そして初めての面接へ(後編)
随分時間が開いてしまいましたが、後編になります。
ジャニーズに貢ぐためにチャットレディを始めてみようと決意した私はさっそく面接へ!しかし出迎えで現れたのはホストにしか見えないチャラい感じのお兄さん!びびる私!さあどうなる!
ここまでが前回までのあらすじです。
ホストみたいなお兄さんと並んで、渋谷の街を歩く。
どんどん、周りが怪しい空気になっていく。
端的に言ってラブホ街。
おいおいこれ大丈夫か?私これ本当に大丈夫か?
ふと、立ち並ぶ雑居ビルの二階の窓に目をやれば
「ハーブあります」と書かれた看板。
いやいやいや、怪しすぎる!!!
ここ多分やばいとこだよ~・・・
やばい区画だよ~・・・
怖いなぁ~・・・
なんて思っている内に、大きなマンションのエントランスに行き着いた。
「はい、ここです。オートロックの番号は後で送るからね!」
そう言われながら狭いエレベーターに乗り込む。
怖い。正直すごい怖い。怖かった。
怯えながらチャットルームとして使われているマンションの一室に入ると、お人形さんみたいな可愛いお姉さんがちょうど休憩をしているところでした。
今思えば、このお姉さんがこの時休憩で部屋にいなかったら、私は恐怖に負けて帰っていたかもしれません(^^;)
面接はライブチャットの基本的な説明やお給料の説明をちょこっとされた程度。
あとはホストみたいなお兄さんと、お人形さんみたいな可愛いお姉さんと3人で少し雑談をして、それが私の初めての面接になりました。
実は私はこの面接で、後に少しだけ後悔する羽目になりますが…それは別途書いた方がいいと思うので、別途書きます。
これからチャットレディをやってみたい女性には、ぜひ知っていて欲しいことです。簡単に言えば、ライブチャット事務所の闇の側面。
まぁ、それはまた後日。
面接が終わると、時計は夜21時を回っていました。
「せっかくだから今日これから少しやっていく?終電で帰ってもいいし、間に合わなければ始発で帰るとかでもいいよ。もちろんお給料も今日から出るよ!」
まぁ確かに、やってみないとどんな感じだかも分からない。
意を決して頷き、まずはチャットルームに用意されていた衣装に着替えます。
それから適当に何枚か写真を撮って、適当にプロフィールを作りました。
「最初は適当でいいよ、とりあえずこの項目埋めてプロフィール作って!」
指示はこれだけ。
多分、大多数のチャットルームがそうなんだけど、結構教え方は雑です。
「とりあえずやってみて」
以上。そんな感じ。
適当にって言われても・・・なんて思いつつ、なんとか準備完了。
さっそく待機を始めてみれば、すぐにチャットに繋がりました。
ここで初めてのチャットのことを書きたいのだけど、実はあまり細かいことを覚えていません。
すっごい緊張したとかもなかったし、いざ始めてみれば怖さもなかった。
初めて話したお客様がどんな人だったのか、ぶっちゃけ印象にも残っていません。微塵も覚えてない。ごめんなさい。
結局この日、私は2万円程の金額を稼ぎ、終電で自宅に帰りました。
覚えているのは「あ、なーんだ、こんなもんか。これなら私にもできる」と、淡々と思ったこと。
それから週に2度くらいチャットルームに通う日々が少しだけ続き、一か月もすれば毎晩のようにチャットに出るようになります。
こうして、私のチャットレディ生活は始まったのでした。
ちなみにこの事務所には約1年お世話になって、最終的には辞めるとも辞めないとも言わずにうやむやにしました。
別に極悪非道な事務所ではなかったと思うし、楽しかったことも沢山ありました。
教えてもらったことも沢山あって、感謝していることも沢山ありますが・・・まぁ、いろいろあったんです。
そのことはまた、別の機会に。
あの日から丸6年。
こんなに長くチャットレディを続けるとは、思っていませんでした。
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