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独Siemens Digital Industries CEOのCedrik NeikeもAIに立ち上がった…というLinkedIn投稿

LinkedInでも時折熱い議論が立ち上がることがあります。ヨーロッパにおけるデータセンター市場の盟主のような位置付けにあるSiemensの業種別子会社Siemens Digital Industries CEOのCedrik Neike が「いまAIに取り組まなければ博物館行きになってしまう」とクライアント企業に発破をかけています。
以下は彼の
Act now or stay behind: Europe’s AI Crossroads (いま行動しなければ取り残されてしまう。ヨーロッパ全体がAIの交差点に立っている)
と題されたLinkedIn投稿の冒頭部分のChatGPT訳。

ヨーロッパは産業界を形作ってきた

蒸気機関、動力織機、発電機は産業革命を支えた。そして今日、ヨーロッパの企業は産業、インフラ、モビリティの最前線に立ち、世界経済の基盤を築いている。しかし、今やAI時代の本格的な幕開けを迎え、ヨーロッパは選択を迫られている——この機会を受け入れるのか、それとも過去の産業遺産を残す「博物館」として取り残されるのか。


80/20の分断

DeepSeekの急速な台頭は、「AI競争はすでに決着した」という考えを覆した。高性能なオープンソースAIモデルが普及する中、AIの真の可能性を引き出す鍵は、それをどこでどのように活用するかにある。そして、これこそがヨーロッパの強みとなる分野だ。

初期のAI開発競争では、計算能力、優秀な人材、資金が成功の要因だった。Mistral AIのようなヨーロッパの先駆者たちは、我々にも十分競争力があることを証明してきた。しかし今や、AIモデルは広く利用可能になり、省エネルギー化が進み、より専門化されつつある。この状況において、ヨーロッパの膨大な産業データと専門知識こそが差別化の決め手となるはずだ。

しかし、この貴重な資源はほとんど活用されていない。ヨーロッパの企業は産業データのわずか20%しか使用していない。これは、皮肉にも「パレートの法則」の逆転現象ともいえる。つまり、80%もの競争優位性を放置しているのだ。

AI時代において、未活用のデータは失われた機会を意味する。これは、ヨーロッパにとっての警鐘である。

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