なぜ1ドル札の肖像画はワシントンなのだろうか?
大学2年生の時に、初めてアメリカ合衆国へ旅行に行った。
そのとき財布に入っている1ドル紙幣をみて、ふと「なぜ1ドル札の肖像画はワシントンなのか」という疑問がわいた。というのも、アメリカ合衆国建国の父ワシントンの存在は私が小学生のころから知っており、いわば異国の子供でも知っているぐらい偉大な人物である。もし私が紙幣の肖像画を決める立場にいるならば、高額紙幣である100ドル札の肖像画に採用するだろう。
実際日本では、1万円札の肖像画が誰になるのかは話に上がるが、千円札の肖像画が誰になるのかあまり話に上がらない。また、現在の100ドル札の肖像画はベンジャミン・フランクリンだが、私がその存在を知ったのは高校の歴史の授業のときである。つまり、ワシントンよりも知名度が低いと思われる人物が最も高額な紙幣の肖像画として採用されているのである。
という矛盾を覚えて、ググってみてその理由がかなり面白かった。(そもそも理由があったことにも驚いたが)
アメリカはカード社会で、高額紙幣の利用が嫌われる文化である。そして、日本と違いチップを出すのが常識となっている文化でもある。そのため、1ドルの使用頻度が高額紙幣よりもかなり多い。つまり、人の目に触れる可能性が最も多い紙幣なのである。
これが1ドル紙幣の肖像画にワシントンが選ばれた理由である。
つまり、最もアメリカ合衆国で尊敬されている人物であるため、最も人の目に触れる可能性が高い紙幣の肖像画に選ばれたのである。
文化の違いによって紙幣の肖像画を誰にするか問題の答えも変わってくるというのは面白く、人に話したい内容だなと、上記を調べてみて思ったのを覚えている。
このことを知っているからと言って飲み会などの話のネタにしかならないが、ふと疑問に思い調べてみると予想外のことに気づいたり、そんなところに理由があったのかとわかったりすることは非常に興味深い。
日常の中に知的好奇心を持つことは大事だなと思ってエピソードである。