修行僧はキュン!するか?
本日、11月29日分のANAにキュン!が発表されました。
一段と話題になったのは、国内線一律7000円のセールでしょう。
対象便も一覧を見る限りはケチケチしていなくて(離島系コードシェア便はない)、思い切ったな、という印象があります。
で、こうしたセールで発売されるANA SUPER VALUE SALEは、旅行商品などと同じ「運賃8」という区分になっており、マイル積算率は50%。常時販売されている最も安い区分のSUPER VALUE 21~75は積算率75%ということを考えると、いわゆる「修行に向かない」とされる運賃です。
でも、何でもかんでも7000円なら、あの路線ならもしかして、ということがあるのではないか、ということを考えてみました。
運賃が設定されても販売座席があるとは限らない
他のキュンやセールでもそうなんですが、「運賃表に乗りたい便があっても、販売があるとは限らない」ということです。
過去何度も0時ちょうどにアクセスしても満席、という事例を見ています。
また、一部のコードシェア便は必ずしも0時に発売開始されるわけではないようです。具体的に言うと、伊丹~新潟のIBEXエアラインズ運航便は、0時に見ると満席・7時頃見ると販売ありということがありました。
後述の路線など、一部に本当に競争が激しいことが予想されるものもあるため、「これで買えないと終わり」という勢いで行くことはおすすめしづらいです。
一般に修行向きとされる路線の状況
※これ以降で示す運賃は、空港施設使用料込みで計算しています。
一般に王道とされる、沖縄方面の路線の東京・大阪からの状況を計算してみました。
【羽田発】
那覇 7610円 984PP 単価7.7円
石垣 7370円 1224PP 単価6.0円
【大阪発】
那覇 7580円 739PP 単価10.3円
石垣 7440円 969PP 単価7.7円
※大阪の那覇は伊丹、石垣は関西で計算
本日時点で、羽田~那覇の2月のSV75は9510円~、1476PP、単価6.4円。
羽田~石垣は20470円~、1836PP、単価11.1円。
羽田~石垣の単価6.0円は、那覇へ概ね1万円以上のSVで飛ぶよりは単価が良いですが、獲得PP数が若干落ちます。
別に座ってる時間が長いのは構わない、とにかく安く、という発想であれは、販売席数が潤沢にあれば検討に値すると思います。
一方、大阪発は単価がよくありません。
2月中であれば、本日時点でちらほら販売がある
・神戸~那覇 7540円 1108PP 単価6.8円(SV75)
の方が良い気もします。神戸・SNA運航が人によって好みが分かれそうですが、僕は神戸が近いしソラシドエア大好きなので気にする要素がありません。
日帰りでなければ、石垣から羽田へつないでみるとか、そういうやり方があるかもしれません。
「飛び道具」
一部空港で実施されている補助・助成制度を実質的に運賃の割引とみなして計算するとどうなるか、を考えてみます。
なお、性質上行けば必ずもらえるとは限らないので、ここで詳細に記載することはしません。各自制度を十分ご自身で理解された上で、自己責任でお願いいたします。
先に結果を示すと、
・羽田~大館能代 実質2370円 314PP 単価7.6円
・羽田~萩・石見 実質2370円 474PP 単価5.0円
まず、2022年の修行僧に大人気の大館能代。そして萩・石見も同様制度があります。
結果、実質5円台が実現できます。
結局、どうなの?
単価5円とか6円で飛ぶだけであれば、最安値がついている便で那覇や石垣に飛べばよく、またVALUE TRANSIT 28でも北海道や沖縄が絡むと同様の単価は割と出てくるところであり、争奪戦に参加する意義は微妙というのが正直な感想です。
ただ、同じ景色・空港ばかりというのも飽きますし、ひたすら乗るだけというのもしんどいもの。
以前修行で伊丹~函館のセールを取り上げた時にも書きましたが、「味変」として普段高い便・路線・行き先を使ってみる、というのが結局いいのではないかと思います。
大阪発であれば羽田よりもうまみが薄いので(それこそ神戸那覇でいい)、修行度外視で純粋に普段高い路線に行く、なんて感じでいいのではないでしょうか。
個人的には、石垣に前々から行ってみたかったので、修行抜きに行ってもいいかなと思っています。まあ、来年の予定まだ立てられないんですけどね。
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