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【エッセイ】社長の永い話とガンダムとおっぱい②

それじゃ、次は『甲子園のスーパースターがドラフト2位でDeNAに入って、プロ初打席を迎える』でもやろうかしらん。
でも、それはこのあと始まる講習会用に取っておこう……。
っていうか、まだ講習会が始まってもいないのかよ、恐ろしいな、ホントに。

肩をちょっと回す振りをして、会議室の皆の様子を見ることにした。

ヨダレを垂らしている人。白目をむいている人、天井を見上げている人。
みんな仮死状態になっている。
この魂が抜け切っている姿が、社長には見えていないのかよ。
立っていたら分かるじゃんか、普通…。

いや…たぶん、見えていない。

『ジャイアン』と一緒なんだろうな。
空き地の土管の上に立ち、ワンマンショー。
自分のお話が、従業員の心に染みわたっているに違いないって思っているんだろうな。
『浪花節』を歌っている気分で、自分に酔っているんでしょう?
うっすら、マイクを握っている手が揺れてるもん。

はぁ…帰りてぇぇ、お風呂に入ってビール飲んで布団に入りたい…。
布団…布団が恋しい…布団…ふ……ね…眠い…もぅだめだぁ。
いかん、いかーん、寝ては駄目だ!
うぅぅん、仕方がない、最終兵器でいくか、
おっぱいだ!

今から私は、『おっぱいの事』を考えます。

会社、プロパンガス、家族、普段の生活、健康、年金、全ての事を放棄し、

おっぱいだけです。
おっぱいなんです。

急に眼がギラつきはじめたのが自分でも分かる。
鼻息が荒くなってきた。
眠気が吹っ飛んだ。

おっぱい、おっぱい、おーっぱい、♪
いっぱい、おっぱい、チュリーパイ!♫
それにつけても、おーっぱい、♬
なにはともあれ、おーっぱい。🎶
おっぱい、おっぱい、おっぱい、おっぱい、🎵
そーれ、ソレソレ、お祭りだぁぁ!!🎇


私は、おっぱいを信奉(しんぽう)します。

さぁ○○君(僕の本名)、手を挙げなさい。そして、立ち上がりなさい。

こう、言うのです。

「社長、色々とお話したい事、多々ございますでしょうが、今、私はおっぱいを信奉する事を決意いたしました」と。
何かを決意したかのように、一度手をパンと叩き、
「そこで、皆様に10分、僕に時間を下さい」
と言って、両腕を広げなさい。
「皆様を、素晴らしいおっぱいの世界へと、導いてさしあげましょう」
爽快に、ハハハハと高笑いすれば良い。
それでいいのです。

さぁ、さぁ、さあ!
今すぐに、初めて下さい、○○君、さぁ!
さぁ、さぁ、さあ!

うるさいよ! 伊茶靖生! ちょっと黙っててくれっ!


その人格は、noteだけに留めてくれ…。頼むから…。
俺は普通に暮らしたいのさ、『聞いてるフリしてる寝て過ごす』から、ほっといてくれ、伊茶。

あっそぅ……。じゃあ、コソコソとこの事noteに書くだけにしとくよ。
じゃあな、○○。ちぇ…。


追伸
ある日、この記事が忽然と無くなっていたら、察してください。
もっと言ったら、noteに伊茶靖生が無くなっていたら、もっと察してください。


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