ムツゴロウさんの願い

これ、貼っておきたいと思いました。

ムツゴロウさんは、
象に会うと、象になりたい、トラに会うと、トラになりたいと思う旨を、仰っていましたが、

私も、動物と会うと、端から見てムツゴロウ化する人間ではありますが、
ムツゴロウさんのように、対象の相手そのものになりたいという訳ではなく、
対象の相手と同じ目線で世界を見たい、という願望にかられて、そういう気持ちに、スッとなります。
又それは、
多分、人間に対しても、動物達に対してほどではなくとも、
多少同じ感を持っていて、
自身の考えや感覚や目線は片側に持ちながらも、
また片側では、相手が見ているもの、見えているもの、又感覚や立場などを、
一瞬に体感的に抱えて、感じようとする癖というか寄り添いを、
実はしていたりもします。
(私が、受電や受付など、接客に関しては概して高評価が返ったのは、この癖ゆえもあったかも知れません。
それゆえ、声帯麻痺の悪化でほぼ全く話せない10年20年は、自分の本来の得意を世に活かせないという意味で、とても悶絶でもありました。。)

しかし、
自分が相手の立場から見たとき、
自分の倫理感とはあまりにも乖離した、ひどい行いを、
実際の相手が「選択」しているのを目の当たりにすると、
私は、その短絡さ安直さに、とても悲しく残念になって、
思わず涙が出てきてしまう事すらがあります。

つまり、
相手の立場を鑑み寄り添いながらも、
相手の心の「選択」に
「落胆」せざるをえない時もあり、
何故その選択となる成長となってしまったのか?、と悲しくもなる訳です。

けれども、これが相手が動物の場合は、
このような悲しみに至った事がなく、
ただただ、同じ景色を共有して、あたたかな共感が紡がれるだけなのです。

それは、動物達に、
人間のような、毒な、もしくは無駄な、思惑が、
ないからなのだと思います。

こういう話を、
ムツゴロウさんと、お話ししてみたかったです。


あの世でもしお逢いできたなら、
お話もできるのかしら?
ならば、
ムツゴロウさんのなるべくご近所へ行かれるよう、
精進しないとな、とも思います。。