[2023/10/20]本日の日記「リアライズ」
届きました、SHFゼロツー(或人)。
俺の「好きな仮面ライダー」の集大成みたいなものなので、これだけは買っておきたかった。嬉しい。
最初に撮ったのこれでいいんですか?
読みました。
こはねが変わってきたからこそ今この悔しさがある、自分のプライド=譲れないものがあるから前へ進める。
シンプルなお話だから特別なコメントはないかもしれないけど、着目したところを少しだけ。
Leo/needが「これまで色んな人と繋がってきた」というテーマで締めたのに対し、「壁にぶち当たって仲間を失ってしまった」という状況でまとめに入るのは非常に苦しい展開だなあ、と途中まで思っていて。
だからこそ、最初は「失った」ことばかり話していたし、現に今回主題に置かれた「こはねの悔しさ」も、「あの時何もできなかった」という無力感から来ているものだ。
だからこそ、メイコの「掴んだもののほうがずっと多い」という言葉が刺さった。
やはり壁にぶち当たった時、人間は無力感に苛まれてしまうもので。
何かできたんじゃないか、自分が劣っているからいけなかったんだと色々考えてしまいがちだし、その気持ちをうまく咀嚼するのは非常に難しい。
VBSに限った話で言えば、過去の彰人はまさしくそれであり、「」で描かれたのはまさしく壁にぶち当たった過去と、このまま進んでいいのかという2つの気持ちの話をした。
「過去の自分があったから」という心情はVBSのストーリーの中でも頻繁に登場するフレーズで、個人的には経験全てがちゃんと糧になっているということが込められているメッセージだと思っているんですが。
壁に当たっている時ほどそういう「これまでの経験が糧になる」という事実を見落としてしまいがちなんですよね。
確かに、壁を見上げると圧倒的な差はあるかもしれない。そういう時ほど、自分は無力だと思うかもしれない。
でも、だからこれまでの自分が無力だったかと言うと、全然そんなことはないんだと伝えてくれたことは嬉しかった。
基本的にプロセカのストーリーって、相当自分を卑下する展開が多い。
「自分が劣っている」「自分がもっと頑張れば」「みんなは悪くない」といったようなことがとにかく降り注いでくる。
これらの描写、成長のためとはいえ個人的には結構読んでいてキツいことが多い。劣等感とかではなく、客観側の自分の思う「その人の強さ」を、その人自身が否定している様を見て気分がいいだろうか。
所詮自分は無関係の客観視でしかないが、それでも。それでもどうだろうか。自分は結構、しんどいです。
なので、その卑下や事実を受け入れるだけでなく、「今のお前は前に進んでいる」「壁にぶちあたる悔しさを自覚することも成長である」と誰かが声をかけてほしいと思っちゃうんですよ。苦しみには救いがあってほしい。
元々このコンテンツに深くハマったきっかけはまさしくそんな卑下を繰り返す女、東雲絵名だったわけですが。
彼女の絶望には、毎回しっかりと救いがあったことをふと思い出して。
(父へのコンプレックス→本人の不器用さは自覚するに至る、実力不足は「いいから黙って手を動かせ(要約)」で解決。
自分の実力→双葉は「自分にないものがある」と語り、雪平先生も言い方は厳しいが成長は素直に評価している。これらを真っ直ぐ受け止められるようになった)
その「救い」の役割をしっかりナビゲーターであるバチャシンがやってくれることへの安心感。そうです、その描写にはこれが必要なんです。
だからこそ、こはねは悔しさをすんなり受け入れることができて、それを糧にさらに前へ進む覚悟を大河に示すことができた。
それでいいんだと思います。個人的に嬉しかったポイントでした。
そしてもう一つ。前回大河のことを「大人気ない奴」と評価したんですが、半分は訂正します。
大人気ないし容赦ないし壁と事実どちらも突きつけるのは普通に神経を疑う行動なんですが、彼も彼なりに筋を通したかったというか、やはり無意識にVBSに「次の世代」を見出しているのはよくわかりました。
個人的には心の強さが育つ前にやっていいことのラインをいくつか超えているのでふざけんなこいつとはまだ思っている。(遠野については人の地雷踏んづけただけなのマジで嫌だなと改めて思ったし)
それでも、前回のような雰囲気だけでなく、彼らを対等な「自分と同じものを見ている」ライバルとしてみなしてくれていたが故なのかもな、と少しは納得できた、と思う!
「俺が夢の続きになる」という気持ちと「次の世代に期待している」気持ちがずっと共存していて、前者を取るために前回の行動があったんだろうな。
それでも結局真実を明かしたのは折るためだけの行動ではなかったはずで。
じゃなきゃ最後、「やってみな」なんて言わないんですよ。
この「やってみな」は、確実にこはねを下に見た発言じゃあない。
こはねを「次の世代」と認めた上で、かかってこいよというライバル宣言みたいなものだ。この瞬間、二人は「師匠と弟子」から「ライバル」にしっかり切り替わった。
とことん矛盾した感情だけど、彼も彼なりに凪の願いに真摯なんだろうな。
いや、まあ前回の時点で台無しにしたかったわけじゃないのはわかってるんですよ。でも、「人間の命が懸ったイベントを超えられない」という現実を突きつけるには、段階ってもんがあったんじゃないの?って思ってたというか。
まあ、そこは彼もまだあの頃のまま立ち止まっているってことなんだろうな。その気持ちはわかる。
みんな馬鹿正直でいいなあ。VBSの大人たちはなんというかカッコ悪いけど、想いのアツさがダイレクトにかかってくる。これがたまらないんだ。
あとこれは全く関係ないんですが、これまで出てこなかった「プライド」を「譲れないもの」と表現するの、すごい好きでした。
本当に無関係ですが僕はこの曲が大好きで、なんとなくこれからのVivid BAD SQUADに期待するのはこの曲みたいなことなのかな、と思いました。
NEXTイベント、一応これで全走なんだけど、まだ合間合間のイベントがあるので先にそっちを読んでから新章へ向かいます。