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くずきりの24時間ハノイ旅行①~タワー・オブ・テラー

過日、3連休にハノイに行ってきました。
私の住む関西からハノイは直行便があり、フルサービスのベトナム航空・LCCのベトジェットとも関西午前中発・ハノイ深夜発の理想的なフライト時間(深夜便は好みあるでしょうが、滞在時間を最大化できるという意味では理想的だと思います)です。

しかし、今回ハノイへは往路の時間が悪い(深夜着)ことを承知で成田経由ANAで向かいました。理由は
・成田空港のZカウンター(ダイヤモンドメンバー限定のカウンター)を体験してみたい
・国際線スイートラウンジのサービスを体験してみたい
という、いつまで維持できるかわからないダイヤモンドメンバーの権利を使ってみたい、今思えばどうでもいいと言って差し支えないものでした。
というか、ハノイを行き先にした理由もANAの日本発券の国際線の中では最も安価な部類というところがあります。

一方で、本当にそんなことだけを見ていたわけではなく、ベトナムはコーヒー文化も盛んで、コーヒー大好きな身として行ってみたかったところのひとつでした。都市景観も魅力的に映りましたし、とりわけトレイン・ストリートと呼ばれる、東南アジアにはいくつかある鉄道敷地両サイドが商業地になっている光景を見ることも楽しみでした。


インボラーレ・ヴィーア(飛んで行きな・快適に)

成田に着いた僕は、早速Zカウンターへ。

いわゆる「Z屋敷」

ところで、僕の予約には不審な点がありました。何と、前日にオンラインチェックインをしようとしたら、往路が「ビジネス」と表示されていて、本当にその区画内の座席が指定してあるのです。
これは噂に聞くインボラというやつなのか、いやなんかバグってるのかもしれない、もし間違ってたら喜ぶとがっかりするからカウンターで確かめるべきだ、いろんなことを考えながら自動ドアを通ります。

やったー!

正しかったようです。理由は機材変更(B787-9 215席仕様→246席仕様)がかかったとのこと。
あくまで推測ですが、成田-ハノイ線他いくつかの路線は、プレミアムエコノミーを販売せず、上級会員に当該区画をエコノミーとして割り当てる取り扱いを行っています。246席仕様はプレミアムエコノミーが1列少なく、今回プレミアムエコノミーに座らせるべき人がオーバーしてしまったのではないかと思います。で、めでたく僕が選ばれたと。

裏口のようなゴールドトラックの保安検査場を経て出国。
ラウンジ滞在は…まあこんなもんか、って感じだったので割愛します。

こんなモンが座っちゃっていいのか
どひぇー!ビジネスだよ!
かぼすジュースうんま!!!!!!!!!!!!!
このお菓子もうんま!!!!!!!!!!!!!
メシもうんま!!!!!!!!!!!!!
食後のコーヒーもうんま!!!!!!!!!!!!!
到着前のアイスもうんま!!!!!!!!!!!!!

・・・と、出されるもの自体も満足したんですが、CAさんが大変独身男性心理を心得てらっしゃいまして、こちらからお願いしていないことをたくさんやっていただきました。
例えば、ハノイでは何をして過ごすのか聞かれ、いくつかは考えてるけどあまりどこに行くかは決めてないと答えると、後でCAさんおすすめのお店をメモしていただきました。
コンシェルジュさんにお伺いしても似たような情報はいただけたかもしれませんが、「即興でひとりのために用意した」という事実が大変印象深かったです。
他にも、食事後仮眠を取り、目が覚めてここはどこだろうと外を眺めていたら、暇をしていると思われたのかしばらくお話相手になっていただきました。
総じて、そこまでしていただかなくても・・・と恐縮するほど手厚くサービスいただき、こちらが申し訳なくなるほどでした。

洗礼

ハノイ・ノイバイ国際空港に到着。すっごく怖い雰囲気の入国審査(でも無言で終わった)を抜け、さていよいよ!まずは最低限の両替を・・・と思ったんですが、SIMカードは売っていても、両替をどこもやっていません。
テト中というのが一番の理由なんでしょうが、無一文で市街に出るのは流石にまずいと思ったので途方に暮れました。結果、何とかひとつだけやってる店(目立たない!)を見つけられました。ハノイは空港の両替所でもレートは悪くないと聞きますが、実際そうだと思います。

そして、バスはもうない時間のためGrabを呼ぶもなかなかつかまらず。多分両替探してる間にみんな乗って行っちゃったんだと思います。諦めかけた頃にようやく捕まるも、なかなか落ち合えず(ドライバーいわく、電波が悪いから現在位置が正確にならないとのこと)。
ドライバーはめちゃくちゃ評価の高い人に当たったのですが、大変フレンドリー・優しく素晴らしかったです。ドライバーの趣味か、僕の容貌がいかにも日本人のナードだったためか、日本のアニメ・ゲームのフレーズをサンプリングしたEDMを流してくれました。

丁寧なドライビングで気持ちよくホテルに着いたところ、フロント前のソファで誰かが寝ています。すみませんと声をかけると「はっ!やらかした!」という顔で起きました。ホテルの方ですか?チェックインしたいのですがと名前などを告げると、残念そうな顔をしながら
「あなたはもう泊まれない」
と言ってくるのです。

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夜のハノイを駆る

え、門限?いやでも乗る便伝えてるんだしそんなことある?などの思考を一通り巡らせた後、とりあえず冷静にどういうことか尋ねたら
「オーバーブッキングしてしまった。申し訳ない。近くの別のホテルに行ってくれ。朝食はここで用意しているから」
とのこと。

とりあえず、出なきゃいけないんだなと理解して「わかった。ありがとう」と立ち去りかけたところ、「バイクで送るよ」とのこと。

これ信用していいやつ????????
というか、僕バイク乗ったことないけど?????????

ということで、本当に信用していいか不安だがとりあえず流れに身を任せてやれということで乗り、真夜中の旧市街を駆っていただきました。
しかし件のホテルに到着するも、玄関が開いていない。

周囲は真夜中の中心市街ということもあってか治安の悪さを感じます。
あまり正常な精神状態ではなさそうなガタイのいい外国人がゆったりとこちらに近づいてきた時はちょっとヤバいのかなと思いましたが、寸でのところで何とか連絡が取れ解錠していただきました。

その後はスムーズにチェックインでき、とりあえず身をベッドに投げられたのですが・・・

今思えばたまにあるようなことの積み重ねが今回運悪く発生してしまっただけで、対応自体には何も不満はないし、むしろ送っていただいてありがたいぐらいです。
今は疑って悪かったと思うぐらいフロントの方はいい人でしたが、海外経験の薄い僕があの場で100%信じられるかと言われると・・・ってところがあり、もうチェックインしようとしてからビビりっぱなしでした。さながらタワー・オブ・テラーのようなスリルの楽しみ方。

次ハノイに行くことがあれば、同じホテルにリベンジしたいなと思います。


・・・多分そのうち書くその2へ続く
(2024/2/27追記)書きました

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