DIY初心者が自作防音室(ボーカルブース)を作った方法
どうもこんにちは、Chayumuです。
念願だった防音室が完成しましたー!(正確に言うとまだ完成してない、、?)
DIY初心者ですがちゃんと使えるものに仕上がってホッとしています(笑)
というわけで、どのように作ったのか紹介してみようと思うのですが、自作防音室って本当に人それぞれの作り方があり、どの方向性で、どれを参考にして作ったらよいのかかなり迷いました。
特に吸音材は”安くて定番!”というようなものが見当たらなかったので、決めるのに時間がかかりましたね。
で今回作る防音室のサイズ感としては、部屋のスペースもかなり限られているので、幅90㎝×奥行90㎝のスペースに180㎝くらいの高さで考え、ボーカル録音とミニギターが弾けるくらいの大きさを目指しました。
その結果、ラティスというガーデニング等に使う木製の柵を使った方法を見つけました。
これだと柱を作る必要もなく、安価に比較的簡単に作ることができそうで、尚且つ見た目もいい感じだと思ったので、このラティスを使う方法にしました。
ということで、ここからは具体的な手順を解説していきたいと思います。
1.下調べ、必要な材料や工具を書き出す
まずはとにかく下調べをしました。
これが地味に自作防音室を作るうえで一番時間のかかる工程かもしれません。
とにかく様々な作り方があり、ちゃんとした防音性能があるのか、もっと安い材料でつくれるのではないか、など複数のサイトを見て考える必要があります。
今回こだわったところとしては、中の雰囲気を明るくするために、明るめの吸音材を使うことと、中のスペースを確保するために、厚すぎる吸音材は使わないことです。
(防音性能を高めるためには、吸音材は厚いほうがいいと思うので、難しいところですが。。)
そして最終的には三つのサイトの中から自分の中でいいとこどりにしたような感じです。(最後にリンクをまとめてあります。)
材料はこちら↓
紙に描いたりして、なんとなくイメージをしておきます。
2.ホームセンターで買い出し、Amazonでポチる。
いよいよホームセンターに買い出しに行きます。近所のカインズとコーナンを見て回りました。
材料や部品選び、搬入などで、家出てから帰るまで大体6時間くらいかかったでしょうか。
あらかじめ買うものはある程度決めておいたのですが、結構時間がかかりましたね。
ラティスやOSB合板などの大きな資材は無料貸し出しの軽トラを利用して、全部一人で運びました。
(Instagram(@chayumu)のスートーリーより)
乗り心地は最悪でした(笑)
ホームセンターになかったものや、実際に見なくても大丈夫なもの、ネットのほうが安いと思われるものはAmazonなどでポチリました。
3.木材の組み立てと遮音シートの貼り付け
まずラティスとOSB合板をスリムビス(25mm)で止めていきます。電動ドライバーはこちら↓を使っています。
そこにカットした遮音シートを100均のタッカーで止めていきます。
遮音シートは定番の大建工業のものにしました。
遮音シートは重なり合うようにして設置したほうが良さそうなので、
(上から見た図)
このように切らないで残す部分を作りました。
サイドを切った部分に関しては、ダンボールカッターのダンちゃんでカットしたらやりやすかったです。
5セット(180×90が3個、180×60と180×30が1個)作ったら、
下に吸音材でもあるカーペットアンダーレイ・ハイクッション↓
を防音室より少し大きめの大きさでカットして轢き、その上に先ほど作ったものを置いて、金折金具で固定して箱の形を作っていきます。
3箇所の角それぞれに、大きな金折を上下で2か所、小さめの金折をその間に2箇所取り付けました。
遮音シートを重ねていることと、作業スペースが狭く、裏から作業ができないことにより、ちゃんと木と木が密着しているかの確認が難しかったです。
4.天井作り
天井はラティスに取り付けたものと同じ9㎝厚のOSB合板を使い、ホームセンターであらかじめ天井の大きさに合わせてカットしてもらいました。
壁同様に遮音シートを100均のタッカーで取り付けてから、四隅にマジックテープを貼って取り付けました。
マジックテープを貼ってない箇所は密度が高めの隙間テープを貼って、隙間を埋めています。
5.扉部分の蝶番を取り付け。しかし隙間が空いている。。
扉部分の蝶番を上下に2箇所取り付けていきます。
ここで少々問題発生です。
設計図上はぴったりになるはずのものが、実際に組んでみるとチリが合わず、扉部分に隙間が空いてしまっています(;'∀')
どんだけ遮音や吸音をしようが、隙間が空いてたらまったく意味ないですから、もう絶望ですね(笑)
でいろいろ考察した結果、おそらくこれはうちのマンションの床が柔らかくて若干傾いているのと、ラティスなどの木材が実際には微妙に曲がっていることなどが考えられます。
また作業を行うスペースにゆとりがないため、裏から作業や確認ができないのも影響しています。
それでどのように解決したかというと、内部に補強用の木材を打ち付けたのと、
扉下と床の隙間に吸音材のカーペットアンダーレイ・ハイクッションを挟むと隙間が減るので、それを追加したのと、最終的には隙間部分に隙間テープを貼りました。
これで内部から光が漏れていないことを確認したので、とりあえず良しとしました。
6.吸音材の張り付け
吸音材は2種類重ねて使うことにしました。まずニードルフェルトを100均のグルーガンで貼った後に、カーペットアンダーレイ・ハイクッションを同じく100均のグルーガンで重ねて貼っていきます。
幅90㎝×高さ180㎝の布を一人で貼っていくのは大変なので、6等分くらいに切って貼っていきました。
今回使用した100均のグルーガンは、乾いて固定されるまで1分もかからないくらいなので、端のほうから固定しながら張り付けていくような感じで出来たのがすごく便利でした。
グルーガンに入れるグルースティックは3箱くらい使いましたが、グルーガン本体と合わせても全部で500円程度とコスパも良いのですごくお勧めです。
実は最初のほうは接着剤で貼ろうと試みたのですが、全然粘着力が弱くてうまく貼り付けられませんでした。接着剤はしっかり固定されるまでの時間が長いため、今回の用途には向かなかったのだと思います。
今回試した接着剤↓
7.取っ手、ドアキャッチの取り付け
壁、天井に吸音材を貼ったら、次は小物系の取り付けです。
おもての取っ手をネジで止め、うらの取っ手は取り付ける箇所の吸音材を剥がしてからねじ止めしました。
ドアキャッチは閉まった感を出したかったので、取り付けました。
おそらく実際の密閉性にも多少の良い効果をもたらしてくれてると思います。
8.ホールソーで配線用の穴を開ける
手持ちの電動ドライバーに取り付けできるホールソーがあったので購入して使用しました。
パワーはないですが、時間をかけて頑張ればしっかり穴を開けることができました。
穴径が小さいので(もっと大きなものでもよかったかも)、3回ほど穴を続けるような形で開けました。
遮音シート、吸音材までは貫通できないので、中からハサミで切ってあげる必要があります。
この穴から通したケーブルは
1. 6個口の電源タップ
2. ギターのケーブル
3. マイクのケーブル
4. オーディオインターフェースのヘッドホンアウトからのケーブル
5. カメラからPCにつなぐUSBケーブル
の5つです。
ケーブルを全部通したら、隙間をパテで埋めていきます。
9.機材をセッティングする
機材をセッティングしていきます。
新しく購入した機材としては、PCの音と自分の声の音量を調節するための、モニターヘッドフォンアンプです。
これがキューボックスのような役割を果たしてくれます。
それからリングライトも購入しました。
Amazonのタイムセール時に買ったので、少し安く買うことができました(^^♪
照明の感じは記事最後の動画を見ていただければと思います。
それ以外の主な機材はこのような感じです。↓
・100均のミニメタルラック
・6個口の電源タップ
・家にあったYAMAHAの古いギターアンプ(エレアコ、エレキに使用)
・ルーパーエフェクター
・余ってたインシュレーター
・譜面台
・スマホ用のオーディオインターフェース
・マイクスタンド、マイク、ポップガード
・LEDリングライトのための三脚
・一眼カメラ、三脚、スライディングプレート
・ミニキーボード
・消臭剤
・100均の床用マット
10.コードを掛ける用のワイヤーネットを設置
防音室の横のスペースがもったいないので、コード類を掛けられるように、100均のワイヤーネットを2個設置しました。
それぞれラティスに3箇所固定しています。
11.防音室外から電源を一括管理
防音室内の電源タップを一括でオンオフできるように、防音室外にスイッチを設けました。
このような感じでスイッチ付きの電源タップを百均のワイヤーネットに括り付け、余ったスペースはケーブル掛けとして使用しています。
12.完成!?
これで完成!
と言いたいところですが、まだまだ課題はあります。
・課題1.匂いが臭い
防音室が完成して1か月以上経つのですが、実はほぼほぼ使っていません。その一番の原因が匂いなんです。
吸音材の匂いなんですけど、防音室内にこもってしまうので、なかなか換気もうまくできず、私は喉と肺と頭が痛くなってきてしまいます。
成分的には問題ないはずですが。。
もしかしたら近いうちに吸音材を別のものに交換するかもしれません。
現在は取りあえず大きな消臭剤を置いて様子を見ています。
・課題2.熱い
出来上がった2月下旬の寒い日でも、15分程度で汗が出るほどになってしまいます。
これはある程度予測していたことではありますが、やはりこの程度の大きさの防音室でも換気システムを導入する必要があると感じました。
なので私がYoutubeでよく見ているこおろぎさんが制作されていた、第3種換気という方法でやろうと考えています。
詳しくはこれから調べていこうと思いますが、この換気システムを導入することにより、前述の匂い問題もある程度解消されるのではないかと期待しています。
13.まとめ
というわけで自作防音室を作ってみたのですが、DIY初心者の私でも一応一人で作ることができました。
しかし課題もまだ多く、耐久性なども気になるところです。
最初はおてがるーむやOTODASUなど既製品も考えましたが、やはり値段が高く、またサイズが合わないといったこともあります。
その点自作防音室は自由度が高いので、自分の部屋に合わせて、趣向に合わせていちからつくっていくことができます。
是非皆さんも自分だけのオリジナル防音室を作ってみてはいかがでしょうか?
最後に参考までにスマホのアプリで計測した音量の比較をご覧いただきたいと思います。
・【おまけ】db計測
ギター弾き語りの楽曲をBluetoothスピーカーから流し、防音室の扉から50㎝程度離したところにスマホを置いて計測しています。
-14dbといったところでしょうか。
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このnoteが少しでも皆さんのお役に立てればうれしいです!
また私の作った防音室に対して、ご意見・ご感想があればコメントをくださると嬉しいです!
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◎今回防音室を制作する上で参考にしたサイトはこちら↓
・SOUNDABILITY 2.0(https://soundability.tokyo/diy/18002/)
・こうづき部屋(https://ameblo.jp/koudukiruna/entry-12175877325.html)
・ねこもちブログ(https://neko-mochi.com/category/soundproofroom/)
・こおろぎさんち(https://kohrogi.com/)
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