羊と山羊
キリスト教では、羊を善、山羊を悪、の化身として表現することがあります。
「迷える子羊」や、絵画で悪魔の姿が山羊で表現されていることを、見たこと聞いたことのある人は多いと思います。
占星術での解釈においても、
それに近いものがあります。
牡羊座は、未熟系だと、自分の事で手一杯だったりしてよくない意味での無垢かと思いますが、
良質系だと一人一人の個人の為に率直に語り心身を尽くす人で、その姿は良い意味での無垢な姿で、キリスト教の子羊とも重なります。
また山羊座は、良質系だと社会秩序の形成に尽力をしますが、未熟系だと、自分のためだけの社会秩序の形成、つまり権力奪取やそれによる横暴に力を注ぎます。それは、人々に煩いをもたらす悪魔の姿とも重なります。
ちなみに、占星術の山羊座は、上半身は山羊ですが、下半身が魚の姿です。
射手座も、上半身が人間、下半身が馬の姿ですが、
これは、射手座の人間の人間たる精神性と、獣たる感性の双方を持つことを表してもいます。
同様に、
山羊座のその姿も、山羊座の、山羊たる部分と魚の部分との共存性を表していると考えられます。
ちなみに、魚座は良質系だと、魚座の共感性から、分け隔てのない慈悲を発揮しますが、
未熟系だと、よくない意味での「あなたの物は私の物」や「私の考えはあなたの考え」のようなボーダーレス的な歪曲が出てきてしまいます。
山羊座は、魚座のこうした点も同時に持ち併せていることを、表していると考えられます。
そのためか、
山羊座の良質系には、慈悲を発揮する人も少なくないですし、
未熟系ですと「あなたの物は私の物」「私の考えはあなたの考え」的な横暴を権力でふるう人も多くなります。
山羊座に「理想の異性やパートナー」として優遇されがちなのが、蟹座です。
それが関係しているのか分かりませんが、現在の世襲議員やコネの強さで守られている議員には、蟹座系(蟹座の惑星が強く影響しているという意)の人物が多いようです。
蟹座は、身内をとても大切に守ります。
良質系だとその「身内」の範囲が全人類的にまで拡がるのですが、
未熟系であればあるほど、その範囲が小さなものに留まり、「部外者」を蟹の甲羅の様の如く「排除」します。
現在の蟹座系の強い議員方は、おそらく未熟系が大半なのだろうと思います。
2021.7.21筆