2022/11/14 本日の日記「そう 簡単な祈りだった」
※この日記は「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat.初音ミク」のネタバレをめっちゃ含む上に個人の考察が含まれます。日記というには文も長いです。ご注意ください。
絵名も瑞希も当たらんのじゃい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
さて、僕がなんでこんなにキレてるかと言いますと、昨日の日記で軽く触れた復刻ガチャの件です。
僕はまあいい大人なので、別にガチャが当たらないことには全然キレてないです。というか、全然何にもキレてないです。(誤解されると大変なので一応言っておきますが。)
このガチャが登場したタイミングのイベントが俺をこのコンテンツの沼に引き摺り下ろすに至ったイベントなのです。
このプロセカってコンテンツ自体、結構エピソードの積み重ねを重要視しているのでこのイベント単体の話を説明できないんだけども、まあ、好きなキャラの最大の見せ場なんですよ。
全員が「消えたい」と思っていながら今を必死に足掻いている「25時、ナイトコードで。」(以下ニーゴ)の物語の中で、一つの区切りなんですよ。
他のユニットで例を挙げれば、「プロに引き抜かれそうになっているベーシストの友人と一緒にいるためにプロのバンドを目指す決意を固める」だったり、「自分たちが働く遊園地の方針転換に意を唱えるべく遊園地全体を巻き込んだ超大規模ショーを実行する」など、まあめちゃくちゃ区切りになると言うか、一つの大きな問題が解決するようなイベントなんですよ。
そのはずが、このニーゴに関しては、全員の「最大の問題点」を提示し終わるまでが一区切りだったんですよね。
これまでのイベントでうっすら提示されてきた暁山瑞希(CV.佐藤日向)のコンプレックスに焦点が当たり、端的に言えばその瑞希に「何かを隠しているな」と勘づいている東雲絵名(CV.鈴木みのり)との人間模様が描かれるんですよ。
普通、そこで解決したりしてもいいじゃないですか。
しないんですよ、むしろ、状況だけ見たら悪化している。
最終的に自らのコンプレックスを明かせないまま、絵名はその瑞希の葛藤を察し「話したくなければ話さないでいい、話すまでずっと隣にいるから話したくなったら話せ」とこの問題を一旦停止する選択をとる。
これは非常に良かった。無理矢理解決する必要はない。コンプレックスの話なら尚更だし、あえて書いていないけど結構現代社会においても本当にデリケートな問題だから、じっくり丁寧にやりたいんだろうなという運営の意図を感じる。
そしてその言葉を受けた瑞希は、自嘲気味に己の心情を顧みる。
「このまま話さなければ、ずっと一緒にいられる」だなんて真剣に考えてしまったことを悔いながら。
バカがよ…………………………
これで一区切りです!!じゃねえよ………
話すか話さないかで揺れていた瑞希にとって絵名の言葉は明確に「救い」足り得るものであるし、正直絵名側からしたら何気ないことというか、大きな問題にはならないことではあるんだけど、瑞希側からしたらその言葉の重みが大きく変わってくる。
瑞希は自分の隠し事を絵名が知りたがっていることを理解している。そして、絵名をはじめとした仲間たちは今まで提示しなくくていい居場所だった。
ただ、いつまでも本当の自分を曝け出せていない場所が居場所と言えるだろうか?と言う葛藤が芽生えてもいる。
今までは気にしなくても良かった。でも、ふと気になってしまったらもう止まれない。
瑞希はこれまでも、他人に己のコンプレックスを提示してきた。しかしそれは残念なことに、大多数には受け入れられてこなかった。(もちろん杏や類という例外もあるけども)
それ故に学校にも馴染めず、中学は不登校、高校もロクに通わず定期的に補習を受けている。
故に、自分にとって居心地のいい場所でコンプレックスを曝け出すことへの恐怖があった。
奏も、まふゆも、絵名も。もし瑞希が打ち明けても受け入れてくれるだろう。他のメンバーの立場や心情を理解している僕ら(プレイヤー)なら、迷わずそう答えるだろう。
だが、瑞希はそう思えないのだ。
本当に仲がいいと思っていた人にすら、打ち明けた時に裏切られたことがあったからだ。
だから明かすべきかずっと迷っていたのだが、絵名は「今はまだ決めなくていい」と伝えた。
もう決めなければならないと悩んでいた瑞希にとって救いでもある。
今決めなくていい。それまでずっといる。なぜなら「同じサークルのメンバー」ではなく「友達」だから。
絵名の言葉で少し型の荷が降りたのは事実だ。
だがそれと同時に、さらなる葛藤が瑞希に降りかかる。
それが前述した「このまま話さなければ、ずっと一緒にいられる」と思ってしまったことだ。
紛れもない本心だろう。話すまでずっと一緒にいるなら、話さなければ離別することはない。絵名の心からの気遣いに、全力で甘えたくなってしまった。
それを悔いはしたが、否定はしなかった。瑞希は本当にそう思っていた。
一つの問題が停滞したばかりか、より大きな問題へと肥大する可能性を残し、「25時、ナイトコードで。」の物語は一つの区切りを迎える。
最悪だよ。あらすじ書いててめっちゃ嫌な気分になってきたな。
この運営の趣味が悪いのは、その葛藤を描いたイベントスチルだ。
今回の復刻がまさにこのカードなんだけど、葛藤した際にふと吐き気に襲われ、洗面所で嘔吐したシーンを切り抜いたものがカードイラストだ。このイラストがイベントバナーでもある。
バカじゃねえのか????????
仮にもカワイイ物好きのキャラのイラストじゃねえって。なあ。
しかもそもそも一般ソシャゲ、それも学生さんとかがメイン層のゲームでこれってやっていいんですか?
ちょっとマジで不安になるんだが?これを遊ぶ学生さんに悪影響ない?こんなの浴びて正常なはずがないだろ。
しかもなんだよ「ハーミット・リバース」って。リバースってそういうことかい。ボケ。
それだけならいいけど、ハーミット=隠者、リバース=逆位置という意味合いがメイン。
「隠者の逆位置」、つまり「社会的な孤立」を意味する。特訓イラストもタロットカード風になっていて、おそらく意識したダブルミーニングなんだろう。
趣味が悪すぎる。
イラストも、鏡合わせ=今の自分を見つめ直しているというストーリーの大筋に沿った上で、苦しんだ(嘔吐した)表情を鏡で見る=苦悩の自覚、という部分を描写しているんだろうけど。
趣味が悪い。
そしてこのイベントのもう一人の主役、東雲絵名。
切り取られたのは、「今はまだ話さなくていい」と瑞希に告げるシーンの切り抜き。
西陽で逆光を浴びているのが、瑞希の目線から見て絵名が眩しい存在であることの示唆なのかな?と思えたりして結構面白い。瑞希がかなり複雑なイラストをしている分、単純なイラストで何よりだ。
問題なのは、特訓後。
このゲームは一部カードに「ヘアスタイル」が付属する。
このガチャもその「ヘアスタイル」が獲得できるガチャであり、この絵名を手に入れると「シーキング・クローク」というロングの髪型が手に入る。
そう、ロングヘアーの。
察しのいい方は気づいたかもしれないが、絵名はもともとショートヘアの女の子だ。
つまり、ロングにするにはウィッグにする等の手段を除けば年月を重ねる必要がある。
「年月」が経過しているんですね。
このヘアスタイルが示唆するのは、「この髪型になるくらいの時間が経過する」というもの。
深読みかもしれない。そう思っただろう。俺も思ってた。
だが、考えて欲しい。
このヘアスタイルは「シーキング・クローク」。「追求者のマント」という意味だろうが、カード名がハーミット・サーチャーなのでそれは正しい意味合いなのだろうなと思う。
だが、Cloakという単語にはもう一つの意味がある。「口実」という意味があるのだ。
よく「はぐらかすな!!」という時の表現に「That’s a cloak.」という言葉を使うことがある。
その意味を持つのだとしたら。
絵名の「追求」を覆い隠す「言い訳」、それがこの髪型の本当の意味という最悪の理屈が構築される。
流石にそこまで考えているとは思いたくないが、「話さなければずっといられる」という心情が暴露されている以上、この可能性を俺は否定できない。
だから最悪なんだ、このイベントは。このガチャは。
さらにもう一つあった。このイベントのための書き下ろし楽曲「ロウワー」だ。
いつまでもCDが出ないぞ!どうなってんだ!
このイベントだけでなく、瑞希から見たニーゴを中心に、この段階でのニーゴの集大成として申し分ない楽曲なので、イベントを読み終えたらぜひ聴いてほしい。最悪な気分になるかもしれないが。
ちなみにプロセカは人気ボカロ曲のカバーがたくさん実装されていますが、絵名と瑞希によるデュエットカバーで「シャルル」と「ジェヘナ」がございます。
ぶっ飛ばすぞ。なあ
以上、僕がこのイベント、そして東雲絵名と暁山瑞希の関係性にどれだけ狂わされたのかの再確認と考察の垂れ流しでした。
もちろんこの後もイベントが多数あり、少しこの二人の関係も進展しているし、今回はほぼ話に関わらなかったけどこのグループのメインはメンバーである「宵崎奏」と「朝比奈まふゆ」のコンビなので、そちらも合わせていくらでも食う餌は与えられている。
何が怖いって瑞希と絵名はメイン軸じゃないんだよ。怖いよね。
本当に怖い。
才能があった故に父の精神を破壊してしまった奏と、周りに応えようとしすぎた結果自分を見失ったまふゆのコンビも見逃せない。(書いてて本当にいいか?と思ってはいる)
最悪な4人で構成されたニーゴをよろしくな!!(ヤケクソ)
じゃあな!!!!!
これぐらい考察できる程度にはいいコンテンツです。