マンホールのフタ、割りました!
庭にうさぎを放し飼いしている家に配送に行きました。
「うわっ! 知らないおじさんが入ってきた!」
何匹かのうさぎは僕に怯えていたのですが、一匹近寄ってきた。
頭でも撫でて欲しいのかと思い、手を差し伸べてたら殴られた。
あと、頭突きもされた。
目も血走ってたので、相当に怒っていた。
「うさぎって、寂しくなると死んじゃうんだよ」
のりピーが昔よく言ってたけど、
「なわばりを荒らされたら、結構暴力ふるってくる、話が通じねぇぞ、うさぎ」
って知ってた? のりピー?
次にひとつ屋根の下にでる時には、これも言って下さい。
話、変わります
マンホールのふたを割りました。徐行していたらトラックのタイヤで踏んで粉々にしました。
すぐ横でマンション作ってた工事のおっちゃん達が、ドカンと穴を開けた瞬間に、
「やったぁー! ガス屋がマンホール壊したぁ!」
とやんややんやと騒いでいた。
うちの会社の上司に連絡したら、警察に連絡して、と言われた。
30分位したら、「どうしましたかぁ?」と緊張感を一切感じさせないお巡りさんがやって来た。
マンホールを割っちゃった、って言ったら、うわぁすげぇ、まじかー!って驚いていた。
いい意味でフレンドリー、悪く言うと馴れ馴れしい40前後の肥満気味のおじさんお巡りさん。
その後、市の土木課みたいな所に問い合わせて色々と調べてくれた。
要約すると、
マンホールのフタの老朽化が原因なので、別に弁償しなくていい。
逆にトラックが壊れると、市に請求できるらしい。
でも私道だと弁償しなきゃいけないらしい。
子供が良く通る道なので、ちゃんと通報してくれて有難うと褒めてくれた。
土木課みたいな所に問い合わせて返事がくるまで、二人でずーっと割れたマンホールを見つめていた。
こんなん割れるんだねぇ…とか言いながら二人でぼーっとしていた。
「昨日のサッカー見たぁ?」
やや長い沈黙の後、お巡りさんがポツリと言ってきた。
「見ました、ドイツに逆点できるなんて思えなかったっすよ」
「三苫のドリブルから……」
お巡りさんが熱くサッカーを語り始めた。
なんでも、先制点が獲られたから、逆に攻撃的な布陣になれたのが…うんぬんかんぬん、と言ってました。
ずっと割れたマンホールを見つめながら、お巡りさんとサッカー談義してた。
コスタリカに負けて、ショックだっただろうな、お巡りさんさん。