[2023/1/12]本日の日記「夢の途中、輝く星たちへ」
「夢の途中、輝く星たちへ」、読了しました。感想書きます。
※例の如く、イベント読了後のネタバレを含みます。まだイベントを読んでいない人はすぐにイベントを読もう!
前回のイベントから直でストーリーが連結するお話。お正月の連続ショーを終え、さらにステップアップを図りたい司と、「夢を目指すことは別れに繋がる」ことを自覚しているものの、司のアクティブさに急速にそれを痛感し、思い悩むえむという構図のストーリー。
まず本当に最悪なんですけど、えむが悩んだ時にこれまで真っ先に気づくのは司だったんですよね。
類も寧々も気にはかけるものの、これまでは司が気付き、行動することで直面している悩みを解決する、という流れが敷かれていたんですよ。
それが今回は、その司がえむの悩みの種になるという……
ちょっと悲しい話でもあるんですよね。今回のえむの悩み、司は最後まで知らないんですよ。
そりゃ知ったら司はめちゃくちゃ気にするし、今以上に余計に悩むので知らないほうがいいんだけども。
「えむはすでに夢を叶えてもらっていて、今度はみんなの夢を応援する番だ」とえむ自身が納得できたから丸く治っているものの、晶介たちの懸念である「このままだと思ったより早く司はワンダーステージを出ていく」という問題はより深刻に。
これを一番気にしているのは類。
類は前回のバナーイベントで「夢」と「今」が両立できないかともがいた。その結果、今はまだ決められないと結論づけた。
だからこそ、今回も最後「両立できないものか」と零している。何かいい落とし所が見つかるといいが……(いくつかそうなるのかなという思いつきこそあれど、まだ語る時ではないと思うので省略する)
司自身も「ワンダーステージが大切なもの」と思ってはいるが、その言葉を遮られてしまったのが何かの伏線にならなければいいんですけどね。
そして一番のポイントは、司が披露したワークショップの成果発表会「ピーターパン」。
えむが「ピーターパン」の物語が好きであること、そして司がピーターパンという構図が、とにかく言葉にしづらいものを感じる。
「永遠の少年」を司が演じることも、その物語がえむの中で一際輝いていることがなんというか…………あんまりだろ。
ピーターパンの物語は、「おとぎ話が大好きな姉弟たちが、ピーターパンに連れられ、ネバーランドでの冒険を繰り広げる」というものだが、その最後、子供たち(ウェンディと弟2人)とピーターは別れることになる。
この物語を今のワンダショに当てはめるのなら、今の司はピーターパンそのものであり、今はウェンディ(えむ)や弟たち(寧々と類)とともにネバーランド(ワンダーステージ)で冒険を繰り広げているが、いつか別れは来る、という物語をなぞってしまっている。
そしてピーターは別れの際、「1年に1度、また戻って来る」と約束をするものの、時が経つにつれピーターが来ることはなくなる。
この現状で司をピーターパンに当てはめることは、非常に残酷な現実でしかないじゃないですか。
えむはウェンディになるのか、それとも別の道を進むのか。
ピーターパンと違い、天馬司は大人になる人間であり、類も寧々もその現状を認識して、別れではない形を模索している。
どうかこのメンバーの終わりが、涙で終わらないことを願うばかり。