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■2025正月:京都にて■⑤・源氏物語で盛り上がる、宇治を訪ねて(後編 平等院付近を散策する)

お正月の京都でのつかの間の散策。宇治・黄檗を訪れた後で、宇治橋周辺を歩いていたのが前回の状況でした。(前回の記事はこちら)
今回は、そこからもう少し歩いて、平等院を拝観したことを中心に書きたいと思います。

■1 平等院の参道を歩く

平等院付近を今昔マップで見ます。
明治時代に、既に今と同じ市街地の形が出来上がっています。
平等院の参道は、さすがに世界遺産ともあり、
沢山の人で賑わっていました。
お茶屋さんや、お土産屋さんが建ち並ぶ参道。
スターバックスもあります。何だか洒落たお店ですね。
正門に到着したのですが・・ちょっと混んでいたので、
少し回り道をして、南門から平等院に入りたいと思います。

■2 宇治市観光センター

南門に向かう道に見つけたのが、宇治市観光センター

その中で展示されていたのは・・、

宇治市のご当地キャラクター、チャチャ王国のおうじちゃま だそうです。
そして、響け!ユーフォニアムなどの展示。

そうそう、実は宇治市は、「京都アニメーション」さんの本拠地がある場所でもあるのです。何年か前に痛ましい放火事件があった場所ですが、今でもアニメのクリエイターさんたちが活躍されています。

すみません、私はアニメは全く疎いですが・・、
たぶん貴重だと思われる、アニメ創作の風景の一部です。
熱心にご覧になっている方がいらっしゃいました。

こんな貴重な作品がさりげなく展示されている場所に寄り道しました。

宇治川の鵜飼に関する展示もありました。

■3 平等院へ

そして、いざ、世界遺産・平等院に入ることにしましょう。

平等院の南門から境内へ。
この門も、安土桃山時代からあるそうです。
世界遺産、やはりスケールが違いますね。
そして、平等院といえば、やはり鳳凰堂です。

鳳凰堂といえば、何といっても、10円玉のデザインとして知られています。

それだけでなく、実は・・・、

2004年発行の1万円札の絵柄は、
鳳凰堂の屋根にある、鳳凰がデザインされているのです。

それだけ我が国を代表する建築物といっても過言ではない、平等院の鳳凰堂。残念ながら夕方に参拝したため、内部参拝の受付は終了していましたが、外部からその姿をゆっくりと眺めることができました。

屋根に輝く鳳凰。平安時代に作られた初代は、
境内のミュージアムに展示されています。

何より楽しかったのは、ミュージアムに展示された、平安時代につくられた初代の鳳凰や、鳳凰堂の中にある仏像などが展示されていることです。ゆっくりと展示を眺めているだけで、その素晴らしさに引き込まれます。

この日は、国宝に指定されたばかりの、黄檗・萬福寺を参拝し、あまり人の居ない場所でゆっくりその世界を堪能することができたのですが、その後訪れたこの平等院でも、平安時代に創建された当時のものが残るという、そりゃ世界遺産にもなりますわねえ、と納得できるものを見させてもらい、宇治ってすごい場所だなということを再認識させられました。

■4 通圓茶屋でソフトクリームを食べる

さて、平等院を参拝したのちは、再び宇治橋のそばに戻ってきました。

宇治橋のそばには、通圓さんというお茶屋さんが。

通圓さんは、創業がなんと1160年(平安時代)という、老舗中の老舗なのです。

お店の前には説明看板も。

歴史を紐解くと、初代が源頼政の家臣であったり、室町時代の一休さんや、安土桃山時代の豊臣秀吉など、歴史上のいろんな方々とも関係しているお茶屋さん。土木の世界では、長年宇治橋の橋守をやっていた、という家でもあったようです。

そんなお茶屋さんで、

抹茶ソフトをいただきました。
正直、冬の夕方のソフトクリームは冷たかったですが(笑)。

■5 宇治橋通りを歩く

さあ、そろそろ帰るとしましょう。帰りは、宇治橋通りを歩き、JR宇治駅へ。

宇治橋通は、宇治橋から続く、宇治の昔からのメインストリート。
今も、車と人が行き交う通りです。
こちらは、上林春松本店と、山本甚次郎。どちらも安土桃山・江戸時代から続きます。
さすがに宇治のメインストリートです。
こちらは、京都銀行の建物ですが、「宇治代官所跡」になります。
ここに昭和30年代まで、市役所があったとか。
JR宇治駅に到着。
駅前には、茶壷をイメージした郵便ポストがありました。

とても充実した実家起点のプチ街歩きでした。

■6 桃山駅へ

伏見の実家に戻るべく、JR桃山駅で下車。
奈良線の221系です。
【自動信号化 1万km達成記念碑 
1975年11月 日本国有鉄道 天王寺鉄道管理局】

地味な石碑ですが、タブレット(通票)を使うのではなく、信号を使って列車を制御する方式が1万kmに達したことを記念する記念碑。鉄道事故を減らす画期的な信号システムが定着したことをお祝いするという、ある意味鉄道業界ではとても輝かしい記念碑であると言えるでしょう。

とてもレトロな雰囲気の、JR桃山駅舎。
なかなかいい雰囲気の駅舎です。
夕方の大手筋商店街と、京阪電車。

こんな感じで、お正月のプチ街歩き、無事終了しました。

■7 終わりに

宇治・平等院を最終目的地に歩き回った街歩き。平等院は、10円玉や1万円札のモデルになるなど、やはり昔から人を惹きつける魅力を持った世界遺産に指定された建築物です。今回もじっくり楽しませていただきました。その他、お茶の街宇治を改めて感じることができる街歩きでもありました。

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