映画レビュー 「1917」 ※ネタバレあり
作戦中止の命令を伝令するために、2人の兵士のノンストッパバルな戦争映画(?)
以下ネタバレ含みます
とてもシンプルに伝令が困難あれど突き進むストーリー
途中バディが亡くなるが任務を遂行する
シームレスに戦場を突き進むカメラワークはどうやって撮影したのか、裏側をメインにしたドキュメンタリーを見てみたいくらい興味深い
WW1の様子は、ピータージャクソン監督作があるがこれはこれでリアルなのだろうか
あの歯がみんなボロボロの衛生環境とか目から鱗だったねよね
あの携帯型ライトとか四角くてなかなか良かったけど当時の電池とかくそ重たいだろうから銃身にアタッチメントできんのかね
毒ガス注意とかスナイパーが常に狙ってるとか、キャタピラに内燃機関つけただけの出始めの戦車とか複葉機とか当時の雰囲気出してていいよなぁ
クリアリングとかしっかりしてたけど、あの頃って戦術とかそこまで熟成されてたのか疑問
渡河するシーンでスナイパーに狙われてて川から上がる時、あんなに真正面から応射したのは笑った
多分スピード感出さないといけないから篭ってリズム悪くするの嫌ったのかな
頭出すタイミングも逆にリズミカルで、ヘッドショット食らいそうなだったけど
危険な任務を果たすモチベーションとして、兄のいる連隊にドイツ軍の罠を伝え危機を回避するという仕掛けだけど、もう少し内面を描いて欲しかったかなぁ
例えば故郷でのシーンでシームレス撮影ではなく普通にカット割りして出兵前を描くとか、逆にパーティなどの平和で華やかなシーンをシームレス撮影するとか、工夫が有れば飽きなかったかも
タイムスリラー作品として、クリストファーノーランのダンケルクの影響を多分に受けてるなぁと感じるシーンが多々あった
例えば危険な場面での時計を想起させるサウンドや、敵があまり出てこない(WW1は塹壕戦であまり敵が見えなかったみたいですね)、戦闘シーンは単なる道中飽きさせないための仕掛けなど
ダンケルクは予算も桁違いで、空のシーン、船のシーン、陸上シーンと三つも同時並行させてたから飽きなかったけど、その分息つけなかったからだいぶしんどかった
最後の突撃を横切るシーンはガチンコで何があっても撮影をやめない感じがとても良かった
塹壕から這い出て敵陣に向かう歩兵たちにぶつかって転んでもカメラは止めないみたいな感じは舞台で芝居を見てるような興奮だった
おそらく塹壕でイギリス兵士達たちとすれ違うシーンもガスガスぶつかってんだろなぁと思えるくらいのガチンコ感
ガチンコ感ないとリアリティ出ないもんね
戦争映画で1番大事なのはリアリティだと信じてるけど、なおこの映画は戦争映画のジャンルなのか微妙なのでリアリティが必要かはわからない