【12月9日分】 稽古日誌
人生は目分量
みそかです。12/9の稽古は第一回通しでした。
舞台を立てて何回も稽古をしているおかげか、イリハケ、場転がスムーズに感じました。わたしは5限後参加が多いのですでに舞台が立ててある状態でいつも稽古させてもらってます。感謝。返し稽古ではキャスパとアクセント矯正大会が盛り上がってましたね。やっぱりわたしは関西弁が好きです。
尺が足りないので、みそかと米粉パンの戦いについてのお話でもしましょうか。
ある日突然思い立ちました。
「米粉パンが食べたい」
最近はフライパンや電子レンジで作れるパンもあるそうで、ハードルは意外と低め。
地獄のようなTOEFLの帰りに米粉とベーキングパウダーを買って、るんるんで帰ってきました。
そしてさあ作ろうと台所の前に立って気づく。
はかりがない。
いつもはかりなんて使わないので存在をすっかり忘れていたんですね。
ここで。
いつもわたしの料理を褒めてくださるみなさんいいですか、そう、はかってないんです。
調味料はもちろんのこと、食材も勘で調理しています。
だから、たとえば豚肉とナスの炒め物を作ろうとしても、豚肉〜ナスを添えて〜みたいな比率になることはしょっちゅうなんですよね。
しかし、それが許されるのは普通の料理まで。お菓子作り系にははかりは必須です。
泣く泣くその日は米粉パンを諦め、大人しく白米を食べました。
翌日。みそかは某Dソーに行きました。「4桁の商品が当たり前のように並んでいてはそれはもう百均ではないのでは」なんてことを思いつつ、1000円のはかりを買ってふたたびるんるんで帰宅しました。
そしてさあ作ろうと台所の前に立って気づく。
電池がない。
うわあああああああああああああああああぇぇ
それも、単三、単四なら常備していたのですが、あいにくのボタン電池。
しゃーない。
なんて諦めはしませんよ、昨日からお預けくらってるんだ。
ということで、【みそかの勘😳🤩クッキング👩🍳🍳🍞レッツスタート‼️🎵🕺】
米粉!ドサアァァ!!
水!ジャー!!
砂糖!ドーン!!
卵!グシャアァァ!!
ベーキングパウダー!サラサラアァァ!!
まぜまぜ!!!!!
チン!!!!!
そして出来上がったものが、こちらになります。
ちゃんと膨らんでいる!!ふわふわもちもちで味も美味しかったです。蒸しパンみたいな感じでしたね。
その後ふたたび某Dソーへ行き、はかり用のボタン電池はゲットしました。
目分量でも、やってみると上手くいくものですね。
どんな場面でも客観性が重視されるこの時代において、主観的な見方、考え方を持ち続けることの大切さを学びました。おや、失礼。どこからか授業コメントが飛んできてしまいました。
わたしはおいしいものが食べられれば目分量でもいいと思っています。気を張りすぎず、ときには適当に生きましょう。人に迷惑をかけない程度にね。
雑談の方が長くなってしまいました。まあこの文量も、目分量ということで。
〈演出からのコメント〉
稽古日誌ありがとう!
料理という分野には、目分量のみならず、様々な「適当」が散見されますよね。「ひとつまみ」とか「耳たぶみたいなかたさ」とか「一口サイズ」とか、そんなの人によって全然違うじゃないですか。「きつね色」はキツネによって全然違うし。「ふつふつとしてきたら」に至っては、もはや「どんぶらこ」と同じレベルで意味が分かりません。客観性だけに基づいた完全な料理ができたとしたら、それはもう料理というより実験だと思います。料理で大切なのは再現性ではなく、際限なく己の欲を追い求める姿勢なのかもしれませんな。エンシュツでした。
本日の稽古日誌はここまで!
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