応するのって案外難しいなぁなんて話を書きました。今回は言語に特化するので、ちょこっと固い内容になります。
ここはロンドン、イギリス。ご存知のように、英語が公用語です。本場です。
私は通訳翻訳者。日本で社内通訳として働いていました。英語はそれなりにできます。
でも、「日本で英語ができること」と「イギリスで英語ができること」は少し印象が違うようです。
日本を出国する前は渡航準備という大義名分を掲げて英語の勉強や練習を怠っていたので、ツケが回ってきたのかイギリスに来て数日間はネイティブ同士の会話に追いつくのに必死でした。最悪の場合、8割はわかるけど、残りの2割は文脈と雰囲気で理解するという始末でした。その2割には文化的な知識とか会話してる人同士にしかわからない背景などが含まれていることも多いですが、通訳者と名乗っているにもかかわらずお恥ずかしい限りです。
ただ、その期間で気づいたことがあります。それは英語を生活で使う際に求められるスキルの違いです。何も新しいことではないかもしれないし、一般化できることでもないかもしれないけれど、自分の中ではちょっと面白かったので残しておきたいと思います。
まず、「日本」で英語ができると言うと、「スピーキング」が大きな要素となっている気がします。逆に言えば、日本で英語ができないという人は「流暢に話せない」からできないと認識してる人が多い印象です。でも、「イギリス」で英語ができると言うと、「完璧なリスニング」ができることが重要な要素として捉えられているように感じます。
その違いが生じる理由の一つとしては、日本に来る英語話者は「日本人は英語話者ではない」ことを理解した上で状況に合わせて話してくれるからだと思います。なので、日本でリスニングが難しいと思うことは少ないかもしれません。日本語で考えても、日本語を外国語として話す人に家で話すような雑なしゃべり方は避けますよね。相手の言語の習得度だけでなく礼儀の観点からも丁寧に話すと基本的にどの言語でもわかりやすくなるので、聞き取れないことは少ないかもしれません。
一方で、「イギリス」にいる英語を外国語として話す人は「社会の一部」になる必要があります。つまり、英語が母語の人とも「正しく迅速にやり取り」をしないといけないのです。仮に単語をつなげただけでも、何が言いたいかはなんとなく伝わるかもしれません。でも、そもそも何を聞かれてるかわからなければ単語がつなげられない。だから、リスニングが大事なわけです。当たり前のことを言ってると思われるかもしれませんが、あえてこんなことを書いているのはロンドンが大きな街だからです。いろんな国から来た人がいます。ネイティブもいれば、ほぼネイティブもいるし、母語の訛りが強く残った英語を話す人もいます。言葉のつなげ方、発音、表情など多種多様です。その「多様性」をリスニングする力が重要だということなんだと思います。
イギリスにいると、電車に乗ってもカフェに行っても発見があって勉強になることばかりです。そういう意味では、無料の語学学校に通ってる感じです。今はまだ通訳翻訳の勉強・練習を再開できていなくてもどかしい気持ちではありますが、毎日学びで溢れています。最後に、学習者の方に参考までにですが、私は新しく学んだ表現などをスプレッドシートに記入して忘れないように心がけています。
ではまた。