ウマ娘の好きなところ
こんにちは、ちゃちいです。この記事は アニメについて熱く語る Advent Calendar 2023 12月24日の記事です。
熱く語る、と題されていますので、熱量のみで書きます。乱文になるでしょうがご容赦ください。
なお、ウマ娘に対するいわゆる考察が含まれていますが、これは完全にぼくの主観によるものですので悪しからず。
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推しはウマ娘。最推しはライスシャワー。
アイコンはなんと、「ちょうぜつソフトウェア設計入門」「ちょうぜつエンジニアめもりーちゃん」のたなかひさてる先生にコーヒーとサンドイッチを奢ったら書いてもらったライスシャワー。
今日は有馬記念ですね。
はい、2023年12月24日は、第68回有馬記念です。それにあやかって、ウマ娘記事を書こうと思い立ちました。
ウマ娘とは
現実世界で実際にいた競走馬の名前を持ったウマ娘がいる世界。その競走馬の史実を辿るような運命を持っています。
ウマ娘は現実の競争馬と同等のスピードで走れる超人的な種族で、「トレセン学園」に通い勉強や、レースに勝つためのトレーニングをし、現実世界と同じ名前を持つレースに出走します。今日開催される有馬記念も、ウマ娘の世界にあります。ちなみに、ウマ娘の世界では「競馬」という概念が無いため、競馬場 → レース場と言い換えられています。あと、馬という動物がいません。
競走馬が勝利したレース、馬主や厩舎の思い・願い、事件や事故…そういったものが、キャラクターとストーリーに反映されています。
ウマ娘は、実際の競走馬の名前を使うためにそれぞれの馬主さんに許諾を得ています。想像するだけで、その苦労と熱意に頭が下がる思いです。
難産
2016年にプロジェクト開始が発表され、2018年4月〜6月にアニメが放送、同年冬にゲームアプリをリリース予定とされていました。しかし、ゲームアプリの配信延期・配信未定となります。結局、ゲームアプリの配信は、2021年2月24日になります。
ゲームアプリの配信までの間も、マンガやCD、YouTubeチャンネル「ぱかチューブっ!」といったメディアミックス展開がなされ、プロジェクト自体が維持存続していましたが、ゲームアプリ配信開始して莫大な売上を挙げたことはご存知の方も多いことでしょう。
プロジェクトを成し遂げていく覚悟が感じ取られます。実際、コンテンツに触れているとその思い入れを痛いほど受け取ります。
時間軸・世界線
ウマ娘の世界では、現実の競走馬からいろんな世代のウマ娘が同時に存在しています。そして、作品ごとに世界線が異なります。
連続しないコンテンツですが、むしろそのために、どの作品からでも楽しめるはずです。各キャラクターのディテールや、世界観はほぼ同一なので、コンテンツに触れれば触れるほど、そのウマ娘に詳しくなり、愛着が涌くことでしょう。ぼくはここに、競走馬への敬意を感じています。
ウマ娘の推しポイント
現実の競馬・競走馬を元にした重厚な設定。これに尽きます。アニメやゲームで、「おや、これは…?」と思ったとき、Wikipediaを読んだりすると、元ネタがあったりするんですよね。
勝負服
競馬においては、勝負服は競走馬に騎乗する騎手が着る服のことを指します。勝負服は馬主さんによって色や柄が決まっています。
ウマ娘では、最も重要なレースである GⅠ (じーわん、Grade Ⅰ) レースに出走する際に着用する衣装です。
こちらのリンクをご覧ください。(本当は画像掲載したかったんですが…)
(「勝負服」ボタンをクリックで画像切り替え)
スペシャルウィークの勝負服です。現実の勝負服に則して、白と紫の配色と、白鋸歯形の柄はスカートの裾に反映されています。このように、現実の勝負服をモチーフにしたり、競走馬のエピソード由来の意匠が凝らされています。
それぞれの目標
ウマ娘はそれぞれ、目標があります。前項でスペシャルウィークを挙げたので、本記事ではスペシャルウィークを対象に例を挙げていきます。
スペシャルウィークは、「日本一のウマ娘」を目指しています。個人的には、2つの史実があると捉えています。
1つ目。今も名騎手であり誰もが知る、武豊騎手。彼は当時GⅠ競争を幾つも勝利していましたが「日本ダービー(にっぽんダービー)は勝てない」と言われていました。そんな武豊騎手が、日本ダービー初勝利をあげられたのが1998年、スペシャルウィークに騎乗したときでした。
2つ目。翌1999年。フランスのロンシャン競馬場で行われる凱旋門賞に、日本からはスペシャルウィークと同世代のエルコンドルパサーが参戦しましたが惜しくも2着。1着は現地フランスのモンジュー。欧州最強馬と呼ばれたモンジューは、次に日本のジャパンカップに参戦します。スペシャルウィークは「日本総大将」として出走し、見事モンジューを下し1着。
これらのエピソードが、「日本一のウマ娘を目指すキャラクター」とされているのでしょう。
そして、こういった史実を元にしたキャラクターづくりは、スペシャルウィークだけでなく…全てのウマ娘になされています。
他のウマ娘との関係性
再びスペシャルウィークを例にしますが、同じ世代は、ウマ娘に実装されている史実馬だけでも先ほど挙げたエルコンドルパサーをはじめ、グラスワンダー、キングヘイロー、セイウンスカイなどがおり、「黄金世代」と呼ばれています。ウマ娘ではこの黄金世代は仲が良く描かれ、そしてもちろん、ライバルになります。
他のウマ娘についても、例えばトウカイテイオーはシンボリルドルフに憧れています。これは史実でトウカイテイオーの父がシンボリルドルフであることによります。
もしもの歴史
すみません、この項目、書こうと思ったんですが感情が揺さぶられすぎるので書けません、書きません。
なぜかは TVシリーズ Season 1 を観ていただき、GoogleやYouTubeなどで「沈黙の日曜日」で検索してください。
やばい、こう書いているだけで涙が出てくる
楽曲
競馬では、ウィニングランがあります。これがウマ娘では、勝利したウマ娘が応援してくれた人に向かって歌を歌う、ウィニングライブとなっています。ウマ娘というコンテンツは、楽曲が重要な要素です。うまぴょいうまぴょい。
なんと2016年〜2018年の間に、「STARTING GATE」のシリーズ名で次々にCDをリリースし、1枚につきウマ娘3人ずつユニット曲+キャラソンが収録され、12枚発売されました。それからもアニメ放映やゲームアプリ配信の開始に伴って、「ANIMATION DERBY」「WINNING LIVE」といったシリーズがあります。
ユニット曲にしても、キャラソンにしても、歌詞がこれまたさまざまなドラマを念頭においた作りで、聞く度に思いを巡らせます。
かとおもえば、「うまぴょい伝説」のようなのもあり…。あ、今年の夏に「トレセン音頭」がリリースされて、これめちゃくちゃかわいいし、うまぴょい伝説くらい中毒性高いので観てください。どどどどどーすんの どーーすんの??
公式のショートバージョンですが貼っておきます。ぜひゲームアプリでもみてほしい。
今からウマ娘を楽しむには
アニメやマンガは手軽に手が出せるのではないでしょうか。
ゲームは、やり込むにはさすがに課金しないとですが、無課金でもコンテンツとしてのウマ娘の尊さは変わらず感じられます。どうしても、このウマ娘が欲しい!みたいなときはがんばりましょう。
そして、やはり史実を知るのも楽しいものです。競馬を知っている人が近くに居ると教えてくれるかもですね。ぼくの周りにはあんまりいません。
特に万人におすすめというわけではないですが、月亭八光さんのYouTubeチャンネルは競馬芸人さんたちによる解説がわかりやすく入ってきました。へ〜ってなる。
あと、過去のレース動画なんか見るといいですね。名レース、名実況。
そして…JRAの、名CM。天才はいる。悔しいが。
競走馬の歴史、そしてウマ娘は
競走馬はサラブレッドという品種ですが、この言葉は「純血」を意味しています。よい血統の馬にするために、よい成績を残した馬は人気の種牡馬(しゅぼば、つまりおとうさん)になり、繁殖牝馬(はんしょくひんば、つまりおかあさん)になります。世界中全てのサラブレッドの(父方の)血統を辿ると、3頭の馬、「三大始祖」にたどり着きます。(ちなみにウマ娘では、この始祖たちを三女神として設定しています)
血統はつまり歴史であり、それを紡いできた人と馬の成果が積み重なったものと言えるでしょう。
ウマ娘は、その歴史の語り部のようなものと思います。単なる美少女コンテンツではなく。競馬や競走馬に携わる人の強い想い。それを知ってか知らずか、人々の記憶に残る活躍をする馬。それがあった、いたことを継承するために、ウマ娘と競馬は今日もぼくを感動させてくれます。
さあ、有馬記念。
一年のラストを締めくくる中山グランプリ、第68回有馬記念。人気投票第一位のイクイノックスはおりません。そして、昨年の投票第一位のタイトルホルダー、昨年は奮わず9着でしたがこの有馬記念がラストラン、引退式が控えております。また、世代が一つ一つ移りゆくのを実感する、そんな競馬界の総決算。
などと、競馬実況風に書いてみたりして。
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まだまだ伝えたい気持ちはありますが
当初は1万文字くらい書くつもりでいたんですが、結局それはウマ娘の楽しみを書くだけになってしまって、ぼくの気持ちを出すことにはならないなと。
毎年、8,000頭近くの競走馬が生まれ、そのうちのごくわずか限られた馬たちが檜舞台に上がることができる。一つのレースで勝利できるのは一頭だけ。人馬が無事にゴールするかもわからない。そこにドラマを感じずにはいられない。
今起こるドラマも歴史になり、ウマ娘が伝えてゆく未来を願って。それでは、良いお年を。
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