〇渋谷駅新南改札 最後の雄姿〇
この日はかなり盛りだくさんに動いていました。
最初は、府中で吉田初三郎さんの展覧会を見て、その後川崎の多摩川沿いでブルーインパルスを見学、終了後二ヶ領用水沿いを歩き、久地円筒分水などを見学し、溝の口まで行きました。
そして、それで終わっても良かったのですが、実はちょっと見ておきたい場所がありました。それは、
渋谷
です。渋谷駅新南改札が見納めであることに加え、こちらのツアーの下見を兼ねていました。
Posted by 東京まち歩きツアー「まいまい東京」 on Tuesday, July 16, 2024
ということで、前回の街歩きの最後に訪れた、
■代官山駅へ
街歩きの人にも、なかなか面白いスポットです(笑)。
2013年に一晩であっという間に地下化されたのは有名な話です。
2013年の地下化の模様の一部始終を追いかけた動画。今見直してもとても興味深い動画です。
さて、この代官山駅を訪れた理由は、本番の街歩きの一つのメインイベントである、「渋谷隧道」を間近で見られるからです。
■代官山駅付近で見かけたもの
代官山駅は、ちょっと不思議なスポットです。駅から一歩外に出ると、ちょっと不思議な空間が広がっています。
そして、代官山駅は、谷底に位置する駅。
そして、線路沿いには、こんなものが。
「新坂橋」と書かれています。
暗渠になった水路跡のようです。
■さらば、渋谷駅新南改札
さて、この改札口、普通に稼働していますが・・、
渋谷駅新南改札。平成になってから、埼京線の渋谷駅のホームが営業を開始した際にできた改札です。埼京線ホームを設置する際、当時は埼京線ホームのすぐ横に東急東横線の地上駅があったため、ホームを設置するスペースが無かったため、国道246号の南側の旧貨物駅跡に埼京線ホームが設置されました。その時に駅の南側エリアからのアクセスができる改札として、新南改札ができました。
新たな改札ができる場所に、移設案内の標示がされていました。
埼京線ホームは、その後東急東横線が地下化されてから始まった駅改良工事の結果、山手線と同じ位置に移設され、新南改札からは旧ホーム上の通路を歩く形になっていましたが、今回の改札の変更で、旧ホーム上の通路が無くなり、外の渋谷サクラステージの通路を歩いてアクセスする形に変更されることになりました。
新たな新南改札からは、山手線にもアクセスできるようになります。
駅からの人の流れが、今後変わっていきそうです。
■廃止される旧埼京線ホームの通路
駅構内の、埼京線ホームの通路を見てみましょう。
出来上がっています。
今後ちょっとしたエキナカ施設もできるようです。
さて、21日以降は行けなくなる、旧埼京線ホームを見てみましょう。
昔の扉位置の標示がまだ残されています。
こちらも2020年の切換と同時に、高さが嵩上げされました。
埼京線の線路は、山手線より元々低かったので、線路切換の際に嵩上げされました。なので、新南改札までの通路は、異様に低い位置から電車を眺めることができる場所でしたが、とうとう見納めになります。
この段差は、埼京線の大崎方面の線路が先に切換が終わった際、大崎方面の線路だけ嵩上げしたため、ホームの両面にこれだけ一時的に段差が発生した痕跡です。
今となっては懐かしい、かつての工事中の渋谷駅の痕跡。
恐らくテープで消されていたものが、しぶとく復活した状況(笑)。
これももうあとわずかで、見納めです。
■終わりに
渋谷駅の新南改札は、埼京線のホームがこの場所にあった頃の姿や、駅の形が変わっていく途中の姿などを記憶にとどめながら残っていましたが、いよいよ営業終了になります。ここからさらに形が変わっていくのでしょうが、長い工事をしていたことなども、そのうち忘れ去られていくようなことを感じで、とても感慨深い気持ちになります。あと数日の営業です。もし記憶にとどめたい方がいたら、是非訪れてみてください。