音楽。
音楽にも、
白砂糖のような類いがあるのかも知れない。
そのほうが皆がついつい口に入れてしまうので
儲かるとは思う。
私は幼少から雑穀やきび砂糖黒砂糖でないと口にしたくなかった人間なので、
音の好みもひょっとしたら同じなのかも知れない。
相変わらず雑穀好きである。
(手作りでも、買い物でも。)
ひとの人生に、本当に、何年先にも何十年先にも害にならないものなのかを問い続け、続けている。終わりがない。
一度放たれてしまった音は、回収しようがない。
未来の誰かの何処かをもし浸々と蝕んだら、責任が取れない。
常に自分を疑い問い続けて、もう何十年?
反芻が尽きない。
儲けるためだけに白砂糖をたっぷり、ということをするよりは、
裸を晒したほうが、まだ憂いは軽いように思う。