見出し画像

20230421_DS協会のChatGPTセミナーが凄かった件(大城、正式版、4/23、4/24更新)

おはようございます、ChatGPT部、部長の大城です。今日は私も所属しているDS協会の本体の方のセミナーについての参加後レポートです。
(先日こちらの速報でも投稿させて頂いたものですね。4/21のもの。)

なお4600人という参加者の影響か、前半、techplayが繋がらず、後半直接youtubeのURLに切り替わりましたが最初は配信トラブル等ありましたので、後日参加者には資料やアーカイブが配信されると思いますので、一旦ドラフト版という形でUPしておきます。(ChatGPT関係の開発をやっていく人は今からでももし申し込めるなら申し込んだ方が良いかも・・??MS社員の方によるすごくいいセッションでした)

2023/4/24追記:動画アーカイブも公開されました・・!!

https://twitter.com/hiro_gamo/status/1650350145815592960?s=20

2023/4/23追記:MSの蒲生さんが90ページの資料をフル公開してくださいました・・!!


おお、これは待ちに待った資料です。まさかフル公開していただけるとは・・。あとどうぞご無理なさらずに。


イベント情報等

https://techplay.jp/event/897921

https://techplay.jp/event/897921より

最初TechPlayが繋がらない時はtwitter上でも何名かざわついていた程でしたw
(502エラーが出ていたので、このイベントでサーバーが落ちたんじゃないか?というくらい)

ご講演はマイクロソフトの蒲生さんから。当日はsli.doにて質問も大量に届いてましたが、可能な限りお答えされていて視聴者観点ではとてもありがたいなと思いました。

https://techplay.jp/event/897921より

記憶の限り話を辿ってみる

手元に資料がないので記憶の範囲でいくつか気になったポイントをメモ。

1. MS Azure使えば企業向けChatGPTも安心・・!

これ、前々から法人向けだとAzureが本命、次にOpenAI社のAPIだろうなと思っていましたがマイクロソフト社員の方からも「AzureのPGT等に食わせたデータは揮発性だし、30日保持も犯罪とかの監査のためだから学習データに使うつもりは(毛頭)無いよ(意訳)」というようなことをおっしゃっていたので、より安心感が増しました。

また発表後の質疑応答で「30日以後にデータが削除されたという査証はどうやって得られるのか?」という参加者からの質問にも「(やや困りつつ)そこはMSを信用してもらうしか無いです・・」という感じで真摯に受け答えされていたのが好印象でした。
(まぁそれを言い出したらTeamsとか他のクラウド製品も同じような感じになっちゃいますからね・・。)

あとパナソニックコネクトさんに続いて、パナソニックさん本体(9万人)も全社導入決めましたよね。これも確かAzure版をベースにしていたと報道があった気がします。
https://www.businessinsider.jp/post-268643


ChatGPT利用、OpenAI本体の無料版も一応オプトアウト申請すれば学習データには利用されないとありますが、おそらく申請を忘れるケースもあるでしょうし、何かあった時に責任取れるのかというと???となりますので、そこはカスタマーサポートも充実しているMSさんに相談するのがベターだろうなという気がしています。
( もちろん、裏でAzureのChatGPT系APIを使っているようなサービスの場合は、そこの情報ポリシーに依存 )

余談になりますが、私自身は開発の関係もあって普段はMacユーザーなのですが、MS Edgeに加えて、とうとうクラウド製品までAWS、GCPに続いてAzureを使う日が来たかとすごいプレイヤーの変化だなと感じています。

2. 金額感周り

1万人が21日利用されていた場合の試算もされてました。
ChatGPT-3.5ベースだと確か60万円くらい(格安)ChatGPT-4ベースだと2000万〜2500万くらいの概算になっていたかと。
(どこかに関連リンクあったと思いますので、資料共有されましたら確認してみます)

本家のOpenAI社のGPT-4の有料版は1か月あたり$20で2500円程度なので、まぁほぼ同じ金額ですし、OpenAIの方は3時間で25回までの利用制限がありますので、本業で本格的に使おうと思ったら企業版GPT環境を構築するのはアリなのでは無いでしょうか。
( 各クラウドベンダーさん、忙しくなりそうな予感 )

3. ChatGPTとChatGPTを多段で組み合わせる

こちら、技術的な側面のお話もありましたが、「ChatGPTを多段に利用する」というお話もされていました。「ChatGPTに質問を投げる前のフィルターとしてのChatGPT」「質問を受け取って答えを作るChatGPT」「質問を検索テキストに変換するChatGPT」「帰ってきた結果を要約するChatGPT」などですね。プログラミングをやっている人は分かると思いますが、それぞれプロンプトによってロール分けされたChatGPTが「関数」や「API」のように振る舞うことができる、というもうコードとは・・という世界。

一応講師の蒲生さん「とはいえ全てをChatGPTにさせるのは現実的では無いので、これまでの特化型のAI(というかモデル)も十分使えるのでは」というお話をされていました。

まぁでも個人的にはその辺も時間の問題な気がしますね・・(5年後はわからない)

いずれにせよ「行いたい処理」単位でChatGPTを定義し、外部のプログラムからそれらをつなぎ合わせることで様々な処理を実現できる、というのはかなり画期的なのでは無いでしょうか。
( 2段、くらいまではアイディアありましたがここまで使えるとは、という感触ですね。)

あと、本家のOpenAI社のAPIには今後マルチモーダル対応で音声とか画像認識も入ってくると思いますので、ユーザーインターフェースとしても変わってきそうですし、画像認識APIが公開された日には「この資料サマリーしておいて」とスマホで写真撮ってPDF読ませれば多分それで十分なので、もう本当に「万能な秘書・アシスタント(10ヶ国語以上に精通し、50以上のプログラミング言語も扱え、2021年9月までの情報なら詳しい)」が誰でも持てる時代になるのでは無いでしょうか。

4. 未来の話

他にも色々と話題は尽きませんが、講師の蒲生さんご自身も「まだまだAIの進化は序章であろう」という感じのご発言をされていて、徐々に高度化、しかも相互連携が進むと予想されていました。(phase1〜4くらいまであるとしたら今は2くらい)

また質疑応答で「その先の未来についてはどうお考えですか?」という問いに対しても、うろ覚えですが「皆で議論して考えていくテーマ」のように返されていたのは私も全く同意見で、ほんとこの技術とどう向き合っていくかは色々な方面とのディスカッションが必要だろうな、と思っています。

所感等:情報量の濃さと未来について

他にもどのように大量のテキストをプロンプトエンジニアリングで学習させるか、などのテクニックの話もありましたが一旦割愛しますね。もし既に申し込まれていて、近いうちに公開予定とアナウンスのあったアーカイブを視聴できる方は絶対見た方がいいです。

所感ですが、2時間では到底収まらない情報量の多さと、専門性の高さ、あと参加者の興味の熱量を感じることができたイベントでした。
(youtubeのコメント欄も大いに盛り上がっていました。DS協会、やるじゃん)

また未来についても並行して議論すべきだろうなとも思いました。
私の周りの非エンジニアの方々に話を聞くと「なんか怖いので触りたくない」という人も一定いるので、そこは「従来のように専門家に任せるのでなくて自分ごとで意見」する必要があるかなと思ってます。我々は技術の専門家ですが、生活においての専門家では無いですし、どういう暮らしや未来が望ましいか、という生活・哲学・人生観よりの部分の議論が必要になるだろうなと思っています(あと、今後の教育をどうするか)。

ということでその辺りの話は今日のChatGPT部の定例でもディスカッションしたいなと思っています。技術面だけでなくてビジョンについても議論深めていきたいですね(部員、見学者ともに募集中です・・!)

それでは皆様もどうぞ良いChatGPTライフを・・! (大城)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?