海外で起業に失敗した3つの原因と成功例
海外で起業するのは簡単なことではありません。
まず言葉の壁という大きな問題に直面します。
日本でも会社を登記する際、日本語が話せても理解しにくいことが多々あります。
それを文化や常識を分かっていないまま他国で起業しようとすると、殆どが理解できないまま行き詰まってしまいます。(会社を作るだけならできますが)
第一に、まずはその国を知ること理解することが重要です。
わたしはタイに29歳の時にバックパッカーとして行きました。
土地や人間性などが自分に合っていた為、タイに住みたいと考え、一度日本に戻り身辺整理をしたのち本格的にタイに住むことを決めました。
何事も百聞は一見に如かずというように、実際に目で見て体験してみないことには何も進まないでしょう。
だからと言って情報で頭でっかちになっては、スムーズに進むことでも躊躇してしまう結果になってしまいがちです。
ではどうしたらいいのか?失敗しないのかを考えていきたいと思います。
海外で起業に失敗しないための条件
起業する際に絶対してはいけない3つの条件
・人を信じてはいけない
・お金を貸してはいけない
・同情してはいけない
何かを始めようとする際、スキルがあるのでそれを職業にしようと考えると思います。
しかしそれは懸念点ではなく、安堵点なのです。
海外で失敗する最大の原因は人間関係なのです。
体験例から説明していきます。
人を信じてはいけない
全ての人は疑ってかかりましょう。
親切な人ほど疑うこと!
悲しい話ですが、人は自分の利益を優先して行動します。
わざわざ損するために行動する人はとても少なく、人を騙してでも利益を欲しがります。
特に東南アジアは日本よりも貧富の差が激しく、お金=幸せと考える人が殆どです。
日本人でも同じですが、特にタイは半端なくお金への執着心が強い人が多い気がしました。
タイで起業する際、外国人は株式の49%、タイ人は51%と会社を設立する際も平等ではないんです。
日本で一生懸命貯めたお金をタイに持ってきて会社を作っても、1バーツもださないパートナーに株式の半分以上を取られてしまうのです。
これはタイの情勢で、外国人がタイで起業する際、90%(特例や特例指定場所がある)は49%:51%の条件で株の所持率を定めなくてはなりません。
これを考えると、会社を作りたい=タダで会社の社長になれる、お金が手に入るというタイ人は物凄く多いです。
また学費が安いことから日本語を習得しやすく、カラオケやゴーゴーバーなど日本人が好みそうな歓楽街でチャンスを狙っている人も少なくありません。
どんなに信用できそうな人でもまず間に弁護士をたててから日本語の通訳に内容を訳してもらい書類を作成するくらい疑ってかかることが大切です。
お金を貸してはいけない
タイ人にお金を貸してはいけません!
十中八九返ってきません。
最初からあげるつもりで貸すならいいのですが、タイには約束を守るいう文化がないので、返せないものはしょうがない(マイペンライ)で済ませ、催促しても返ってきませんし、返すお金もありません。返ってこない時のパターンは電話に出なくなり、アパートは引っ越しており、LINEもメンバーがいませんになっていますね。
会社関係の場合、お金だけ持ち逃げされたり、契約後事務所の中がもぬけの殻になっていることは当たり前の世の中です。
この場合サイン権などを連盟などにしないと、全てなくなって泣き寝入りすることになります。
タイにはあだ名で呼び合う習慣があり、名前も役所で簡単に変更できるので、本名を知らないということをよく耳にします。
IDカードのコピーは必ずとっておきましょう。
同情してはいけない
特に儲け話があるから一時的にお金を貸してくれ!とか家族の誰かが病気や事故を起こしたからなど殆どテンプレート化したすがり文句でお金を用立てようとするのが一般的です。
仲良くなる前は気前よく一緒に飲みに行ったり奢ってくれたりいいカッコしたりするのです。
しかしだんだんと飲み代をたかり、タバコをせびりお金に困った感を出してきたら、すぐに関係をきりましょう。
自分のためにも相手のためにもなりません。
自分の欲のために嘘を言っているだけだかです。
そんな薄っぺらい嘘にひっかからないようにしましょう。
別にあなたが貸さなくても、他の人にまたたのむのでキリがないんです。
お金の話が出たら、どんな綺麗な女の人でも切りましょう。
失敗から学んだ成功の秘訣
今回の例を踏まえて、言葉が話せないなら勉強するか通訳を雇えばいいことです。
日本のように弁護士費用は高くないので、契約時は弁護士をたてることです。
会社だけではなく、コンドミニアムの売買などでも効果的です。
わたしは15年間で友人の会社のコンサルも含めて4社タイ国内に登記しました。
個人事業主としての登記は3回経験があります。
タイだけではなく、他の国でも同じこと。
お金が動く時パートナーや関係者を疑ってかかりましょう。
疑ってかかって失敗を防げれば糧となり、疑って末結局何もなければ信頼関係が生まれます。
人間切羽詰れば何をするか分かりません。
疑いながら生きるのは辛いかもしれませんが、毎回石橋を叩いて渡るくらいでちょうどいいと思います。
騙された後に残る後悔と憎悪を考えると、疑ってかかる方が何倍も楽ですよ。
現在は日本に居ますが、コロナ騒動が収まり次第タイの戻る予定です。
何か聞きたいことがあればコメントいたします。