完全フィクション暇つぶし寸劇 『彼の世の入口で。 』
「地獄一丁目一番地」の住所が掲げてある道端。
そこにあるベンチに座っているナカソネ氏のところへ、
アベ氏がぼんやり通る。
ナカソネ「おい、…おい、君、!」
アベ 「あ!、先生お久しぶりです、
聞いて下さいよ、ボク、コロされちゃったんですよ、
可哀想すぎる!!、ボクが何をしたっていうんですか、!、ヒドイ!、ヒドすぎる!!、
ボク、おじいちゃんの言い付けを達成できなかったから、コワくておじいちゃんのところへ行きたくないんです、
ナカソネ先生、もしおじいちゃんを見掛けたら、ボク逃げますので、教えて下さいね!!」
ナカソネ 「あー(少し不機嫌に咳払い)、それよりも君、
君は国葬になるそうじゃないか、
私は原発も作ったし、全て私の力で、ニッポン国を高度経済成長を導いたのに、国葬じゃなかったんだぞ、
なのにどうして、アベノミスクもポシャって、嘘のアンダーコントロールを言って誘致した五輪はコロナの大赤字で、安保も強引さで前代未聞の参加者数によるデモを起こされ、モリカケもレイプ事件も隠蔽したり弱者差別で批難を浴びてた君が、国葬なんだ?、
政治家というのは、嫉妬心が尋常じゃないんだぞ、
なぜ私が国葬ぢゃなくて、お前が国葬なんだ、
私は納得がいかん!、」
アベ 「あー、でも、ボク、おじいちゃんも首相だったし、
アベ一強も、元統一教会のおかげで続けられたし、
そのおかげで、最長首相の栄誉を記録しましたからねー(鼻ほじほじ)、
ボクみたいなサラブレッドは、国葬が相応しいんですよ(得意気)、
その国葬でまた、歴史にボクの名前が遺せますしね!(ご満悦)
なんといってもボクは、毎年靖国神社に真榊を奉納してましたからね、!(更に得意気)
ボクは、国葬に相応しい生まれなんですよ、(エッヘン)
それにね、
ボク、コロされちゃったんですよ?、
可哀想でしょ?
ピッキングしか仕事をしてないような「あんな人たち」にさ、
ボクチャンは、首相ですよ?、
優秀な美しい国ニッポン国のトップですよ?、
可哀想でしょ?
国内の事は超節約して、
海外に沢山お年玉あげて、
プーチンともトランプとも、ごきげん取りをして、仲良くしてたんですよ?、
そんなスゴイボクが、ですよ?、
可哀想でしょ?
そりゃ国民も国葬を言いますよ、!(力説)」
ナカソネ 「何?、
お前は何も、私のような多くの経済成長の実績など、一つもあげていないだろうが、!
政界の人間は、超嫉妬深いんだぞ!!!!!
原発はクリーンで生産性高い電力なんだぞ、
お前らのせいで、そこにトイレがない事も全国民にバレやがって、
お前らがその後トイレを作れば良かっただけの話ぢゃないか、
お前らのせいで俺は晩年国民から批判を受けたんだぞ、!」
アベ 「何言ってるんですか、あんなの、後からでもトイレなんか作れませんよ、!、先生が勝手にそれでいいと作ったんじゃないですか!、(怒)」
ナカソネ 「なんだと?、お前は20年以上も経済を立て直せなかった癖に、何言ってるんだ、!!!(怒)」
アベ 「ボクチャンだって、先生が慰安婦してた資料や大量虐殺の資料を隠蔽しそこねたから、知能の低い中韓にいっぱいワルクチ言われたんですよ!(怒)」
(言い争い殴り合う二人)
閻魔とそのお伴方が、
地獄の最高指令室からその様子を眺めていて、
肩をすくめて、首を横にふる。
その後ろで見学をしていた
たくさんの英霊たちから、
「俺たち、何のためにしんだんだ?」
「指導者がこんなイズムじゃ、日本も負けるわな。」
。。といった声や溜息が聞こえる。
その遠くを、美しい天馬の馬車で通りかかったエリザベス女王が、双眼鏡を静かに座席に置き、
「あちらは大変のようね。」とこちらも肩をすくめる。
と、そこに携帯が鳴り、電話に出る。
「あら、ダイアナ、迎えに来てくれるの?
あなたにはつらい思いもさせてしまったわね、これからは仲良くしましょう、
あら、ドディも一緒に来るの?、
その前に、フィリップに会いに行っても良いかしら?。。。。」
と話しつつ、再び双眼鏡を覗き、ウィリアム夫妻とヘンリー夫妻が一緒に歩く姿を見て、ニッコリ微笑む。「貴方たちはもう大人、頑張るのよ。」
引続き言い争い殴り合いを続ける先程の二人。
アベ氏「ボクチャンは、岸田にとり憑いてでも、国葬をするんです、
地盤の山口の猿にも早速とり憑いて、かつての支援者達にも、ボクチャンを讃えよ、と訴えて廻ってるんですよ、!」
(殴り合い、止まず。)
ナレーション「かの世は、心がそのまま投影されるだけの世界です。
そこは、物質的な財産や名声は、何の手形にもなりません。」
(完)
※この物語の登場人物は全てフィクションです。
2022.9.10筆