こんな身体で働けるのか

私は小学生の時の夢は薬剤師だった。
ちょうどその頃薬学部が4年制ではなく6年制に変わる頃合いだった気がする。
学費払えないかなってなぜか悟った。
それまでは薬剤師か作業療法士で迷っていた。

もともと洋裁が好きで、作業療法の定義に小6で感動したことを覚えている。そんなこんなで中学生からリハビリの世界を夢見ていたのだ。

でも、私が難病と診断されたのは14歳。
寝たきりになったのもその年。
自分が歩けないのに、人を抱えるなんて無理だ。
でも、夢を諦めるのは嫌だ。と言う葛藤の中で高校生活を過ごした。
結局、希望の学部に進学できたのだ。
そこからは大変だった。再燃や薬の変更をしながら、日常生活はある程度送れる。
ただ、疲れやすいのと感染症にかかりやすいのが悩みであった。

就職試験では、病気の話をした瞬間に
面接官の顔色が変わったのを今でも覚えている。
でも、この頃の私はとんでもなく強気の人間でね。
病気だからって落とすならそれでいいわ、理解してもらえないところで働きたくなんかない。と世間知らずだった私は思っていた。

まあでも合格してるんですよね。感謝しました。
社会人になれると。難病になった頃には寝たきりで過ごす可能性もありますと言われたから、
社会に出て何か役に立てるということにとても喜びを感じていた。

就職したら所属の直属の先輩と組織の1番上の方にすぐ相談した。もしかしたらできないことがあるかもしれないと。ただの風邪でも命に関わる場合があることも。でも、その当時は自分で気をつけられるところは気をつけて。それでもあかん時は言うたらいいと。病気だからできないことは違う人がやればいい。介助量があまりにも大きい場合には遠慮せず相談をと。
とても嬉しかった。邪魔者扱いされるのではないかと思っていたから。インフルエンザが流行る季節には大丈夫か?って自然にいってくださる恵まれた環境だった。
だから、私も入職してからできる努力である勉強はやり続けた。
そして、今も作業療法の魅力に取り憑かれすぎて、
学ぶたびにいいわあ、いいなあって
作業療法士になれてよかったなあって
自分の今を誇れることに幸せを感じてる。

そして、寝たきりで生活のこともできなくなった経験があるからこそ共感し、傾聴できることがたくさんある!!

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