見出し画像

【Dスタンダード】これまでの「アストロア」デッキを総括…?「双星刻姫 アストロア=バイコ・ステラ」について

こんにちは。のーばです。

今回も前回のバヴサーガラに引き続き、ブースタパック「月牙蒼焔」より、新規カードが登場した「アストロア」のデッキについて、これまでを振り返りながら見ていきましょう。


これまでの「アストロア」

「アストロア」は、《星刻姫 アストロア=ユニカ》を筆頭とした、バインドゾーンにクリティカルトリガーを置き、その枚数に応じた能力で戦うデッキです。

さらに、龍樹編(D-BT09「龍樹侵攻」〜D-BT13「天輪飛翔」)でフィーチャーされ、直近でもDZ-BT06「時空創竜」でも関連カードが登場した「マスクス」である《異星刻姫 アストロア=バイコ・マスクス》も存在します。

《ユニカ》と《バイコ・マスクス》どちらも先述したバインドゾーンのクリティカル枚数に応じた強化という点で共通していますが、実質的には「マスクス」専用デッキと言って差し支えないデッキでした。

しかし、デッキからトリガーを抜かなければ本領が発揮できない点、得られる恩恵に対して立ち回りがシビアなところもあり、なかなか難しいデッキでもありました。

弊noteで最も読まれている記事です。こちらが思考回路のベースになってます。

新規カードについて

そんな「アストロア」ですが、メインVとなる主軸カードが見直されました。

《双星刻姫 アストロア=バイコ・ステラ》です。

能力としての大きな特徴は、バインドゾーンのカードはクリティカルトリガーの他に「アストロア」を含むカードもカウントするようになったところでしょう。

枚数参照能力も《ユニカ》と《バイコ・マスクス》の中間を意識したようなものになっています。

《ユニカ》と比較すると、CBはかかるようになってしまったものの、パワーの付与が一括になり、「アストロア」の枚数もカウントする都合上トリガーのみで立ち回る必要がなくなり、《バイコ・マスクス》同様のスタンド能力を得た点。

《バイコ・マスクス》と比較すると、リアガードのスタンドの条件が重くなり、総合的なパワーアップ量が下がった代わりに、これまで《ユニカ》を除外しなければできなかったドライブ増加とクリティカル増加を得られるようになった点で、それぞれの長所を落とし込んだような形になっています。

そして、バインドされた後もバインドゾーンに同名がいれば、そのバインドゾーンの《バイコ・ステラ》にペルソナライドできる能力も獲得。自身が恒常的なペルソナライド札になり続けることができるようになりました

これにより擬似的なソウルコスト確保を実現しており、一度バインドに飛んでさえしまえば、《ブラグドマイヤー》のDスキルでも喰らわない限り、ペルソナライドし放題になります。

幸い、アタッカーは直近でも自力でソウル供給、パワー上昇しながらクリティカルを得られる《ステルネボリー・キマイラ》 のようなカードも登場しているので、《バイコ・マスクス》ほど突出していなくても戦えるようになっています。

突出したメリット全ては受け継いでいないものの、どちらのいいところもしっかり併せ持っているのが《バイコ・ステラ》のいいところです。

《バイコ・ステラ》の課題

いいところどり、とは言ったものの、実はそれなりに問題点も抱えています。

それは、「バインド条件の重さ」です。

例えば、《バイコ・マスクス》は、バインド枚数に係るのはパワー上昇のみで、リアガードのスタンド自体はどのタイミングでも勝手に発動するものでした。

しかし、《バイコ・ステラ》の場合、《ユニカ》同様にバインド枚数をしっかり数えて能力が解禁されていく方式で、リアガードのスタンドは5枚以上なければなりません。

そのため、最初のターンで実現するには他の「アストロア」のようにソウルチャージやライドコストを用いて3枚揃えても自力だけでは実現できないようになっています。

最大5枚必要なので、ライドラインと自力だけでは足りない

これが非常に苦しい。《バイコ・マスクス》の利点としてCBさえなんとかなって仕舞えばとりあえず再現性のある動きができること、というポイントがありましたが、再現性の高い動きが一歩遅れてしまいます。

《星刻姫 シュアト=スパーダ》がいればソウルのクリティカルを飛ばして最初から最大値を実現することができますが、それも最低2枚は必要。ライドラインで《シュアト》1枚は確保できたとしても、もう1枚なければ最大値を狙うことはできません。

こいつがいなければ成り立たない

多くのリアガードスタンド能力は相手がG3以上であることを求めがちなので、これが先攻であればこれでも全く問題ないですが、後攻となると「実現できないなら《バイコ・マスクス》でいいじゃないか!」となってしまうのです。

もちろん、《バイコ・マスクス》も《マスク・オブ・ヒュドラグルム》の確保が必須になるので一概にどちらが優れているとは言えません。実際、《バイコ・ステラ》は下敷きと捉えて、これまで通り《バイコ・マスクス》を使うのもありだと思います。

信じるべきは…

ですが、別にこれだから欠陥がある!と言いたいわけではありません

ちゃんとこのデッキには解決手段がすでに登場しており、「アストロア」を組んでいる皆さん以外にも馴染みがあるものがこのデッキを支え続けています。

アルマジェスタのガキ

それが、メスガキこと《星隷魔穣 ビフロンス》です。

このカード、上の能力のみで採用されることも少なくない汎用カードですが、「アストロア」においては屈指のぶっ壊れカードであり、これがあるのとなかった頃とではデッキパワーが大きく異なります。

ヴァンガードが「星刻姫」の時のみ使用できる能力として、SB1とEB3でデッキから☆トリガー1枚か「アストロア」1枚をソウルに置くことができ、ドロップから自身以外のユニットをコールできます。

これまでは拾えていないデッキに眠る☆トリガーの供給手段と、《ステルネボリー》や《キッツピーク・グリフォン》のような安定性を併せ持つアタッカーの蘇生という役割が主なものでした。それでも充分強い。

ですがこのカード、しれっとインクのシミがあり、☆トリガーだけでなく、「アストロア」を置くことができます。

「アストロア」が置けるのは、以前は《バイコ・マスクス》の起動能力用のためでしたが、先述した通り、《バイコ・ステラ》は「アストロア」もバインドのカウントに含めるため、デッキの☆トリガーを削ることなく1枚分を確保できます

さらに《バイコ・ステラ》は自身が1枚でもバインドにあればペルソナが確定できるので、全く後腐れがありません。これがそのまま《バイコ・ステラ》を使う強みに直結します。

序盤であればリスクなし、出すユニットにも縛りがないためなんでも蘇生になるのはなかなか強力で、最優先で確保したいカードです。

あまり強い動きとは言えませんが、例えば3T目、ソウルとドロップで「アストロア」と☆トリガーの枚数が足りている場合であれば、ソウル供給手段+《ビフロンス》を使ってライドラインの《シュアト=スパーダ》を押し出しながら《ビフロンス》を出すことで、強引に最大値を解決できます。

CBがあればライドラインの《星刻姫 テュラン=ダイナ》でもこの動きが実現できるため、「《ビフロンス》さえ引ければなんとかなる!」ということも少なくありません。

もちろんこれはあくまで最大値の話なので、できなければならないこともなく、最初のターンは3枚を目指して、4回アタックを仕掛けるのは準備が整った4T目以降、と言ったゲームプランもしっかり組み立てられます。

そもそも《ビフロンス》自体が起動能力なので、生き続けている限り仕事ができる。いつ出しても強いカードであり、文字通り《ビフロンス》は生命線です。

総括すると、《バイコ・ステラ》自身が初期の《ユニカ》と《バイコ・マスクス》をどちらも有せるスペックをしており、おそらく当時本当の意味でやりたかった「アストロア」が《バイコ・ステラ》なのだと思います。

あの時とは違い今は《ビフロンス》がいるので、全てを兼ね備えて戦えるようになった、ということになりますね。ここまで随分時間かかっちゃいましたが…

他のカードはどうだったのか

一通り《バイコ・ステラ》の魅力について語ったところで、今度は他の強化カードについても見ていきましょう。

・《アルチェトリィ・キマイラ》

グレード3。登場時に手札から1枚ソウルに入れて1ドローしつつ+5000する能力と、バインドの☆トリガーおよび「アストロア」に応じてシールドとインターセプトを獲得する永続能力を持ちます。

手札からソウルに置けるのは実はかなり優秀で、最大値を目指すうえでコスト等で使わなくても手札から直接入れてしまいたい、というニーズに応えた1枚です。

パワーが上がるのはターン中なので以降はシールドとしてそのまま使い捨てられるのも◎。「アストロア」は基本的に登場時が強いユニットが多いので、自己完結して場から離れられるアタッカーとして優秀な部類に入ります。

・《薄明の魔道士 イルイーリア》

登場時、ドロップからトリガーユニットをソウルに置く能力と、同じラインのリアガードがスタンドした時にSB1で自身をスタンドできます。

スタンドにはコストがいるのが地味に痛いですが、登場時にソウルイン能力があるので、そこまで重くはないカードです。それ以上に、スタンドするアタッカーの打点に貢献できるのは非常に大きいメリットです。

《バイコ・マスクス》であろうが《バイコ・ステラ》であろうが、スタンドするリアガードのパワーラインが1つ向上するのは大きな違いです。

+2000がついていたらもっと嬉しかったかもですね。(前述の《アルチェトリィ》がG3なので)

デッキレシピ案

今回の強化を全て使って作ったサンプルレシピです。

テーマ内でも《ビフロンス》くらい、それも連打しないため恐ろしいくらいEBを使わないので、《時廻竜 クロックワイズ》の枠は自由枠で好きなEBを使いましょう。

一応、《クロックワイズ》の強みは《バイコ・ステラ》が毎ターン手札を捨てるため、かなりのタイミングで誘発できることです。《アルチェトリィ》の裏に置ける10000ブースターなのも大きいですね。

まとめ

今回新規を見た時、パッと見「どうしたいんだ…?」と思ってしまったのですが、ちゃんと紐解くとかなり真摯に強化されていることがよくわかり、かなり楽しく遊べるようになりました!

お値段がするのも《ビフロンス》くらいなので、ぜひ新弾ブースタートライアル等で遊んでみてください!

それでは!

当サイトに利用しているカード画像等は、カードファイト!! ヴァンガード公式ポータルサイト(http://cf-vanguard.com/) より、ガイドラインに従って転載しております。該当画像の再利用(転載・配布等)は禁止しております。
©bushiroad All Rights Reserved.

いいなと思ったら応援しよう!