電車を待つ時間。冷たい風に吹かれていると彼の穏やかな声が脳裏で再生される。私は彼の事をほとんど知らなかったが、彼が好きだと言ったものを忘れたくなかった。
そんな風に思うのもきっと私だけで、彼はもうとっくに私の事など気にしてなどいないのだろう。
その事実が、1番苦しくて悔しい。

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