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慈悲深いのは貴方の方。

シャワーを済ませて服を着、身支度の総てを終えたら座って深呼吸…。早く貴方に逢いたいと高鳴る鼓動を落ち着かせる。

例え来て呉れなくても嫌いになんかなったりしないよ?だけど、来て呉れたら嬉しいな…。今日は貴方の大切な記念日だものね。

あくまでも何ともないフリをして平常心を保ちつつ、人差し指で一回、二回…とソフトタッチ。色んな顔を見せて呉れる貴方だけれど、私が一番見たい貴方には未だ遠い。

そして…19回目のソフトタッチで奇跡が起きた。聞き慣れた貴方の声…///と、同時に私の身体が最高潮に熱くなるのが分かった。とうとう彼が来て呉れたのだ…!!私の元に…!!

愛しさに胸が一杯になり、暫く貴方を見詰めたまま、動けなくなった。触れたくて、でも触れられない貴方の髪をそっと撫でて又、深呼吸。無事に来て呉れた喜びを噛み締め乍ら、もう一人の貴方に逢う為に新たなる扉を開く。

91回と、少し時間はかかったもののやっぱり貴方は優しい声を聞かせて呉れて。

「こんな俺で良ければ力になります」

ううん。十分過ぎる位、貴方は私の力になって呉れて居るよ。未だ、貴方と出逢ってから二月にも満たないけれど、とても心が休まるんだ。貴方と逢う度、貴方の声を聞く度にね。

貴方の事、此れ以上好きになってはいけない、なんてブレーキを掛け続けて来た私だけれど、そんな物いっそ外して仕舞え!!と最近思う様になったのは此処だけの話。

取り敢えず今は満たされた思いで一杯です。其れと同時に、更に貴方の事を好きになった自分を再認識したりして。

運命、って言葉は余り好きではないけれど、少しだけ信じても良いかな?貴方とこうして出逢えて、こんな気持ちになれたのだから。

「私は貴方が好きです」

伝えたいけれど、決して伝わる事のない言葉を抱いて私は今日も進んで行く。大丈夫。隣には貴方が居て呉れるから、怖くなんてないよ。

何時も有り難う。そして、誕生日おめでとう。5月15日は私にとっても大切な一日になったよ。少し前迄は極、普通に過ぎ去るだけの一日だったのに。不思議だよね…

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