「美食探偵」の次のメニューは
GyaO!で「美食探偵」第4回を見る。
ゲスト出演は仲里依紗さん。
料理好きで真っ白な冷蔵庫に自分で作った好きな料理をきれいに並べることを夢見ていた妻の元に毎週夫の母親から田舎料理が大量に送られてきて冷蔵庫のスペースを埋めてしまう。旦那は証券会社を辞めてデイトレーダーを始めたがストレスのせいかDV夫になっており妻の小洒落た料理よりも未だに母親の手料理に依存している。妻がそのことに不満を漏らすと暴言を吐き、こらえきれなくなった妻が思わず田舎料理を床にぶちまけるとそれを拾って食べろと強制する。そんな日々に疲れ果てた妻がネットの掲示板に書き込むと…
「美食探偵」は美しき殺人鬼が心の弱った人が抱く悪意を利用して殺人を犯させるのだがそこで利用されるのがインターネット。ネット越しに人の心を操るようにして殺意を芽生えさせ巧みに成長させ実行に至らせる。
殺人行為そのものを殺人鬼が代行したり、証拠が残らないような殺人方法をレクチャーするため、本来なら殺人犯として逮捕、起訴されるべき人が罪に問われないというところが味噌になっており、逮捕されなかった人がどうなるかと言うと殺人鬼の下僕となって新たな殺人を手助けするように…という展開。
名探偵役中村倫也、助手1号小芝風花、殺人鬼小池栄子といずれもハマり役で面白い。
小芝風花さん目当てで見はじめたドラマだがゲスト出演者、脇役も良くちょっと殺人鬼チーム有利な展開に傾きがちなところはあるけれどストーリーも良い。殺意を抱いたとしても心の片隅で誰もが思うこと程度のものを殺人鬼と(ネット上で)出会うことによりそれが増幅されていく、という設定のため動機の強弱が気にならないという恩恵があり、殺人という非日常的な行為に至るまでに不自然さを感じない。
楽しみなドラマではあるが何しろ日本ではせいぜいワンクール、10回か11回でクローズしてしまいよほど話題になり視聴率が良くなければシーズン2も期待出来ない。ある意味では贅沢と言えないこともない。もちろん褒めているわけでは、無い。
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