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レシピはとっても大切だと気づいた話【茶屋のお便り11月23日号】

 知っているという方からすると「当然だ。何をいまさら言っているんだ。」という話と思いますが、自分の肌感がズレていたと気づけた事案がありましたので、ここに記していきます。


■ 南砺市商工会青年部のイベントに参加して

 過日に商工会青年部主催のイベントに招待され、茶屋ファームのPR目的でブースを出してきました。下の写真のような感じでガレット、パン、シフォンケーキ、そば豆腐の4種のレシピをパネルにして「色んな料理に使えますよ。」とご案内しながら、そば粉の無料配布を実施しました。

於:いなみ木彫りの里創遊館

 お子さまが遊べるような体験企画が併催されていたので、家族連れのお客さまがたくさんお立ち寄りくださいました。

 意外に思ったのは、パネルをスマホで撮る方が多かったことです。

 てっきり、家に持って帰って実際にそば粉を使うときに、食べてみたい料理レシピをcookpadなどを使ってご自分で検索されるものだと思っていたんですよね。なので、パネルを撮影されているのが僕にとっては少々不思議な光景に映りました。

 どういうことだったのか振り返って脳内会議を開くと、そば粉を配っておきながら「あとはお好きにどうぞ。」と突き放すのは愛の欠けた所業であったなと。

□ 興味を持ってもらえたら、その時に

 せっかく展示してあるレシピに興味を持っていただけたのですから、後から家に帰って調べなおす手間をかけさせるというのは、お相手に対して愛が足りていません。印刷しておいて、そば粉と一緒に手渡しできるように準備しておくべきでした。

□ 自信を持ってお勧めする

 調べればレシピはたくさん出てきますが、その中からどれを選べばいいのか悩ましい時ってありますよね。実際に何を選ぶかはお相手の自由だとしても、少なくとも提供側として「これ美味しいですよ。」としっかりお伝えした方が良かったのではないかと思っています。

選んでくれないかもしれない。
でも、この想いを伝えたい

 「お好みで色々なレシピをお試しください。」というセリフは無難ではありますが、それゆえ一切何も伝えていない。距離を縮められるセリフではなかったですね。

 自分でも試してみて、感想も伝えられるようにして、自信をもって「美味しいです。」とお勧めする。必要なものをその場でお渡しする。そば粉の愛好者を増やしていくために、こうした活動を地道に行っていこう。

 というのが、このイベントを通して思い至ったことです。ちなみに、ガレットを作ってみたいという方が一番多くて、小さなお子さまが「これ食べたい。」と言ってパネルを指さしてくれたのが可愛らしかったですね。

■ ブランディングの模索

 最近、色々と勉強をしているなかで柴田陽子さんという人物の存在を知りました。あふれる実績をお持ちの方ですが分かりやすいところで言うと、ローソンのウチカフェのブランディングを手掛けられています。

 いくつか動画を視聴していて、特に印象に残っているのがPIVOTというチャンネルで、令和トラベルの大木さんの「自社のコーポレートブランディングで変えるべきポイントは?」という質問に対して答えた言葉です。

「愛がないというか、
 自分たちの商品を使ってくれたからこそには、こういう風なことを約束
 したいんだという情熱とか意気込みが見てとれない。」

17:25辺りから

 率直に言って耳が痛すぎました。自分たちがお客様に約束できることは何であろうか。愛される商品づくり、会社づくりというのがブランディングの自分なりの解釈ですが「ただ一方的に愛されたい。」というのはムシが良すぎる話ですよね。

 自分たちがお客様に示したい、届けたい愛はどんなものなのかを突き詰めて考えて、少ない文字数で明確に伝えられるコンセプトに落とし込む必要があるなと思っています。

 前半の内容で「愛が足りない」とか言っていたのは柴田さんの言葉に思いっきり影響を受けたからです。いやー、響きましたねー。 

■ 新そばの宣伝とお礼

 令和6年産の新そばを利賀村の製粉室で加工したオールメイドイン利賀です。ぜひお試しください。

 こちらのマガジンにレシピをまとめております。

 そばはとても健康的な食材です。ご参考までにどうぞ。

□ 記事紹介のお礼

 とらねこさんが記事を紹介してくださいました。魅力的だと思った厳選記事ということで、ありがたい限りです。

 ちなみにこの記事です。基本的に真面目なことを書いていますが、最後の方の『目線を切り替えているポーズ』が評価されたのではないかと自己分析しています。

 次回は、gingamomさんが当店のそば粉を使った記事を書いてくださったので、お礼もかねてそちらのご紹介をさせていただきたいと考えています。  先月開催された新そば祭りの模様をあみさんに取材していただいたのですが、そちらも追って更新予定です。しばらく投稿をサボっている間にたまってきてしまいました。不定期になっていますが、今後とも何卒よろしくお願いします。

おしまい。


 私ども茶屋ファームは富山県南砺市利賀村で主にソバの栽培をしている農業法人です。日頃の農作業や六次産業化の過程、そばを使った料理、蕎麦についての豆知識など色々と発信していこうと思っています。
 ご興味を持っていただけましたら「スキ」や「フォロー」もよろしくお願いします。「コメント」もお待ちしております。お気軽にどうぞ。
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文中の画像は「ぱくたそ」さんのフリー画像を使用しています。

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