マルチタスク/消防士、飛行機パイロットになる
今日もお疲れさまです。
今回は、パイロットに欠かせない能力といっても良い
マルチタスクについて話します。
操縦に対する第一印象 ”マルチタスクの極み”
飛行機パイロットの訓練をはじめて、
操縦とは何かと聞かれたら
「マルチタスクの極み」
と即答すると思います。笑
「集中」という言葉は通用しない
と思ったくらいです。
もう、すべてにおいてです。
自動操縦もあるし、シンプルなんじゃないか?
と、思う方もいると思います。
確かにオートパイロットもあることで大分タスクは減りますが、
根本的な部分は変わりません。
なぜ目が重要なの?
安全の担保するために一番大切なことは、
目視です。
文字通り、目で見て認識することは
自動操縦中であろうが、悪天候だろうが、
夜間でも変わりません。
管制官の指示通りにセットして飛行していても
他の航空機や雲などの気象状況は
しっかり目視しておかないといけません。
もし、同じ高度にいる飛行機が反対側から来る時、
豆つぶにしか見えなかった相手の機体は
2、3秒後には衝突してます。
しかも、終始平行線には見えません。
自分たちより、上を飛んでいるように見えるからです。
いかに遠くのものでも視認できるか
そのための目視は非常に重要です。
しかし、それだけではありません。
目まぐるしい”目”
たとえば、操縦桿を握りながら
速度計をしばらく(数秒)見ているだけで
機体は思わぬ方向に傾いていたり、
上昇、降下していたりします。
はたまた、横風に煽られて
飛行経路から外れていたり
外を見たら山に衝突する直前なんてことも、、、
そのくらい、一つのものを凝視することは禁物です。
計器なら姿勢指示器(AI)を基準にして約1秒ごとに
速度計、高度計、昇降計、RMI、LOC、G/Sなどを見ていったり、
AIに目を移し戻したら、目標としている方向に飛行しているか
外を目視するといったように
目まぐるしく目配り、視認していく作業の連続です。
本当に目が疲れるけど、
安定して飛行するためには
必要不可欠です。
ここまでで、目のことしか触れてません。
次回は、別な目まぐるしさを話したいと思います。笑
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