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20年代に入ったガールズグループの行方 ③ 日向坂46編の1▽・ω・▽

2019年にけやき坂46(ひらがなけやき)から改名し同年4月に念願の単独デビューを果たした日向坂46。

このグループについては成立事情のややこしさがあるのだけれど、基本的には一期生(欅坂46)とさほど間隔を空けずに(グループ結成の10ヶ月後)加入した二期生(けやき坂46)という位置づけで良いと思う。

最終審査を経ずに特例で加入した長濱ねるさんのために、という要素はあるけれどいずれにしても21名からスタートした欅坂46を補強するために同じようなタイミングで二期生の募集があっただろう。

同じ秋元系多人数グループ、48Gもほとんどが一期生20数名スタートから1年を経ずに二期生を募集しチームが結成されているからだ。

ただしこちらの二期生(けやき坂46)は他のグループと違って両チームを兼任する長濱ねるさん以外はシングル表題曲の選抜チームとして一期生(欅坂46)と合流することが無かった。

欅坂46はデビュー以来チーム全員がシングル表題曲を歌唱するというスタイルを採っていた。これは秋元系グループとしては例外的なスタイルになるのだが、考えてみれば所属するグループのシングル表題曲を歌えないメンバーがいるという不条理(そしてそれを支持するファンがいるという不条理)が解消されただけとも言える。

全員選抜と呼ばれたこの措置は、楽曲の解釈に忠実なパフォーマンス(明るい雰囲気ではない曲では笑顔を見せないなど)と合わせて固定ファンからの絶大な支持を得ており、おそらく一期生(欅坂46)の中でもチーム全員で歌唱したいという希望が強かっただろうと思う。

結局二期生(けやき坂46)はカップリング曲やアルバム収録曲以外では一期生(欅坂46)と合流することがなく、日向坂46として単独デビューをするまで表題曲に参加することは無かった。

長濱ねるさんを含む12名が揃ったのが2016年だったことを考えれば、改名して自分たちが参加する表題曲で単独デビューをした2019年までは長く、この時期を経たことで「日向坂46は下積みで苦労してから栄光を掴んだグループ」という神話が生まれていくことになる

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