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割引制度未参画に思う

こんにちは。いつもお読みいただきありがとうございます。 

noteでは、blogやInstagramなんかでは少し重たいかなぁと思う、宿業に関する事も書いていこうと思っています。宿の裏側の話、お金の話なんかが苦手な方は、そっと閉じてくださいね。

今回のnoteは題名の通り、「割引制度未参画に思う」です。どうぞ↓


2年前、唯一参画した「どうみん割」その時に割引制度を利用してお泊まりくださった方が、先日改めて定価でお泊まりくださりました。

参画すれば、お客さんのためになると(=安く泊まれる)、初回は頑張ってみましたが、その後続くGOTOや、現在進行中の県民割などは、思うこともあり全て未参画。そんな感じで約2年たち今に至りますが、過去に割引制度を利用してお泊まりいただいたお客さんが、実際に目の前にいらしてくださったので、少しホッと…

うちの場合は、4室のみの小宿、持ち家、自宅兼宿、家族経営ということもあり、収益構造は悪くないので、モヤっとすることのあった割引制度に参画しないという方法に挑戦できた土台もありますが、それでも大きく集客を落とすことなく運営をしてこれたので、未参画の判断は間違いでなかったなぁと思っています。



2年前に参画した「どうみん割」は、ちょうどコロナが盛り上がり、たしかはじめての緊急事態宣言(←なんかすでに懐かしい響きw)が出て、5月は全キャンセル、6月は探り探り再開したもののスカスカ。

そんな落ち込んだ道内観光を盛り返そうと、少しコロナがおさまった7月にスタートした施策。今でこそこの手のやつは定番化したけど、当時はほんとにバタバタと情報も少ない中で、お客さんのためになるならと、必死に準備して受付して。

フタを開ければそりゃあ好評で、割り当てられた枠は全て埋まり、動きの鈍かった7月と8月の予約が入り、申請やキャッシュバックも割とスムーズにいき、ありがたいなぁと思った記憶があります。ただ、その時完全にスッキリかというと、そうでもなくて、なんかモヤッとしてた記憶が。

チャシバクINNは開業してから、いくつかの理由から、じゃらんや楽天なんかの宿泊予約サイト(=OTA)に登録せずに、ホームページからの直販のみで予約受付をしているのですが、そのメリットの1つに「料金掲載・予約経路の1本化」というのがあります。詳しくは↓



簡単に言うと、「どこから取れば安い?お得?」がなくなります。泊まりたいと思っていただいたお客様の、「選ぶ手間」を減らし、損しているかもと考えなくて済む「安心感」を感じていただけると考えています。と、なんかこの考えにも反しているよなぁと思ったんです。

その後に続くGOTOは、開始前の情報の少なさや、OTA未使用や、システム的な理由により、早々に未参画を決めましたが、その後の同業者の事務処理関係や、ゲストとのトラブルを見るに、煩雑すぎるし、ほんとに参画しなくてよかったと思っています。

宿に情報が降りてくる前に、全国ニュースで流れ、小出しにされる情報、言葉足らずなマニュアル、電話やメールで質問がきたりと、いちいち振り回され、情報を追いかけているだけで、心がバタついてしまうのも、デメリットの1つ。

そして、最近動いている県民割は、ワクチンの証明書が必要ですよね。こういうのも、平等性にかけるよなぁと思い見ています。自分は対象外、損をしたというマイナスの感情を与えてしまうなぁと。

チャシバクINNは、高級宿でもない6000-8000円の宿なので、例えば6,000円が3,000円にならないから泊まらないと言われればそこまでの宿と思い諦めますが、OTAに登録せず、他宿と比べられない、指名買いをしていただく←この辺を重視し、目指していることも、割引なくとも集客を大きく落とさなかったところに関係あるのだと思っています。

北海道のグリーンシーズンは特に周遊型の旅行をされる方が多いので、GOTOの時は未参画にも関わらず、施策と連動してとても予約の動きはよかったです。札幌や函館の他のお宿さんで割引の恩恵を受け、洞爺湖を、チャシバクINNを、その旅程の隙間に組み合わせていただけたケース(←ここへは割引なくとも泊まりたいと思って指名買いしていただけたというとこかなぁと)

今後も、この手の割引制度への参画は、よっぽどのことがない限りは、しないと思います。そのかわり、ホームページだけを見ればわかる、シンプルな素泊まり料金、プランもなし、料金変動もさせない固定料金(今後値上げはするかもですが、やるとしてもシーズン初めに…)と、迷わない、迷わせない、シンプルに、ノーストレスをモットーに、割引がなくとも、選ばれる宿を目指して、やっていきたいと思います。えいえいおー

おしまい

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チャシバクINN / 田中陽介
誰かにとっての「行ってみたい宿」 誰かにとっての「お役立ちな記事」となれば幸いです。