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20230414_福岡のとあるIT企業さん向けでChatGPTのセミナーをしてきた話&AIの脅威についてSFに学びたいのでメモを少々(大城)
こんにちは、ChatGPT部、部長の大城です。普段はNOB DATAという会社の代表やDS協会九州支部の委員長をしている「(ちょっとだけ)AI・データ分析に詳しい」人です。
今日は福岡のとあるIT企業さん向けにChatGPTのセミナーをしてきたのですが、その際の反応と飲み会での未来の話がとても熱気あふれるものでしたので、忘れる前にいくつか思い出してまとめます。
ChatGPT概要の説明資料
以下、公開用に作成したバージョン貼っておきますね。ChatGPTの注意点とユースケースについて簡単にまとめましたのでもしよろしければご参照ください。
本題:ChatGPTに触れたITメンバーと特に若手人材の未来に対する興味関心
セミナー本体については先ほどの資料の説明やデモンストレーションがメインでしたが、何より30名近くの参加者、また質疑応答の数の多さに驚きました。
もちろんChatGPTの具体的な使い方・応用に関する質問は多数上がったのですが、全体としては「とても大きなポテンシャルを感じる一方、どこまでその性能が伸びるのかが分からず怖い」という両面の要素についての質問、特に後者の「怖さ」については質問からは想像以上にウェイトが大きかった印象があります。また肉体労働を代替する「ロボティクス」に関わる部分はまだ現状のChatGPTを始めとする生成系AIだけでは実現できない状態ですので、この辺りのもまとめての誤認、みたいな状況もちゃんと説明していく必要があるなと感じました。
特に「技術的に悪用されないか」「シンギュラリティの可能性はあるのか」「我々の仕事はなくなるのでは」「仕事が無くなったら何をやろうか」などについての話題はその後の懇親会でも尽きることはありませんでした。
真面目な話としては、一般の人への認知が広がる前に、急いで未知の「怖さ」についてちゃんと検討が必要
私が会社の方で契約しているDS.INSIGHTなどのデータを見ると、正直一般の人がChatGPTを検索している割合はそこまで多くありません。恐らく、サムアルトマン と検索している人も全然いない。
私の観測の範囲の体感値では、一般の多くの人はChatGPTという名前は知っていてもおそらく95%くらいの人はまだ使ったことない状況、かつ「検索エンジンより全然性能が低い、従来のチャットボットの少し進化したものでしょ?」くらいな感覚だと思います。
私はストレッチのお店などをよく利用しているのですが、スタッフさんに話をしても「身近な人からいってもらうまでまったく気がつかなかった」という感じの反応でしたので、まだまだ数あるNEWSの1つ、くらいの感覚何だろうなという気がしています。
なので、今先行で活用サイドで走っている人たちの懸念はおそらくその後この技術に触れる方々も十分抱く懸念だろうなと思っています。
今回IT技術者の皆さんとディスカッションさせていただいたこの「怖さ」についてはちゃんと議論をして用意しておかないと、かなり大きな社会的混乱を招くのでは、と個人的には危惧しています。
アニメやSFに学ぶ未来 (メモレベル)
いくつか話題に出てましたのと、私も気になっているものなどを一旦メモだけ残しておきますね。
アニメやSFに学ぶ未来① マトリックス
マトリックス、1999年の作品なんですね。24年前・・。
20代の若手の方に話を聞いても噂は聞いても見たことないと言ってました。(それはそうだ・・)
内容、確かうろ覚えですが「AI生命体の太陽光発電の電力を止めるために地球を核爆弾か何かでホコリを巻き上げ、光が届かないように地球を覆ったら今度はAI生命体が生存するために人間の生体電気を収集するようになった」的な感じだったと思いますが、まぁディストピアの一つの形かなぁという感じです。
(続編、全部をみてないので適当ですみません・・ 大城GPTはだいぶ曖昧、ChatGPT-3.5の事悪く言えないですねw)
アニメやSFに学ぶ未来② 攻殻機動隊
はい、有名どころとして。ただちゃんと覚えてるの「Ghost in the Shell」くらいかもなのでどこかでもう一度見直したいです。
(最近ネットフリックスでも新シリーズやってるとかなんとか)
電脳空間での情報共有あり、人間とロボットが融合する「サイボーグ」あり。普通に考えると改造した方が脅威的なスキルを発揮できる一方、ハッキングなどされた場合は生身の人間がいざというときには役に立つのが学びが多いなと思います。
アニメやSFに学ぶ未来③ サイコパスとマイノリティ・リポート
これとシュタインズゲートはいつかみようと思って完全に見る機会を逸していたんですよね。「犯罪人を裁くための銃がAI判定により発砲できるかどうかが決まる」という設定のようで「なお犯罪者本人がその行為を悪いと認識していないと撃てない」という話を聞くだけでめっちゃ面白そうだなと思います。
後うろ覚えついでだと「マイノリティ・リポート」とかも犯罪予測AIがあった気がしますね。(これも2002年なんでめちゃ古い・・ でも街中の自動1to1広告、とかそういうのがあった気が未来だなぁというのを感じてた記憶があります)
アニメやSFに学ぶ未来④ 電脳コイル
あ、これも全然見れてないですが、「電脳メガネ」的なデバイスがある世界ですね。ARの走り。うちの弟とかは「攻殻機動隊と電脳コイルはバイブル」というようなことを10年くらい前に言っていた気がします。
( NHKの教育番組とかの枠の作品のはずなので、多分平和 )
アニメやSFに学ぶ未来⑤ 1984 & 幼年期の終わり & 他
思いつくままに書いてますが、1984と幼年期の終わりももう一度読み返したいなと思ってます。たしかそれぞれ1950年代の作品だったと思うので、もう「何を食べたらそんなアイディアが出るのか?」というのを感じた記憶があります。
・・と思って1984調べたら1949年の作品ですね・・。
幼年期の終わりは1952年。
後最近?だとこの辺面白かったです。三体はまだ読めてない・・
まだ読めてないもの。
アニメやSFに学ぶ未来⑥ マーベルシリーズ
一昔前ならアイアンマンの世界観、でしたが最近のマーベルシリーズはちょくちょく未来技術の絵があるので面白いですね。知人によるとAIの反逆っぽい回もあるようですが、そちらは未視聴なので時間作っていつかみようと思ってます。
( 最近はブラックパンサーの続編が飛行機の機内で流れてたのでそれ見てました。AIに物質の合成を依頼するシーンとかはマテリアルズ・インフォマティクスの発展系だなーと思いながら眺めてました )
余談:ChatGPTにできないことを考えると・・漁師居酒屋か・・??
ちょっと脅威サイドの議論が多めでしたが、最後まで残る仕事の一つとして私は「漁師居酒屋」は最後まで残るのでは、と主張しています(笑)
現在の生成系AIは味覚情報に関するinputはほとんど無いですし、第一次産業、特に漁業に関しては動く船の上で複雑な動作が必要だと思いますので、当面ロボティクスが発達してもそうそうすぐにはリプレイスされないのではと( 海水もロボットは苦手でしょうし )
で、自分で釣ってきた魚の余りをお店で出す(笑)
おそらくリアルの価値が今より上がる時代になるので、対面コミュニケーションの価値提供、美味しい食事とお酒、歌や音楽、みたいなそういうエッセンスは最後まで残るのでは、と思っています。
( ベーシックインカムが実現して、4時間労働くらいであとは音楽とか料理とか、そっち側を追求できる世界であればそれはある種のユートピアなのかもなぁとも思っています )
技術の進化のスピードは恐らくついていけなくなる次元になると思いますので、その先のビジョンについては良い未来も悪い未来も、可能性を検討していろいろな人が集まって議論をできる場(やはり居酒屋か?)があると良いなと思った1日でした。
それでは皆さんもどうぞ良いChatGPTライフを・・! (大城)