わたくしがハッピーな記事しか書かない理由
わたくしはあまりダウナー系の記事は書かないようにしています。それは人生が順風満帆イケイケドンドンだからではなく、ほら、わたくし、ちょっとメンタルが繊細な女性なのでダウナーな記事を書くと自分のダウナーに引っ張られてマジで鬱になりそうだからですの。
ところが、やっぱりnoteやその他文学作品といいますのは、悲しみを基調としたダウナー系の作家さんが多いですよね。悲しみといいますのは人類のものすごく大切な感情でありエモーショナルな内容ですから。
さらにさらに性をテーマにした場合95%がダウナー系。エロテーマといえば孤独、悲しみ、別離、性の不一致などを感動的な筆致で描く作家様が多い。
わたくしのように、「アッパー系のエロnote」、「エロい良いこと日記note」、「エロ自慢note」、というのは超レアです。
そうするとほんのほんのほんのちょっとだけですが困ったことがある。
つまりダウナー系の作家様たちが「リアル人生では絶対言えないような悲しみやウィークポイントを思いっきり晒してまでして人々に感動を与えている」のにたいして、アッパー系の自分は「そういうものを何ひとつ晒さずにひたすら今までのリアル人生では絶対言えないような自慢をし続けている」という…
なにこの恐るべき不対称性。
ひたすら、ひたすら、申し訳ない。
いやね、本気で書こうと思えば、わたくしかなーり欝なヒトです。
かなりヤヴァイですよ。
書こうと思えば「唯一無二の親友に陥れられ、恋人と地位を奪われた挙句、鉄仮面をかぶせられて目を封じられた状態で深い洞窟に突き落とされたが、奇跡的に落ちても死なず、永遠に出られないと思われる洞窟の中でその裏切った親友への復讐を誓いつつ、何年間も地下水脈の洞窟で生の蛙を喰って生き延びていたら、ある日奇跡的にトンネル工事の作業員に救出されて、洞窟から地上に上がってからやり切った憎しみの果ての凄惨な復讐劇の話」に近いようなダウナーな身の上話も書けないこともないんです。
でもわたくしそういう悲しみを甘く切ない深イイ話にして魅せるのが下手なタイプなんで…。
(ちなみに上記の話は…うろ覚えなんだけど…とある少女漫画のヒロインの「彼氏」の昔の身の上話です。都内で私立探偵をしているすっごくイケメンのオシャレ伊達男なの。…ねえ…昭和の少女漫画のイケメンの身の上話、ちょっといくら何でも濃すぎない?!?!鉄仮面をかぶせられて真っ暗闇の洞窟で手づかみで生きた生の蛙を何年間も喰ってた過去を持つオシャレ美男子ってちょっとアナタ何よそれ)
巨大な地下洞窟の底に落とされた、シュッとしたイケメンがね、顔の上半分を鍵の付いた鉄仮面を被せられた状態でね、手探りでカエルをガシーッとわしづかみに掴むワケよ。
そんで
「喰える…喰えるぞ…!!万分の1の可能性だとしても、俺は生き続け、なんとしても地上に戻ってやる…!あいつに…奴に復讐するまでは…俺は死なんッ!!」
って口走りながらニタァーーーッと笑ったシーン、今でもちょっとトラウマなんだけど。
昭和の少女まんが、まじキッツイわぁ…。
と、いうわけで、私は自分の悲しい話、失敗談はあんまりこれからも書かないと思います。
でも、心に沁みる悲しい話に実は
「わかる…わたくしも同じよ…実はわたくしにも同じようなことがあったのよ…」
って思って読んでるのよ。だから、こんなハッピーの塊のような女のようで、悲しい話にもついつい我慢できず「スキ」つけることがあるの。でも、だからこそ「わかる…わたくしも同じよ…実はわたくしにも同じようなことがあったのよ…」とは書き込まないわ。
読むとマジで自分の事のように切なすぎるから、だからこそ、ぱっと数分で叩きだした数行のコメントの形なんかで、その方の大切な人生に偉そうに踏み込みたくはないの。でもね。
実は、それ、自分の事のように切なく感じてるわ。