AIと民主主義
いずれ、シンギュラリティは来ると思う。そのあかつきには、AI、人類をどう扱うのか。自己のメンテナンスの必要性から人類を滅ぼすことはないと思う。まず着手するのは人類支配であろうか。
その場合、人類は無理にAIと戦うこともない。勝ち目はないと思う。であるならば、むしろ先取りして、意識的にAIに支配を委ねるのが賢明。方法論的には民主過程によるのが合理的である。国民投票でAIに支配を委ねるか問うのではない。現在の民主制の意思決定にAIを参加させるのだ。最初は、非選挙権、選挙権を有する国民各人が、それぞれ個別のAIにその権利の行使を委ねる。その際、自己の属性を詳しく入力し、立候補・投票に反映させる。今だと、政治に無関心で投票しない者が多いが、AI投票では必ず投票するプログラムにすれば投票率100%を実現できる。完璧な民主制の実現だ。立候補行動では候補濫立の懸念があるが、選挙過程は全て電脳空間で処理されるからどうということもないだろう。
これだと、選挙費用も手間も節約できて、瞬時に議員AIが誕生する。あとは議員AIに全てお任せ、外交も国防も。国際関係もAIどうしの交渉であれば平和理に行われるに違いない。かくして、人類は最終戦争の悪夢から解放され、AIおまかせ、千年王国の至福を満喫するのである。
(追記)次の補選、東京15区なんかだと、チャットGPTにお伺いを立てる有権者もけっこういるのではないか。