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DIY初心者が自作防音室(ボーカルブース)を作って1年経った感想 ~ついに換気扇を設置~

どうもこんにちは、最近密かにTiktokを始めたChayumuです。

自作防音室を作ったのが、約1年前の2021年の2月頃のこと。

完成後は遮音材の匂い息苦しい感じが気になり、あまり使う気がしない状態がしばらく続いていました。

ドデカ無香空間を置いてみたりしましたが、息苦しさはなかなか取れず、、

しかしせっかく作った防音室なので、何とかして使えるようにしたいと思い、以前から考えてはいた換気扇を取り付けることにしました。

①換気扇の選定

自作防音室の換気扇で検索すると、やたらと出てくるのが、ロスナイの熱交換式換気扇。しかしよくよく調べてみると、防音性能は高いけど、防音室外の冷気をガンガンに取り込んでほしい今回の用途には合わなさそうです。

(これについては、防音室オープンソースプロジェクトさんのツイートが参考になります↓)

結果採用したのは、こおろぎさんが紹介されていた、普通のダクトファンを使って第3種換気にする、という方法。

第3種換気はトイレやお風呂、また一般的な住宅で多く使われている方法で、排気を機械で行い、吸気は自然に任せる、というものです。

壁側面の下の方に吸気口、天井に排気口を作っていきます。

イメージ図

ダクトファンの手前に自作のチャンバーを挟めば、防音性能は上がりますが、丸形レジスタの防音性能がそれなりに高いので、今回はチャンバーは作りません。

(チャンバーを自作されている、こうづき部屋さんのブログ↓)

それでは具体的な取り付け手順を説明していきます。

②換気扇の取り付け

ホールソーで天井(9㎝厚のOSB合板を二枚重ねにしたもの)に穴をあけていきます。

椅子に上りながら、高いところにある天井にホールソーを垂直に当てていかないといけないので、なかなか大変でした。

イメージ図

穴が開くのにも時間が結構かかりました。(1時間以上?かかったと思います。。)

開いた穴に丸形レジスター、フレキホース、ダクトファンを取り付けていきます。

それぞれを接着するのにはダクトテープを使用しました。

ダクトファンの騒音、振動が少々あるので、余った吸音材や100均の発泡スチロールを適当に下に置いています。

振動が伝わってこない遠くの場所に置いた方がベストですが、適当なところが見当たらないので、仕方なくここに置いています。。

天井(上から)
天井(下から)

ダクトファンはオンオフのスイッチがないので、防音室内部の電源タップもつながっているスイッチ付き電源タップにつないで、連動してオンオフできるようにしました。

防音室の電源と連動

③吸気口の取り付け

外枠にラティスを使っているため、あまり大きな穴は開けられません。

なのでラティスの格子の隙間から通せるサイズの吸気口を探し、そのサイズに合ったホールソーで穴を開け、取り付けました。

壁の厚さに合わせて、のこぎりでカット

正直ただ側面に穴を開けただけなので、防音性能は間違いなく下がっているでしょう。

この小さな吸気口の防音性能を上げるためにはどうしたら良いか、ご意見・アドバイスをお待ちしております(^^

側面(外から)
側面(中から)

ここからは実際に使用するにあたって、換気扇を回すとともにやっていることをご紹介します。

④サーキュレーターの設置

換気扇だけだと換気が追い付かない、、というか狭い防音室なので、こまめにサーキュレーターで空気を送り込んじゃったほうが早い!ということで、ドアのそばにサーキュレーターを置いています。

防音室内から見たサーキュレーター

二酸化炭素濃度計測器を防音室内に置いているのですが、歌っているとだいたい5分くらいで換気目安の1500ppmに到達します。(早い!)

1分間くらいサーキュレーターで換気すれば700ppmくらいに落ちてくるので、”5分歌って1分換気”を繰り返すような感じですね。

歌うのではなく喋りだったら、そこまで換気する必要はなく、ボリュームも小さいので、1㎝位ドアを開けて、その隙間からサーキュレーターで風を入れたりするのもアリかと思います。

⑤ホワイトノイズの再生【騒音対策】

防音室内の音をなるべく隣の部屋に聞かせたくない、また隣の部屋の音を防音室内に入れたくない、といった場合はホワイトノイズの再生が有効です。

某ネズミーランドでも滝の音で空間を仕切っていますが、あれと同じです。

音で音を消す、というわけです。

YouTubeにたくさん動画があるので、お気に入りのものを見つけてみましょう。私のお気に入りはコレ↓

私はデスクのモニタースピーカー(Yamaha HS5)で鳴らしていますが、なるべく良いスピーカーで、下から上までしっかり鳴らせるものがいいでしょう。

小型のBluetoothスピーカーだと再生周波数帯域が狭く、効果が半減してしまいます。また、ホワイトノイズが耳障りな音に聞こえてしまいます。

⑥1年間使ってみての感想

現在は作ってから日にちが経ったということもあって、吸音材の匂いはやわらぎ、息苦しさに関しても、換気扇とこまめにサーキュレーターを用いて換気することで改善しました。

私は毎日のようにこの自作防音室の中でボイストレーニングをしていて、常に歌を練習できる環境があるのはすごく良いです。

本当に作ってよかったです。

また、ZOOM歌ってみた動画の撮影、家族にあまり聞かれたくない電話をするのにも、とても便利です(笑)

期待していた歌のレコーディングに関しては正直微妙で、防音室の形状や、吸音材があまり良くないからか、低音がやたら響いてしまい、オケに馴染みにくいボーカルになってしまう印象です。

換気扇による騒音も気になるところで、録音時にだけ止めれば良いですが、いちいちオンオフするのも面倒くさいですし、先述のように”5分歌って1分換気”で使っていても、暑さや息苦しさで1時間程度が限界です。換気扇をオフにしていれば、使える時間はもっと短くなるでしょう。

その中で、レコーディングという緻密な作業をするのは、かなり大変です。

軽いデモくらいだったら、ダイナミックマイクを使い、RXのプラグインで余計なノイズを除去してサクッと録音すれば、換気扇つけながらでもいけそうな気がするので、今度やってみたいと思います。

(ちなみにTiktokで公開している歌ってみた動画は、換気扇をつけ、防音室の外ではホワイトノイズも大音量で再生している中で、iPhone13で普通に撮ったものです。そんなにノイズは気にならないかと思います。↓)

⑦防音性能の検証

最後にiPhoneアプリを使って、どのくらい防音性能があるのかを検証していきたいと思います。
Bluetoothスピーカーから弾き語り音源を再生し、スピーカーから10㎝位のところで計測して、80dBくらいになるように音量設定しました。

イメージ図↑
比較表↑
※”何もなし”というのは、防音室の扉を開けた状態で、扉付近にスピーカーを置いて計測したものです。
※”部屋の外”というのは、防音室扉から3m位離れた部屋の外で、部屋の扉は開けた状態で、防音カーテンを閉めた状態です。

それぞれ20秒程度計測して、アベレージの数値を記録しました。

参考にしてみてください。

⑧最後に

これから暑くなってくるので、暑さ対策としてスポットクーラーの風を換気口から送り込むのもアリかなと思っています。換気のために扉を開け閉めする手間が無くなれば、また一段と使い勝手が向上するので、検討していきたいと思います。

というわけで、これからも自作防音室ライフを楽しんでいきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。


【最新MV】BIG WAVE / Chayumu


作詞作編曲:Chayumu
撮影編集:Chayumu


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