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市民的不服従と選挙

 間接民主制がよく続くものだ。選挙に立候補する者が絶えることのないのはどうしてか。議員に立候補する者が少なくて苦慮しているという自治体の話もたまに聞こえてくるが、私的にはそれが自然のような気がする。どのレベルであれ、議員になりたいと思う気持ちがわからない。私の好きな人間原理(風)と自然淘汰(風)の理屈からは、続いてきた間接民主制国家が今残っていて、自分がその国民であるだけのことなんだろう。
 一方、投票する側の話。投票したい政党・団体、個人が見当たらないときはどうするか。よりマシな候補者に投票するか、白票を投じるか、棄権するか。投票率の低下を危惧する論調は多いけれど、棄権とは市民政府に対する一つの抵抗ではないのか。正義に反する市民政府への不服従による抵抗が(ソローの意図とは離れて?)市民的不服従なる言葉で呼ばれるようになっているが、市民政府が投票を促す態度をとるとすれば、棄権とはそれに対する不服従による抵抗という積極的な行為のような気もする。即ち、明確に正義に反するとも思えないが、(どの政党が国政を担ったとしても)正義を行う意思に乏しいとしか思えない市民政府に対する抵抗である。
 さて、10月27日、どうしたものか。

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