[2023/06/30]本日の日記「僕の居場所はB5」

「Bang Dream! It's MyGO!!!!!」を見た。

バンドリ自体、ブシロードの奴隷として概ねのストーリーは触れており、アニメも一通り視聴済み、ガルパはメイン2章までしかプレイしていないが、Morfonicaの追加に合わせて大体のストーリーを把握している状態だ。

ただまあ、己の中のバンド感とどうにも噛み合わない部分が多く、深くハマりきっていなかったのは事実。現にあまり話題にしたことはない。

ただ、そんなバンドリがガルパの本筋と逸れた方向から新規プロジェクトを打ち上げたと言うのが「MyGO!!!!!」と「Ave Mujica」の2つだ。

キャストも非公表の状態からスタートしていたりと面白い試みが気になってはいたものの、触れるタイミングがなかなかなく…といった感じだったが、キャスト発表の折に気になって一通り楽曲を聴いたのが2ヶ月ほど前の話。

この時点でかなり引き込まれていたので、MyGO!!!!!の物語は楽しみにしていた。

そんなこんなでアニメが昨日始まったのだけど、まず初回から1時間半駆け込むように飛ばしてきたので、整理がつかない。

ただこれだけは言える。

マジで面白いです。今期はVGだけ見てればいいかと思っていたけど、間違いなくこれを目的にしていい。

バンドリのアニメは初代(ポピパ)のころからバンドの結成までをじっくり時間をかけてやってくれる印象があったから、まさか今回で結成まで行くとは思っていなかったけど、3話かけてひとつのバンドが崩壊していくさまをただただ見せつけられたのは悲しかった。

1話冒頭から「CRYCHIC」というバンドが解散することだけがわかり、1~2話は意味深な形で転校してきた「千早愛音」とみんなから不思議ちゃんと呼ばれている「高松燈」との出会いと、その燈が結成していたバンド「CRYCHIC」のメンバーについて愛音の視点から軽く触れられていた中、3話はCRYCHICに何があったのかを燈の視点で描く。

周りとのズレを気にしていた。そんな自分のズレを認めてくれる「豊川祥子」との出会い。祥子がメンバーを集めた「CRYCHI」Cのスタート。最初はうまく歌えなかった燈も、祥子とのやり取りを経て少しずつ歌えるようになり、ついにはライブを成功させる。しかし、それ以降祥子は姿を見せなくなり、やがて1話冒頭の流れに繋がる…というのが大まかなあらすじだが、とにかくこの「特定の視点から描く」のが上手。

物語が動く愛音視点では通常のアニメのように話が進むが、3話は回想のみで、完全に燈の一人称視点で話が進む。この形式も珍しくはないが、ほぼ全てのシーンが1人称というのは流石に珍しい。回想故にその違いがはっきりするのも魅力的だ。

ぜひ見てみてほしい、本当に面白いです。

↓以下ネタバレ注意




何かを失敗した過去がありそうな愛音とCRYCHICの崩壊が組み合わさった結果最悪になっているのが今のところ見ていてとても辛い。

愛音はミーハーながら強がっているタイプなのが災いしたんだろうか。生徒会長だった過去もあるみたいだし、中学時代に何かあったと思うのは自然だ。

そよさん、ママ呼ばれ系だから苦手かなあと思っていたけど、「そっか…羽ヶ丘にいるんだ……」で一気に引き込まれた。こいつ、思った以上にちゃんと気持ち悪いやつだ。CRYCHICを諦めているかはわからないが、燈への執着と祥子への執着の方向性の違いと、何か本当にヤバいことを考えていそうなのが……

泥臭くて気持ち悪い奴は大好物なので、めちゃくちゃ楽しみ。

現状だと愛音を利用してなんとかCRYCHICを取り戻そうとしているんだろうな。祥子を狙っているのもそこに近いだろうし、意外と立希に毒舌なのも、不和を作る原因になりがちだったところを個人的に恨んだりしてそうなのもいいね。

こいつはママなんかじゃあないぜ…もっと化け物だ。そういうモンスターだ……

そしてCRYCHICとは無関係で、主な視点となる愛音。

俺が好きなタイプ。心の声が多いタイプは大好物と以前リコロイでも言ったが、間違いない。

君の覚悟がこの物語を作ってくれると信じている。こういうタイプのキャラクターは大好きだから確信できる。君ならやれる。


ここまで3話だけで早くもこの楽曲への感情が重い。

意図的に「君」が燈(ボーカル)と受け手以外に複数ある歌詞作りだとは思ってなかった。

ストーリーを見る限り、「僕の居場所はB5」〜が指す「君」は、おそらく祥子のことだろう。

そして「苦手になっていた雨音」〜で指している「君」は、アニメの経緯を考えるに愛音のことを指している可能性が高い。

CRYCHICが解散したのは雨の日。立希やそよの発言を聴いていると、おそらく燈は自分に価値を与えてくれたCRYCHICの解散に心を痛めていた。

それをもう一度信じられる「君」は、おそらく「またダメにならないように頑張れば良くない?」と声をかけた愛音のことを指しているだろう。次のエピソードが「一生だよ?」で、すでに愛音と燈はその話を一度していて、CRYCHICのことを知った愛音はその覚悟があるかもしれない。それだけの覚悟を愛音が見せるのなら、燈はもう一度それを信じてみようと思える気がする。

そして2番サビ以降は複数の意味合いをおそらく持たせている。

なんなら「君」の意味合いのほとんどは愛音に向いていてもおかしくないが、「僕だけの感情だった」に声をかけたのは祥子であり、最初にB5ノートに書き綴った歌詞を見つけ、それに価値を見出したのは祥子なのだ。

音一会は「前を向けたこと」への感謝を綴る歌なはずなので、前を向くきっかけを与えた祥子、もう一度前を向かせてくれた愛音への感謝の歌なのだろうな。

現状ですらこのキーワードの詰め込み方が飛んでくるのは本当にポピパ並の曲作りへの執念を感じる。

STAR BEAT!~ホシノコドウ~を迷星叫、1000回潤んだ空が音一会なのだろうなあ…

少なくとも俺がMyGO!!!!!に興味を示したのは、迷星叫があまりにもSTAR BEAT!を意識していたからというのも大きい。

本当に楽しみ。マジで、どうなるんだ。


そしておもしれー女は何者なんだ。

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