2022/04/27 本日の日記「アウトロの魔力」

みなさんは「妖逆門」というアニメをご存知だろうか。

2006年にサンデーで連載、テレビ東京系で放送されたメディアミックス作品だ。
漫画は原案協力に「うしおととら」の「藤田和日郎」さんを迎え、「バディファイト」の漫画版を務めた田村光久さんが作画をやっていたり、アニメはOPに「月光花」などで知られるJanne Da Arcを起用していたりする。

あらすじとしてはこんな感じ。

冒険好きの少年、多聞三志郎は謎の男、フエに「逆日本」という日本にそっくりな場所に導かれる。そこで44年に一度行なわれる、妖怪・逆門が主催する壮大で奇妙なげえむ「妖逆門」に参加する。
wikipedia「妖逆門」より

‘00年代に流行りがちだった「勝ち抜くと願いが叶う」バトルもの作品だ。

この手の作品のテンプレート、というかお決まりはほぼ踏襲していると言ってもいいくらいありきたりな作品ではある。

が。

こういうあまり捻ってない作品がいいと思う頃が来ている。

見ていない人間の方が遥かに多いだろうということもあるので作品の内容に深くは触れないが、すごい単純に言えば「無鉄砲な子供である主人公が飄々とした怪しい兄ちゃんとコンビを組みゲームを勝ち抜いていくお話」だ。

妖が封じ込められた「撃符」で戦うカードゲーム的な側面も持っていて、当時はその撃符をモチーフとした「GEKIFU BATTLE」というカードゲームが出ている。

まあ何度も言っているが当時らしいよくある作品だ。
ちょっと前に遡るなら「シャーマンキング」とかがいるジャンルだ。

そこら辺と近いものだと思えばいいだろう。

まあなんでこれの話をしているかと言いますと。

OPがめちゃ好きなんですよ。このアニメ。

前半OP「メビウス」はJanne Da Arcということもありそこそこ知っている人がいる印象があるが、俺が好きなのは後半OP「シロイツキ。」だ。

具体的にはOP映像が好きなのだが、曲も相当いい。
後半OPが後半OPらしいってめちゃくちゃいいよな。な!?

TVsizeだとアウトロに合わせて提供が流れるんですよ。それがいい。

CMとアニメの提供ってやっぱりアニメ視聴とは関係のない部分というか、本編じゃないからアニメへの没入を奪う要素じゃないですか?

(是非の話をしているのではなく、単純にアニメを単体で視聴する場合の話)

録画もCMスキップなんてものがあるわけだし。

だからこその工夫というか、前提供はOPのアウトロに被せるって手法は、提供というアニメ本編にとっての異物を作品の中に違和感なく溶け込ませていて、めっちゃ好きなんですよ。

アニメ初代遊戯王(ぎゃろっぷ)の各種OPもそうだったな。

しかも「シロイツキ。」は曲としては一番盛り上がるソロパートをアウトロに置いているので、提供読み上げもボーカルが入っておらず雑音感も少ないというダブルで美味しいやつだ。円盤などで提供が省かれていても違和感がない。

あくまで例として挙げているが、要は「OP曲を切らせることなくアウトロを使って提供を流す」ということそのものが好きなのかもね。

まあ妖逆門は面白いので是非見てね。
見てる同世代の少なさに泣いてるよ。

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