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なぜ香川でPHPのカンファレンスを開催するのか?

こんにちは、ちゃちいです。PHPカンファレンス香川2024まであと67日です。個人スポンサーを含め、少しずつチケットが売れていますが、さらに参加者を増やすためにちょっとずつでもnoteで記事を書いていこうと思います。

今回のタイトルにはコンテキストがあります。ぼくのことを直接ご存知の方は知っているんですが…。
主宰・実行委員長であるちゃちいは東京で生まれ育ち、現在は横浜に住んでいます。

「なぜ香川で開催するのか?」を先日のPHPカンファレンス関西2024で、たくさんの人に質問されたので、懇親会飛び込みLTで軽く説明させていただきました。
あらためて、意思表明として記事にします。

香川との出会いは妻

妻が香川は高松の出身です。
結婚し、妻の親族に挨拶するために初めて香川の地に踏み入れたぼくは「本当に生まれるべき土地はココだったのでは」と想いを抱きました。
香川をすべて廻ったわけではなく、何なら高松の市街だけなんですけど。
具体的ではなく、ほんとうに感覚的な表現で恐縮ですが、知らない土地のはずなのに心が平穏でいられたんですよね。

いつか香川に住みたい

予定は未定、みたいなことですが。今は子供たちもまだ小さいので、現実的ではなく、10年単位で先の話ですし。定住するかもわからないです。フラっと香川へ行って過ごす・仕事する拠点があったらいいなとか。

その時に周囲にPHPerがいたらうれしい

PHPのコミュニティに特にお世話になり、今もコミュニティのおかげで人生を送れていると思っています。そんなぼくなので、じゃあ、香川に行ったときに、PHPのコミュニティがあったらうれしいな、さみしくないな、と。そのためなら勉強会でも主催するかな。

ですが、当然ながら現地にいないのにコミュニティ活動もへったくれもないので、やるとしたら先ほども書きましたが、子供たちが大きくなってから、10年後とかかな?

このようなことを常々考えていました。これが2023年6月23日まで。

何があったのか。PHPカンファレンス福岡2023があった。

コロナ禍によるいろいろな制限・制約がすこしずつ緩和され、"はじめての"カンファレンス遠征がPHPカンファレンス福岡2023でした。

周囲のPHPerたちから話を聞くに、地方は楽しいぞ、というのをたくさん耳にしていたぼくは、その例に漏れず、それはもうとても楽しい遠征でした。

「地方でやるのはこんなに楽しいのか、みんなも楽しそうだ」という感想から、やるなら香川でもやりたいな、という気持ちだけが先行していきます。

PHPカンファレンス○○の正体

さて、ここで日本のPHPのコミュニティの特殊さをご説明したいのですが、tadsan (https://twitter.com/tadsan) によるQittaの記事が参考になります。

各イベントは独立した実行委員が企画して開催されています。
(中略)
各実行委員会間での連絡やスタッフなどの人的交流はありますが、共通の運営母体があるわけではなく、財政的にも完全に独立しています。

PHPイベントの世界 - PHP界隈のカンファレンス

技術コミュニティによっては、一般社団法人などの法人格を持った組織があり、その組織がカンファレンスの企画運営をしています。ですが、PHPのコミュニティにはそういった組織はありません。

PHPカンファレンス○○を開きたい、となったら、コミュニティにいる人たちがゆるーく「いいじゃん」「手伝う?」「楽しみ」となり、あとは開催時期が被らないように調整するくらいです。

このように、PHPカンファレンス○○という名前を使うことには規則のようなものがないことを、PHPカンファレンス沖縄を続けて開催されているカンボさん(https://twitter.com/kanbo0605)から聞いていました。
じゃあ、PHPカンファレンス香川、やるか?と。

技術カンファレンスの本質

とはいえ、PHPerKaigiやPHPカンファレンス(東京)に参加してきた身としては、開催のために係る手間暇、お金等々の苦労が少しでも見えていて、やれるのかなあ…という気持ちもあります。

「カンファレンスはこうあるべき」みたいなのですね。

しかし、技術カンファレンスとは?コミュニティとは?を考えたときに、必要なのは「参加者」だけということに思い至りました。登壇する人、聴く人、運営スタッフをする人…集まれば、それはカンファレンスでしょう。

これは価値観なので、皆さんの思うカンファレンスはまた違うかもしれません。それに、ぼくはいろんな企画などで楽しみがいっぱいのカンファレンスが大好きです。

しかし現実、会場はどうする?

カンファレンスやります!となっても、実際どれほど参加者が集まるかはまったくわかりません。どんな会場があるかもわかりません。なぜなら香川に住んでいないから!

PHPカンファレンス福岡2023の翌日、Fusicさんを会場にした After Hackというイベントがありました。

もくもく作業したり、帰りの飛行機までの時間つぶしをしたり、発表する人がいたり…という会でした。そこに、香川在住の増岡さん (https://twitter.com/fku_mnk) がいました。

「香川、本当にやるんですか?」「やれたらやりたいっすね〜」

そこから、増岡さんが会場候補を探し始め…

カンファレンスを開いたことがある方はおわかりかと思いますが、会場って高いんですよね。県民・市民ホールとかだとまあ、公共施設なのでちょっと安いですが。それでも数十万とかみとかないといけない。ポンと出せるほどフトコロがあればいいんですけどね。

そんな中で、増岡さんが教えてくれたのが、玉藻公園の披雲閣でした。イベント会場として貸し出している。じゃあ、使用料は…?と調べて「これなら自腹で全館貸し切れる!」となり、この時がPHPカンファレンス香川2024が開催決定した瞬間です。

初開催、リモート実行委員長、目指すべきカタチは

PHPカンファレンス2023やPHPカンファレンス北海道2024、PHPカンファレンス関西2024など各地で告知させてもらいました。その際、スライドの最後にはかならず「みんなでうどんを食べにいきましょう」としていました。

PHPカンファレンス2023クロージングの時のもの

今回はともかく、どんな会になるかわかりません。みんなに香川に来てもらえればいいなと。それは開催を決めた時から変わっていません。その上で「せっかくなら…」というのがいくつかの施策・企画です。

当初、スポンサー募集もしないつもりでした。
実績が無いので、「前回はxxx人が来ました!」も言えないし、それどころか本当に人が集まるのかもわからないところに、お金は出せないですからね。

「人が集まる場」があり、それに対して「アプローチできる場がありますよ」であるべきと考えてます。
それに、せっかく香川で開催するのに、地元企業よりも都市部の企業が多くなっては、あまり面白みもありませんし、可能な限り地元のための会にしたい。

会場費はぼくが出し、人が集まればそれでヨシ!と思っていましたが、まあ、機材を借りたりするとそりゃお金が必要になるし…どうするかな〜。

学生さんご招待したい

さまざまが発生し、学生さんに参加してもらいたい!という流れになりました。そうなると、学生さんは費用負担なく参加してもらいたい。

ほなスポンサーさん集めるか…

先ほどの機材の話も含めると、ある程度、まとまった運営費が必要だな、と。

前述のキビシイ条件があるため、今回については、ぼくが個人的にお声がけし、承諾・賛同いただけた会社さん、あるいは各PHP系カンファレンスに全スポンサーする!と仰っていた会社さんにお願いさせていただきました。
おかげさまで、開催はできそうですし、学生さん数十人はご招待できます

若きPHPer、うどん県民のPHPerを増やすぞ

というわけで、PHPカンファレンス香川を開催したい気持ちと、実際に開催できるようになった経緯とをかいつまんで書いてきました。

改めてになりますが、ぼくが香川に行ったときに遊んでくれる 会えるPHPerがいてほしいです。そのために、PHPカンファレンス香川を開催することで、PHPerが増えたり、あるいは香川に移住するような人がでてきたら、嬉しいなと思っています。

今回はこの辺で。次回は「PHPカンファレンス2024のすべてのスケジュール」を公開したいと思います。何日から現地入りすればいいのか、前日祭についてなど書きます。ではでは。

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